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心と体の整え方

公立中学校教員のぞうせんせい。です。この記事では、HSPである私自身の心と体の整え方についてお話します。

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)といい、「人一倍繊細な人」という意味で、この頭文字を取ってHSPと言い、人の気質です。こうした気質を持つ人は職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じている方が多いと言われています。

HSPであると気づいた私のこれまでから現在までの生きずらさ、タイトルにもあるようにどのように私は心と体を整えているのか書いていきます。


私の生きづらさ

私は昔から、集団が苦手です。3人以上いると何を話したらよいのかわからなくなります。とにかく聞き役に徹することになります。学生の頃の女子グループも苦手でした。人混みも苦手、人をよけて歩いてしまいます。人と話す一日の容量が決まっているようで、放課後無表情で話せなくなったり、周りの声が気になって、音を遮断したくなることが多いです。誰もがそうかもしれませんが、仕事に行く前、仲の良い友人に会う前など、誰か人に会う前は極度に緊張します。(実際会ってみると楽しくなるのですが…)

体育大会などの集団で行うことが苦手でした、いや、今もです。なんで人に合わせないといけないのかなと思い、みんなで一緒に頑張ることがつらかったです。甘えかもしれませんが。一致団結、心を一つにという言葉を聞くとむず痒い気持ちになります。

気分の波が激しく、例えるならばジェットコースターです。1日の中でも、1年を通しても、大きな波が私にあります。ネガティブモードに入るとなかなか抜け出せません。落ち込むのは、季節の変わり目が多いです。大学生くらいまで、落ち込むと3日ほど風呂にも入らず布団の中に引きこもっていたこともありました。毎日一人反省会、ここをもっとこうすればよかった、なんでこういっちゃったんだろ、自信がない、なんでうまれたんだろうとぐるぐる考え、落ち込んでいきます。

自分への自信のなさから、人や食などに依存してしまうこともありました。ごはんが食べれなくなる、拒食症と過食症も経験しています。昔から自己肯定感がとにかく低いです。一つのことがうまくいかないとすべてができないと感じてしまいます。計画通り進んでいない受験勉強をやめて、何もしなくなり引きこもったこともありました。

心と体の整え方

気分が落ち込みやすい、気分にムラがある私は、なんとかして心を整えたい、安定させたいと考えて、調べたり実践したりしてきました。心の安定は体の安定、体の安定は心の安定につながるという気づきから、心と体の整え方というタイトルにしています。

①運動をする(ヨガ、散歩、筋トレ、ストレッチ)

これが一番だと思います。運動をすると自然と心も体もすっきりしてきます。週に2,3回運動する習慣をつけたことで、体の巡りもよくなり、気持ちも以前よりは安定してきました。

おすすめは、好きな音楽を聴きながら一時間ほど散歩をすることです。中学生の頃から、心がもやもやするときにしていました。

またヨガを一年前からしています。私にすごく合っています。多くの人と共に競争する運動ではなく、自分のペースで、呼吸をゆったりしながら気持ちよくできます。インストラクターの先生方が「ご自身のペースで」「比べなくていいですよ」「今日もヨガができた心と体に感謝して」「自分を抱きしめる」そんなあたたかい一言で胸がいっぱいになります。幸せを感じながら、瞑想しながら、心と体を整えられるヨガは私にぴったりです。
他にもおうちでは、ストレッチをしたり、筋トレをしたり、少しずつですが、身体を動かすことを意識しています。

②日記を書く

基本的に毎日、どんなことをしたのか、どんな気持ちになったのかを振り返るようにしています。無印良品のシンプルなスケジュール帳に、日記を書いています。もやもやしたことを書き綴ると、客観的な視点から自分は今こう思っているんだととらえることができます。また、私は気分の波があるので、どんなときに落ち込んで、逆にどんな時に気分が上がっているのかを見るためにも記録は大切です。☀や☂マークでその日の気分も同時に表すようにしています。
日記を見返すと、結局同じようなことで悩んでいるなとはっとしました。そういった気づきにもなるのではないかと思います。

③朝を気持ちよく過ごす

私にとって、朝が一番つらい時間です。「これから仕事に行くのか…また一日がはじまる…」という気持ちが毎朝。だからこそ、毎朝小さな楽しみをつくっています。朝起きてから、日差しを浴び、歯磨きと大好きなスキンケアをして、体いっぱい伸びをします。お湯を沸かし、ゆっくりとできるだけ何も考えないようにして、白湯を飲みます。朝の出発が早いので、購入してあったお気に入りのカフェオレを車の中で、音楽やニュース、YouTubeを聞きながら飲みます。通勤の一時間も大切な心を落ち着ける時間です。

