見出し画像

2030年の都市人口予測と特許分析

これからどの国に投資をするべきか、将来10年単位で考えてみます。

昨日の2016年の都市人口分布に対して、その同じ資料で2030年の都市人口の推定が載っていました。これと世界に目を向けPCTの特許で作ります。

一般的に人口予測は精度が高い事が知られています。一人一人の出生や引っ越しなどがランキングの急激な変化には必要だからです。こんなまれなイベントにより人口自体の大幅な流入や放出することは余り無さそうなので一夜にしてトップは有りえません。天変地異が無い限りこの数値の尤度は高いと言えると思います。今回のコロナ禍でも東京脱出の人はそれほど多くなかったそうですし。また中国の国家プロジェクトで生まれた人工都市、雄安でも1000万人は行ってません。

2030年予想都市人口

さて、前回の2016年調査には将来の2030年予想が有ったので手を動かしてみます。

上から人口予測の多い都市です。

画像1

https://www.un.org/en/development/desa/population/publications/pdf/urbanization/the_worlds_cities_in_2016_data_booklet.pdf

なお、この資料では2030年で新たに1000万人都市になるのは首都が多くコロンビア、南アフリカ、タイ、タンザニア、アンゴラ、ベトナムが含まれるようです。韓国のソウルは惜しくも越えず次点です。

他、パキスタンが二都市目、中国はプラス1、インドプラス2の計41都市が1000万人都市になる予想です。

この辺りを投資を考える土台とします。

また2016年からデリー、ダッカ、ラゴスは1000万都市ひとつ分をプラスしています。わずか15年足らずでソウルひとつ人口が増加し増えている計算になります。上海、ムンバイ、北京、カラチ、カイロ、キンシャサ、カルカッタ、バンガロールはハーフメガ都市約500万人分の増加です。これはワシントンDCが追加した計算になります。

東京、大阪ぐらいです。人口が減っている予想なのは。(後はモスクワがランキングでは実人口落ちていますが。)なお表のベスト二十は誤記です、それ以外の投資を考える都市も追加で検索しています。

PCTの出願件数

2030年でのお話なので権利の維持可能な期間20年を想定し2010年以降のPCTの特許出願件数に絞ってみていきます。公開されるタイミングを考えると10年弱の最近のPCTの特許になると思ってください。

前回の全期間に比べて最近の知財活動の活発さが分かります。

今回は早速ラベル付でまず見て貰います。縦軸が2010年以降に出願されたPCTの出願件数。横軸が2030年予測都市人口です。単位は万人、将来は

画像2

ちなみに前回の2016年時点&PCT全期間、桁が多くて縦軸のPCTの出願件数は万単位に変更している点が上と異なります。過去は、

画像3


先進国のみを対象に2030年の図表は、ゼロ点を起点にロンドン、深圳、広州、大阪、北京、東京ときれいな2次曲線が引けそうですね。ハズレ値は今回もソウルと上海、ワシントンです。

表の中にシアトルを入れたのはアマゾンが有ったからですが、創業者のジェフベソスが今年退任するそうです。最高益を手土産に後継者に譲るなんて格好いいですが、後継者はコロナ禍が解消すれば大挙して外に出歩くのでECサイトなど舵取りが大変です。あとシアトルにはマイクロソフト、スタバ、コストコの本社も有りますから

シアトルには25000人のAmazon社員、42000人のMicrosoft社員

の力をプロットしました。結果はあんまり特筆すべき点はありません。

まとめ

インドと中国の都市人口が大幅に増えています。

インドは特許出願は地べたを這いつくばるように変化は有りませんが、PCTへの加盟も最近でそれほど知財活動は活発では有りません。インドの製薬特にジェネリック医薬品が活況なのもその文面で、先進国の特許の影響が少なく開発、製薬出来るからです。


中国の都市は最近に絞って見るとより特許でも存在感が表れます。上(将来2030)と下(現在2016)の北京と大阪の開き具合、右上が優良だと見ると一目瞭然です。

また深圳の欧州圏内の首都パリやロンドンと比べてみたときの抜け出し感や、シリコンバレーから大きく離れた位置への移動を考えるにまだまだ中国行けると自信が表れます。

シリコンバレーがまさに半導体基板からソフトウェア開発する企業が生まれたように

深圳は山塞のハードウェアを作っている若い企業家が形作っています。

両方共に元々そこに土着していたというよりは移民や就職で移住してきた人材です。物価も高く競争も激しいので入れ替わり、立ち替わり発達していくのだと思います。

悲しい比喩を聞きました。東京の一年間は、シリコンバレーの1ヶ月で、深圳の一週間に過ぎない。

特許はまだまだですがイスラム教徒の多く住む国や都市は人口増加予想が急増です。アフリカと共に常々言われていますが投資を考える良い機会だと思います。

結論は至って普通になりましたが手を動かし考えるのは良い機会、トレーニングになりますね。テンバガーの国を探して投資を行い楽隠居できるように頑張ります。




この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?