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【ワーホリ】現実はそんなに甘くない ~家探し編~

こんにちは。ズーミンです。

今回は僕が実際に直面した問題を踏まえて書いていきます。

ワーキングホリデー。それは外国に住みながら働いてもいいし旅行してもいい、とても自由度の高い制度。
ビザは31歳になるまで取得することができ、自分次第ではお金も貯められるし英語力も伸ばせるし友達もできるし、運命の出会いだってあり得る、とても可能性に満ちた制度。

しかし現在オーストラリアでワーホリ生活1か月を過ぎた僕が、現実はそんなに甘くない……と思ったことを書いていきます。
今後ワーホリを考えている方の参考になれば幸いです。


住む場所という問題

新たな土地で生活する場合、まず最初に考えることは何でしょうか。
人によっていろいろあると思いますが、その中でも大きなウェイトを占めるのが家ではないでしょうか。

荷物を安全においておける場所があるのとないのとでは全く安心感が違いますし、まさに生活の基盤となるものですね。
ですがその家が第一の難関だったりするのです。

つまり何が言いたいかというと、良い物件を探すのが非常に大変ということです。

オーストラリアの家事情に関してはいくつか候補があります。僕が知っている範囲だと以下のような感じです。

  • ホームステイ

  • シェアハウス

  • フリアコ

ホームステイは想像つくと思いますが、現地在住のご家族と一緒に暮らすこと。
メリットは現地の生活に慣れやすいこと、多くの場合食事が含まれていることでしょうか。
デメリットは高いこと、滞在先によっては当たりはずれがあること(タイ人のご家庭で英語に触れられなかったり、ルールが厳しかったり、食事が雑だったり、シンプルに相性が合わなかったり)でしょうか。

シェアハウスは何人かで同じ家を共有すること。中にはルームシェアというベッドルームまで共有のところもあります。
メリットはとにかく安いこと。ルームシェアの場合はさらに安いです。
デメリットはシェアメイトと相性が合わない可能性があること(深夜に爆音流すとか台所が汚いとか聞いたことあります)。裏を返せばめっちゃ仲良くなる可能性はありますけどね。

フリアコは僕にとってはおなじみ(自己紹介の記事を読んでいただけると嬉しいです)ですが、ゲストハウスやバックパッカーズで働く代わりに家賃が無料、というシステムです。ワークエクスチェンジと言ったりもしますね。
メリットは家賃がかからないこと、友達が多くできること。
デメリットは無償で働かなきゃいけないこと、不特定多数と共同生活することでしょうか。

あれ、これ書いてたらフリアコしたくなってきたぞ……?

僕の場合(ホームステイ)

僕の場合は語学学校に通うこともあり、その期間(4週間)はホームステイを選びました。
僕がホームステイした先はボスニア出身の年配の女性一人暮らしで、30年以上ケアンズに住んでいるため訛りはあるものの英語でコミュニケーションを取っていました。

彼女はもともと料理関係の仕事をしていたり、僕以前に何人もホームステイを受け入れていたり、ルールも常識的なもの(あまりにも普通のことすぎてホームステイ終わる週にルール教えてもらいました)だったり、何よりとてもコミュニケーションを取ってくれる人だったので個人的には当たりでした。

そしてホームステイ卒業が見えてきた3週目から次の家探しに動き出したのですが、そこから苦戦することになるとは思いませんでした。。

優良物件発見

3週目の月曜日、近所の住人から教えてもらっていたシェアハウスを取り扱う不動産屋に連絡を入れました。そのシェアハウスは市内の中心地に近く、価格も週170ドルと格安でした。
2023年4月時点のケアンズ市街地付近のシェアハウスの相場は週200~250ドルくらいと聞いていたので、最有力候補として内見を申し込んだのです。
ちなみに、オーストラリアでワーホリ経験のある友達に聞いたら、絶対に内見は行くべきだとのことでした。

かなり早めに連絡入れたんだからあとは待つだけだ、とのんびりしていたのですが、待てど暮らせど先方からの連絡は来ませんでした。
月曜にメールを入れて、金曜にFacebookで連絡を入れ、日曜に電話してもつながらなかったので泣く泣く最終的にはあきらめることになりました。
せめて返事よこせよ、と思ったのですがこれもお国柄かもしれないといい勉強になりました。

ひたすら連絡を待っていたためまるまる1週間を無駄にした僕は、改めて新しい家を探すことに。そこで厳しい現実を知ることになりました……

シェアハウス探しの日々

「ケアンズ シェアハウス」などで探すといくつかの物件が見つかりました。が、そのほとんど埋まっていたり高額だったりしました。
僕が検索していた条件としては「週200ドル以下、中心部まで徒歩か自転車で行ける距離」だったので厳しい条件と言えばそれまでなのですが……