カフェオレやコーヒーの匂いや味が大好きなので、毎朝の小さな楽しみになっています。休日に、のんびり飲む時間も癒しです。

④入浴

仕事から帰ってきたあとの時間も大切です。正直なところ、疲れすぎてソファでごろごろしていると、気づいたら朝になっているということ、何度もあります。(お肌に悪すぎる…)次の日は体も心も疲れたままで、不調な一日になります…。

入浴の大切さに気付きました。ぬるめのお湯で、好きな香りの入浴剤を入れて、のんびりと入ります。足のマッサージや瞑想をしながら。その時間も癒しです。また、余裕がある日には、ヘアパックや顔のパックも楽しみにしています。体をケアすると、気持ちも上がります。

⑤好きな匂いに囲まれる

お部屋のいたるところに好きな香りがするものを置いています。特にはまっているのは、アロマです。勉強時間や就寝前にほっと一息つく、素敵な香りです。匂いは心を落ち着け、リラックスできる効果があると思います。

⑥自然を感じる

疲れるとよく夫に「自然を見に行こう」と伝えます。過去に数年山の中で暮らしていたこともあり、自然が大好きです。緑の木々や苔を見ると心がなごやかになります。自然の中を散歩するのは最高です。また、気持ちが落ち込みそうなときは、空を見上げるようにしています。教室から見える空も日々変化します。きれいな青色の日、雲がたくさんある日、いろんな変化を感じながら、ふと感動しながら気持ちを落ち着けています。

⑦掃除、断捨離

掃除をすると心がすっきりします。週に2.3回、家のものを片付けて、同時にルンバにお願いして(笑)きれいにします。断捨離もすがすがしくなります。本当に必要でないものはできるだけ置かないように、買わないように、必要なければ売ったり捨てたりします。ものがあまりない部屋こそ、刺激が少なく、心が落ち着きます。部屋にものがたくさんあるだけで、いらいらしたり、落ち着かなかったりする経験はありませんか。お部屋も心もすっきり気持ちよく生きていきたいです。

⑧健康的な食事

体に良い食事を心がけています。糖質ばかりとっていると、なぜか気分も下がっていくという経験を何度もしました。甘いものをできるだけ抑えて、野菜や納豆などの健康的なものを食べるようにしています。腸内環境を整えることも心と体を整える秘訣です。

⑨どんな自分になりたいのか、立ち戻る

生きていると、なんで生きているんだろう、自分なんて必要ないんじゃないか、いないほうがましだ…と落ち込むことがたくさんあります。そんな時こそ、どんな自分になりたいのかに立ち戻ります。私は「一人ひとりが自分らしく生きられる社会」を創りたい、だからこそまず私が自分自身の自分らしさを認めたいと思っていることを思い出します。根本的に目指す先を見て、未来を不安ではなく、明るいものにかえようと思考をチェンジしています。

⑩学び続ける

学ぶということは、生きる源になります。自己肯定感が低い、自信がないからこそ、もっとよりよくなりたい、もっと成長したいという思いがあります。授業に向けて調べものをしたり、資格の勉強をしたり、本を読んだり、いろんな経験をしたり、旅に出かけたり、新しいことに挑戦したり、人から話を聞いたり。学ぶことは、楽しいものです。学ぶことも心のエネルギーになります。心を満たしてくれます。


気疲れしやすいHSPさんにとって、一人の時間はとても大切なものです。でも、人と出会い、学ぶことも必要な時間です。うまく心と体を整えられるように、バランスを取りながら過ごしていくことがなにより大切ではないかと思います。


HSPでよかったこと

これまで私自身の生きづらさについて述べてきましたが、HSPでよかったと思うこともあります。他者に共感できたり、寄り添えたりすること、些細なことに感動できること、「大丈夫だよ」「頑張っているよ」「ありがとうね」と温かい言葉をかけることができること、些細な変化によく気が付くこと、深く思考ができること、とことん調べて追究できること…。あげていくと沢山あります。

日々落ち込みますし、悩んだりすることもありますが、自分のよさ、自分たしさに目を向け、心と体を整えながら、自分のペースで生きていきたいと思います。


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