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第一章の終わり


松添大輝の人生という物語の第一章。
「jリーガーになる」という夢への挑戦が終わった。

終わったというより、諦めたと言った方が正しいのかもしれない。

僕は今Bチームに所属していて、今年中にトップチームに昇格出来なければjリーガーになるという夢を諦めると決めていた。
なので今回僕が夢を諦めた理由を簡単にまとめると自分が設定した目標を期限内に達成することが出来なかったからだ。


僕自身、覚悟を決めてトップチーム昇格という目標だけに強く執着して本気で努力出来ればトップチーム昇格という目標は達成して当然の目標だと確信していた。
だからこそ、僕は自分のサッカーに対しての覚悟を試したかった。
仮に目標を達成できないのであれば、自分のサッカーに対しての覚悟はjリーガーを目指すに値しないという証明になると思っていた。
本気でjリーガーになりたかったら、夢を失いたくないから覚悟を決めて本気で努力をすると思うし、そうすれば自然と目標は達成できるはずだと確信していた。

しかし、自分はこの目標を達成することが出来なかった。
たしかに今年1年は人生で1番サッカーに向き合ったし、1番成長して結果も出たけど圧倒的に覚悟が足りなかった。
口ではjリーガーになりたいと言っていたけど、サッカー以外のことに時間を使ったりしていた。

心のどこかで「jリーガーになれないかもしれない」という不安があったからその不安を埋めるために、サッカー以外のことにも時間を使っていた。
そうすることで、サッカーと向き合うことから逃げてしまっていた自分がいた。

サッカーが上手くいかない時、怪我をしてしまった時に自分の弱さと本気で向き合えなかった。
そして、その心の穴を埋めるようにサッカー以外のことに挑戦してサッカーと自分の弱さから向き合うことを逃げてしまっていた。

「jリーガーになる」
本気でこの夢に覚悟を決めているのであれば、正直サッカー以外のことをする余裕も考える余裕も自分の実力、現実からするとなかったはずだ。
全てを捨てて、jリーガーになるという夢を実現させるくらいの覚悟がないとjリーガーになれるわけがない。
いろんなものに手を出してなれるほどjリーガーは甘くない。もちろんサッカーだけをしていれば良いというわけではないと思うが、本気でjリーガーになりたいのであれば、その目標に執着してそれ以外のものは全て捨てて本気で努力する覚悟が必要だと学んだ。
これは覚悟の問題だ。jリーガーを目指すということはそれだけの覚悟が必要だということ。
その覚悟と自信は自分にはなかった。
自分はjリーガーを目指している人間のメンタリティではなかった。

僕にはjリーガーを本気で目指す覚悟がないのに言葉だけが先行して「jリーガーになる」と言っていた。
心のどこかで自分の発言と行動が一致していないことに強くジレンマを抱えていてそれがとてもしんどかったのも事実だ。

だから今はすごくスッキリしている。

試合に出れなくてどんなに悔しくても、怪我をしてしまってどんなに苦しくても、「jリーガーになる」
この夢だけを強く想って全てを捨ててサッカーに執着できる覚悟のある選手が夢を実現させると思う。

今冷静に考えても、本気でプロになりたいのに大学3年でBチームなんだったらサッカー以外のことやってる場合じゃない。
本気なら365日24時間サッカーに注ぐ覚悟がないとなれるわけがない。
何かを得るためには何かを犠牲にしなければならない。
jリーガーになりたいのであれば、目先の快楽、サッカー以外にやりたいことを全て捨てて本気で努力する覚悟が必要だ。これは絶対だ。

それが出来なかったのは、本気でjリーガーを目指す覚悟がなかったということだと思う。
結局全ては行動に出るんだと思う。
とにかく僕にはjリーガーを目指す覚悟がなかった。jリーガーになれなかった最大の理由はこれだ。
中途半端に夢を追うことで、自分の人生や弱さから目を背けて逃げてきた。

だから自分に嘘をついている感覚がいつもあって、自分に自信が持てなかった。
表面だけで中身がない人間だったと強く実感した。

夢を諦めたことで、そんな自分に気づき、少しづつ自分の弱さや人生と正直に向き合うことができるようになって、少しづつ人生という物語が前に進んでいる感覚がある。

大学サッカーラスト1年、そして卒業後の人生という物語をどう歩んでいくのかは今考えているところだ。
今は何者でもないけど、まだまだ始まったばかり。

自分の中で確信の持てる方向性が見えたらまた、整理してnoteに書こうと思う。