ようやくいくつか見つけても、全て女性限定でした。男女平等を謳ってるんじゃなかったのか?とか思いながらも性転換するわけにもいかないのであきらめて他の物件を探しましたが、結局上記の条件では見つかりませんでした。

背に腹は代えられない、ということでシェアハウスを仲介しているところに連絡を入れ、週250ドルの物件を申し込みました。が、これも埋まっていて空きが出たら連絡するね、と言われてしまいました……

ならば遠いところで、ということで先ほどの友達にGumtreeというサイト(とアプリ)を教えてもらい物件を探すことに。
ちなみにこのGumtree、いろんな情報が集まる掲示板のようなもので現地の人も多用しているので必要なものをいろいろ探すのにかなり重宝します。
ぶっちゃけこの情報有料で販売したいくらいだ(笑)

Gumtreeで検索したところ、フラットメイト募集(フラットメイトとはルームシェアする相手のこと)や空き部屋あるよ、などといった募集が見つかりました。いずれも結構安かったのですがやはり市街地からはやや遠め……。それでも家がなくなるよりは、ということで連絡を入れました。そのうち1件はすぐに返事が返ってきて埋まってしまったとのこと。ここもか……

結局どうなったのか

色々と悪戦苦闘してもいい情報を得られないまま最終週に。土曜日にホームステイを始めた僕はその週の金曜日に家を出ることになります。ホストマザーも以前から気にかけてくれていて、いろいろアドバイスをくれたりしていました。

ちなみにホームステイの延長はできませんでした。なぜなら僕が卒業する翌々日には新しいホームステイの生徒が来ることになっていたからです。その予定がなければたぶん延長できてたとは思いますが……

そんなある日、現状思わしくないことをホストマザーに報告。すると彼女はいきなり何かを思い出したようで、もしかしたら家見つかるかも!と言ってくれました。
詳しく聞くと、彼女の知り合いが一人暮らししていて、子供が独り立ちした後その部屋が空いてるかもしれない、とのことでした。

とはいえ彼女は今までホームステイ先として受け入れたことはなく、ホストマザーともそんなに深い関係でもない(元同僚)からとりあえず聞いてみるね、とその場で電話してくれました。僕としてはほぼ万策尽きた気持ちだったので藁にもすがる思いでした。

ホストマザーは電話越しに、僕が困っていること、とても親切で気が利くことなどを力説してくれました。そしてなんとOKだよ、という回答をいただくことができました!!

まさに渡りに船。ホストマザーと彼女の知り合いには感謝してもしきれません。早速火曜日(その日は祝日でした)に内見に行くことに。

ホームステイ先から車で10分ほど、新しい家につくと家主がお出迎えしてくれて部屋の案内をしてくれました。なんと個室にトイレとシャワーまでついていて、共有で月300GBまでのポケットWi-Fiも使っていいよという嘘みたいな物件でした。しかも価格が驚きの週150ドル!!

こんな優良物件いくら探しても出てこないと思いその場でお願いすることに。というかもはやほかの選択肢ほとんどないですからね。
しかもこれは実際住んでみてわかったのですが、ごはんも大体用意してくれるというまさに至れり尽くせりな状況でした。
ごはんは自分で作るよ、と何度か言ったのですが「いいよいいよ」と言って聞く耳持ってくれませんでした💦

振り返ってみて

結論から言えば、人の縁によりこれ以上ないほどの物件に巡り合うことができました。
ですが物件探しはかなり厳しいと言わざるを得ないと思います。
ケアンズはオーストラリアの都市の中では比較的物価が安いとは言われていますが、それでも都市部では週250ドル、日本円にして月の家賃約9万円は覚悟しておいた方がいいと思います。

しかもこの先オーストラリアは冬に入りますが、ケアンズはかなり北に位置するため冬はとても過ごしやすくなり、各地から大量に人が押し寄せます。
そうなると必然的に家探しはさらに困難を極めるので、本当に早いうちから探しておかないと宿暮らしで高くつくことにもなりかねません。

十分な収入源があったりすでに仕事が決まっている人ならまだしも、お金があんまりない場合は精神衛生上すこぶるよくないので気を付けてください。というか仕事に関してもこの記事で書こうと思っていたのですが、家の話だけであまりにも長くなってしまったので次回とします。

皆さんもワーホリされる際はぜひ事前にしっかり情報収集してから臨んでください。さもないと思ってたのと違って泣く泣く帰ることにもなりかねません。まずはしっかり貯金してから来ることをお勧めします。

それではここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの幸運を願っています。

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