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2年間

 節目について少し考えた。

 一日の節目は夜が告げる。四季の節目は風が告げる。一年の節目は紅白が、そして二年の節目は私の場合アパートの更新手続きが告げていた。

 不動産屋に行って、案内されるままに席に着き、書類を確認する。契約書の説明をする男性の言葉は敬語を使おうとして言葉の端々に敬語ではないため口がまじっていてほほえましかった。

 一通り書類を確認し終えて、私が必要事項を書き始めると男性は席を立った。二年前ここで更新をしたときは店内に流れる音楽の歌詞をきいて涙が出そうになり、必死でこらえて帰りの電車の中で泣いていた。

 あれから二年。自分の人生の中でもかなりハードな瞬間が頻発しているが、なぜ自分がこうなったのか、その理由というか、自分自身を見つめなおす機会なんだと思うことにしている。

 二年前よりは確実に自分のことが分かるようになったし、今日の更新の説明も頭にすべて入れながら聞くことが出来た。当たり前のことかもしれないけど、それが出来なときがあったことを忘れてはいけないんだと思う。不動産屋をあとにして、八百屋さんの店員さんと二言三言会話し、買い物をして家に戻ってきた。

 未だに自転車で家の周辺までしか外出する気になれないけれど、代り映えしない日々だけれど、少しずつ、絶えず何かは変化している。

 次の更新日、私は何をおもうのだろうか。

チョコ棒を買うのに使わせてもらいます('ω')