「有ること」が「難しい」もの

先日、職場の健康診断があった。

健康診断自体は、大学生の頃から簡素なものはほぼ毎回受けているが、社会人になってからは検査する項目が増えた。とはいえ、まだ20代なので、会社の他の人たちに比べれば検査項目は少ない。億劫なのは採血くらい。針を刺されること自体に抵抗はないので、予防接種への苦手意識はないが、未だに「血を抜かれる」という行為に対しては、何年経っても慣れず恐怖心すらある。

ちなみに、うちの職場では30歳以上がバリウムを飲むことになるのだが…
皆さんはバリウムにどんな印象をお持ちだろうか。身近な先輩社員には、健診後に腹痛に苦しんだり、苦手意識を示す人が多いため、わたし個人としては不安の方が大きい。一方で「バリウムの味がヨーグルトみたいで美味しい」という人もいるので、どんなものなのかますます気になってきている。

結果通知はまだ来ていないが、身長や体重などは測定後すぐに分かるため、その辺の最新データはもちろん把握済みである。
今年も無事に、TwitterのIDである「shizuki_143cm」を変えずに済んだ。

しかし、この健康診断、去年から個人的に変化したことがあった。
事前に記入する問診票の内容について、初めてチェックを入れたのが2点。

1つ目は自分自身の健康状態である。
今年は、腹痛に悩まされることが多かった。場所としては胃~胃のすぐ下あたり。思い返せば今年3月に、会社の送別会で食べた生牡蠣にあたってから、腹痛の回数が多いような気もする(それでも変わらず牡蠣は大好き)
それが関係あるかどうかは分からない。わたしは日頃から、良い食生活を送っているとはかなり言い難いので、普段の積み重ね故の結果なのか、またもや環境による精神的なものなのか。
そんなこともあり、今回人生で初めて「時々、腹痛がある」という項目にチェックを入れた。

2つは家族の既往歴について、新たにチェックマークを入れることになった。というのも実は、今年に入ってから、家族の一人にとある病気が見つかった。

自分の体調に関してはさておき、家族の病気に関して知った当時はびっくりしたし、今後わたしたちは一体どうなってしまうんだろうという不安に陥った。それでも病院での手術・治療、本人の努力の甲斐があって、今では何事もなかったかのように平穏に過ごしている。

人間の身体は年々老いていく。いつまでも好きなように過ごしていけるわけでは決して無い。頭では理解していたことのようで、実のところそうではなく、この出来事を通して、初めて身を持って理解できたような気がした。

この世で生命を持つものは皆、生まれた瞬間に終わりへのカウントダウンが始まる。でもその終わりがいつなのかは分からない。
だからこそ、やりたいと思うことはやっておくべきだし、会いたいと思う人には会うべきだし、愛しいものには愛しいと伝える。自分含め、皆が皆、いつまでもそこにいない。
巷では「推しは推せる時に推せ」という言葉がよく使われるが、まさにこれに尽きると思う。

また、この世の全ては常に「有ること」が「難しい」もの。
今日もあなたの周りの誰かや物に、そんな気持ちを持って接してみてはいかがだろうか。きっと、少し、優しくなれるはず。

わたしに関わってくれている皆さんも、いつもありがとう。これからもよろしくね☺


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