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おススメ子育て・教育本(3)「AI vs 教科書が読めない子供たち」

こんにちは、ぞみーです。
長男出産以来7年間で、家事育児仕事の合間に子育て・教育関連本を読んで、その数100冊以上となりました。その中でおすすめの本を紹介していきます!(ほんとはいつか自分の本を紹介してみたい・・・)

今日はIT業界にいる私にとって超衝撃だった本を紹介します。
2018年当時、私は次男の育休中で4歳の長男の教育についてどうすべきか考えていたころでした。IT業界で働いていた私は、AIの発達についての理解はありました。でもまだ、AIが発達することで子供たちにどんな影響があるのかまでは、しっかりと理解はできていませんでした。そんな時この本を読んで、衝撃で頭が殴られたようでした。


著者の新井さんは、「東ロボくん」という人工知能を育てて日本の大学入試にチャレンジさせ、AIにできること、できないことが何かを研究している方です。そのため、この本にはAIができることできないことが非常に詳しく、かつ分かりやすく書かれています。

AIは神に代わって人類にユートピアをもたらすことはないし、その一部が人智を超えて人類を滅ぼしたりすることもありません、当面は。当面と言うのは、少なくともこの本を手に取ってくださったみなさんや、みなさんのお子さんの世代の方々の目の黒いうちにはということですが、AIやAIを搭載したロボットが人間の仕事をすべて肩代わりするという未来はやって来ません。

新井 紀子. AI vs. 教科書が読めない子どもたち 

当時、今ある仕事がAIに取ってかわられるという話を聞いていた私は、上の文章を読んでホッとしたことを覚えています。ですが、その後にすぐ衝撃を受けます。

「東ロボくん」のチャレンジと並行して、私は日本人の読解力についての大がかりな調査と分析を実施しました。そこでわかったのは驚愕すべき実態です。日本の中高校生の多くは、詰め込み教育の成果で英語の単語や世界史の年表、数学の計算などの表層的な知識は豊富かもしれませんが、中学校の歴史や理科の教科書程度の文章を正確に理解できないということがわかったのです。これは、とてもとても深刻な事態です。

新井 紀子. AI vs. 教科書が読めない子どもたち

上記は前書きに書かれているのですが、その後本編では詳細なデータを用いてAIができること、できないことが何か、いかに日本の子供たちの読解力が下がっているかについて書かれているのです。そして、AIが発展していく未来の世界で我々人間が何を大事にすべきか、以下のように述べられています。

重要なのは柔軟になることです。人間らしく、そして生き物らしく柔軟になる。そして、AIが得意な暗記や計算に逃げずに、意味を考えることです。生活の中で、不便に感じていることや困っていることを探すのです。

新井紀子.AIvs.教科書が読めない子どもたち

ふむふむ・・・。もともと暗記重視、詰込み重視の教育に疑問を持っていた私。この本を読んでより一層、今の学校教育、受験重視の教育のままではダメなんじゃないかと思うようになります。そしてそこから、長男の小学校をどうすべきかを悶々と悩むようになるのです。(そのあたりの話はまた別記事にて!)

この本が書かれてから4年がたち、AIやロボットはますます発達してきています。ですが、AIと人間の能力について非常に分かりやすく比較し問題提起しているこの本は、ぜひ読むことをお勧めします!お子さんの未来について不安がある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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