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パプアニューギニアの洗礼

Zoomin’s Working Holiday Dairy Day71

旅人の日記を読む

今朝起きてインスタを見てたら、現在進行形で北米バイク旅している知人の日記がストーリーに上がっていた。実はずっと楽しみにしているのだがここ数日投稿されていなかったので続きが気になっていたのだ。


彼と出会ったのは去年の夏、自分が秋田県のゲストハウスでフリアコをしていた時だった。彼は長崎県出身なのだが、バイクで世界を巡るという夢のため仕事をしながら全国を回っていた。

そんな彼が去年の夏頃、秋田県の乳頭温泉郷で働いていた折に休日を利用してゲストハウスに宿泊して知り合ったのだった。

会話がどんな風だったのかは覚えていない。だが、手段は違えど旅人同士。バーでの業務もそこそこに、彼の話に惹かれて乳頭温泉郷まで再び会いに行くことを約束したのだ。

そして愛媛から来てくれた知人と共に乳頭温泉を訪れ、再び彼と話し込んだ。知人も旅やラジオが好きなこともあって時間はあっという間に過ぎ去り、彼の考え方や生き方に深い感銘を受けた。

乳頭温泉郷は複数の温泉施設から成る。

そんな彼が昨年11月末から日本を飛び出し南米からバイク旅を始めた。しかも最近知ったのだが初めての海外だそうだ。本当にすごい。自分の中に世界一周目への憧れがあるのも、やはり彼の影響があるだろう。

本日のnote

彼の日記を読み終えnoteを開くと、「無名人インタビュー」というユーザーから昨日の投稿に♡(スキ)が付いていた。
おそらく昨日のひらめきについてだと思うのだが、そうかそりゃやってる人いるよな。
どうやら個人事業主さんの作った組織でインタビュアーが20人ほどいるらしい。そういうところに所属する選択肢もあるといえばあるよな。


また、今日は父島にクジラを観に行った人の記事を読んだ。
実は、東京の竹芝桟橋から出る船には何度か乗っている。いずれも旅行だが父島は未踏だ。

その方の写真と文章により父島へ行ってみたいという想いが一気に高まった。そもそも大型の海洋生物には結構興味があるのだ。かつてイッカクを生で見たいと思って調べたことがあるくらいだ。

noteを読んだ結果、Googleマップの行きたいところリストに父島を追加することになった。
また、スマホとはまた別にカメラも欲しくなった。うーん、旅人的には荷物増やしたくないし盗られる心配もあるんだけどなぁ……。悩みどころだ。

式根島からの眺め。


その後近くのショッピングセンターでプレゼント用にボトルワインを購入。友人が迎えに来てくれるのを待った。

PNGの洗礼

午後は以前参加したパーティー(Day50参照。インスタで上げてます)で出会った方のお誕生日パーティーに参加してきた。
正直主役の顔も名前もちゃんと覚えられてはいなかったのだが、誘ってくれたのだから断る選択肢はない。

で、パーティーだがやはり楽しかった。最初、遅れて行ったにもかかわらずテーブルに置いてあったのは2種類の奇妙な植物で、近くの人に食べ方を教えてもらった。

写真手前:ダガー  奥:ビートルナッツ

曰く、2つは同時に口の中で味わうものらしい。写真手前の細長い方(ダガー?)は何やら白い粉(粉単体では無味だった)につけて食べ、写真奥の丸い方(ビートルナッツ)は歯で分厚い皮を取り除き中の身を食らう。

ダガーはかなり強烈な味がした。辛い…に近いのか?唐辛子ともワサビとも違う。友人も初めて食べたがpowerfulと表現していた。確かにパワフルだ。

一方のビートルナッツは無味。なんだかぐにぐにしている。おいしくはない。ちなみに分厚い皮はもちろん庭にポイ捨てだ。

そしてこの2つを同時に口に入れるとあら不思議、とっても不味いのだ。
水でもあればよかったのだが何もない。一応自分は水筒を持ってきていたので水を口に含んで盛大に吐き出した。

ちなみにこちらの2つは吐き出すのが正解で、どうやらお口直しみたいなものらしい。
なんの成分なのかは不明だが、これをやった後は舌が真っ赤に染まる(別に痛くはない)。
そしてPNG(パプアニューギニア)ではとてもポピュラーだそうだ。

このPNGの洗練を受けて、自分はすっかり嬉しくなってしまった。

得体の知れないゲロまずい何かを食べて喜ぶなんて、自分が日本にいたなら絶対あり得ないだろう。
だが昨日世界一周目について考えた時に、あえて先進国を外した。つまりは旅の中でこういう経験を幾度となくするということだ。

今日、思いがけなくその経験ができたこと。
自分が抵抗感よりも好奇心を持ったこと。
他では味わえないような物を食べられたこと。
未知を求める心が満たされたこと。

それらのことがとても自分を嬉しくさせてしまったのだ。今日は忘れられない日になりそうだ。

パーティーで触れた優しさ

その後色々な人と喋った。

何人かは以前のパーティーにも参加していた人で、なんとなく見たことあるなぁという感じだったが、いかんせん顔と名前がなかなか一致しない。

そもそも今回のパーティーに白人はあまりおらず、インドネシアやPNG出身の人が多かったように思う。
つまりあまり見分けがつかない。

それでも会話はできるもので、楽しい雰囲気を出すことや自分から手伝いに行く姿勢は仲間意識を高めてくれる。

会話はもちろん全て英語だが、元々の訛りに加えてテンション上がって早口になるのでその分難易度も上がる。でもそんなの関係ねえ。言葉が全て通じる必要はないのだ。

左からジョジョ立ちっぽい日本人、ジンバブエ人、フィリピン人、インドネシア人。

途中なんだかとても眠くなってきて、椅子に座ってぼんやり空を眺めていたら、PNG出身と思われる人が「楽しんでる?」と優しく声をかけてくれた。

ここでふと思った。もしこの立場が逆なら、つまり東京のパーティーに言葉の不慣れなポリネシア系黒人男性が1人参加していたなら、自分は声をかけてあげられるだろうか。

答えは多分YESだろう。昔から楽しめてなさそうな状況の人に声をかけることはよくあるからだ。

それでも町で困ってそうな様子を見かけたら、声をかけるかは分からない。見た目で判断して知らん顔を決め込んで足早に歩き去るかもしれない。

自分ってちっぽけだなぁ、優しくなりたいなぁ、とか思いながら暮れなずむ空をぼんやり眺めていた。

オーストラリアの空は広い。


パーティーは続き、ココナッツを割ったりでかいカニを茹でたりして夕食になった。
音楽はずっと流れていたが、途中からYouTubeを見ながらのカラオケが始まった。

そういえばカラオケはフィリピンで超人気らしい。一家に一台はある勢いなんだとか。
フィリピンで有名な日本の歌を教えてもらったのだが生憎知らなかった。ホリエミツコさんの1980年のやつだった。

カラオケでは歌わないつもりだったが、日本の歌歌って!とせがまれてしまいステージへ。迷ってたら宇多田ヒカルのfirst love知ってるよ!と言われて入れたが俺が歌えなくて断念。

これなら知ってるかと思い坂本九の上を向いて歩こうを入れたが、明らかにパーティー向けの曲じゃなかったしみんな知らないみたいだった。これならいっそハイテンションのやつ入れるべきだったな。反省。

俺のが終わってもカラオケは続いて、最終的にはみんなが踊り乱れるパーティーになった。
でも音楽も踊り方も全然知らないなぁ俺。
別に楽しいからいいんだけど。異国の地でこんな経験ができるのってありがたいなぁ。

踊る夜。


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