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『カメラを止めるな!』たいへん感動した話

★ネタバレあります。★



『カメラを止めるな!』
ここ数週間、あまりにも話題沸騰なので、逃すわけにはいかないな〜と思いながら毎日を過ごしていた。

いつか観に行くつもりだったのでツイートなどはできるだけスルーしていた。例の疑惑だけは気にかかったが、どんな記事にもネタバレがありそうなので我慢した。

そして、昨日。

横浜の相鉄ムービルは金曜日がレディースデー。夏休み明け1週間を耐え抜いたという達成感。しかも給料日。
条件は揃った、今日だ。

ムービルには若めのカップルや女子グループが多くいた。
1人で映画館に来ることが久しぶりでソワソワしたが、仕事帰り1人で来ている方もたくさんいた。みんな「カメ止め」を観に来ているようで、この作品の世間的な盛り上がりを初めて肌で感じた。

ご飯を食べる時間もなく、
ポップコーンでもホットドッグの気分でもなかったので、
炭酸でお腹を膨らませようとセブンアップだけを買った。

想定していた大きさの2倍はあったしLサイズと間違えられたのかと思った。でも後ろの人が日本にあり得ないサイズのドリンクを持っていたので自分はMサイズを渡されたのだと判断できた。思い切らなくて良かった…。

そして本編、前半、
長回し?ワンカット?手ブレとグルグルしたカメラワークで、
いかにも「作りました」感が満載の映像。
撮影中であることも明白だし…
途中で役者の演技もわざとらしくなった。
映像が終わり、ネタバラシ的にプロデューサーとの会話のシーンがあり、オープニングが始まる。

ここで私はなにを思ったのかエンディングだと勘違いし、「なにが面白かったんだ?」と憤りを感じ、半分はあったMサイズのドリンクを飲み干した。
今思うとめちゃくちゃに愚かな行為である。

1ヶ月前の話が始まり、後半の展開を察した瞬間思わず笑ってしまった。

こんなの面白くないわけがない!

前半と打って変わって、ずっとニヤニヤしていた。
憤りを感じたことに申し訳なさすら感じた。
ここぞという部分でクスクスと笑いが起こる。
劇場内の雰囲気含め、とても心地よかった。

しかしこの作品、

単に「笑える」から評価されているわけではないのだろう、
いろんな方のnoteを拝見していると、最後で「泣ける」という感想も少なからず見受けられる。

かくいう私もその一人だ。

バラバラだった全員が最後、ほっとしたように笑いあっていたシーンでジンと来てしまった。

私は、学生の頃演劇部に所属していた。
1つの舞台をつくりあげるために奔走した4年間だった。
方向性の不一致、予算の問題、トラブルで本番でいきなり代役をやったこともあった。
そう、まさに、この作品と似たシーンや、「バラバラだった全員が最後、ほっとしたように笑いあっていたシーン」を経験したことがあったのだ。

新社会人になって5か月程が経とうとしている。
もう学生の頃に経験したようなシーンはやってこない。
「本当は何かを創ったり、表現することをしたいが世間体やもろもろでとりあえず就職した」
という、普段は押し殺している現実を突きつけられてしまった気がして、
家に帰って泣いてしまった。

こんなに楽しい作品なのに、泣いてしまったことが情けないし申し訳ない!
なので、
2回目観に行こうと思います。


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