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もはやマラソングランドチャンピオンシップは毎年の恒例行事でもいい!

2020東京五輪の陸上競技のマラソンの代表選考競走として日本陸連が導入した『マラソングランドチャンピオンシップ』(MGC)。時は進み、2024年のパリ五輪での代表選考にもこの方式が導入され、10月15日に開催予定である。

何か、『五輪代表選考のためのセレモニー』的に開催されているようだが、普段マラソンを見ない私でも五輪代表選考にしか使わないやり方は実にもったいないと思っている。実際、これとは別に日本陸連は、2021年に世界選手権やアジア競技大会の代表選考用に『ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ』を創設。所定の大会でポイントを競い、勝ち抜いた選手をそれぞれの代表に内定させる措置を講じている。

マラソンムーブメントの活性化・合理化を考えた場合、ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズは国内トップ選手のレベル測定とランキング査定のために実施して、男女のランキング上位50人にMGCに出場して優勝争いを演じてもらい、その形で代表選考を確実に行った方が効率的だと私は考える。MGC敗退者の復活戦的な選考をその後にやらなくてもいいし、わかりやすい代表選考方式のほうが見るファンにとってもスッキリするのではないかと思う。そしてMGCそのものも毎年開催する方式にして名実ともに『マラソンシーズンのファイナルを飾る恒例行事』に位置付けたほうが効率化できるのではないかと思う。

日本陸連にしても、五輪代表の選考の理想形がMGCという形を結んだのだがチャンピオンシップシリーズと世界大会への選考方式を区別してしまうようではマラソン選手の強化策と世界に通用するランナーづくりにとってはしこりが残るだけなのではないかと思う。チャンピオンシップシリーズで選考へ向けた選手のランキングをしっかり作り、MGCの一発勝負できちんと代表内定者を確定させる方が日本のマラソン強化への布石になるのではないか?

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