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(日本にいても)「ボードゲームの著作権を取得できる方法」の仮説を考えてみる。

またまた前回、前々回のnote

『徹底討論!パクリ問題と著作権を語る夕べ』についての続きになります。

この会議の配信を視聴した方々の感想がツイートされたものをまとめたTogetterがアップされました。

なかなか辛辣な意見が見受けられます。
一通り読んでみたのですが、ある事柄・話題が書かれていないことに気付きました。

日本以外での知的財産権

です。
会議の配信では、ちらりとアメリカやヨーロッパの著作権について触れてはいましたが、スルーです。
本来、日本国内と海外での知的財産権の取り扱いの違いが、この問題の1番の急所になると思うのですがね。

なんでそんな事になったのかな……。

会議進行の順序ミス

会議の進行は2部構成でした。
前半:
盗作とはなにか? それぞれの視点から見た「あり」と「なし」。
後半:
盗作問題の向き合い方。何かしらの対策はあるのか?

で、カワサキファクトリーの川崎さんが、日本国内の著作権(知的財産権)について話したのが後半の頭になります。
この話をするなら、実は前半のド頭じゃないかと、今更ながら思いました。

「それぞれの視点から見た」とありますが、それはおそらく「盗作した方」と「盗作された方」でしょう。
しかし、今回の問題は日本国内だけではなく、アメリカやヨーロッパ諸国などではボードゲームに著作権があることも前もって断らないと、

この事例の
「盗作した方」と「盗作された方」って、
著作権がある方?ない方?

と混乱します。

確かに、ド頭で硬い話は視聴者がはなれてしまう危惧もあるでしょうが、共通の前提がないまま進めるほうが、危険なのだなあと、思いました。


何かしらの対策を考えてみるーその1

で、本来なら視聴者からの意見であると非常に嬉しいものは何でしょうか?

盗作・パクリなどへの何らかの対策

だと思います。
配信ではそこを引き出すような問いかけの誘導には至らなかったわけです。

会議では、川崎さんが、日本でボードゲームの著作権を取るのは厳しいと話されています。
で、珍ぬは以前、

こんなnoteを書きました。
ただ、今回は逆に「どうにかして著作権を取得すること」を考えてみることにしました。
対策の1つとして、(著作権に限らず)知的財産権があることに越したことはないですから。

考えました。

出ました。

これは、素人意見なので、仮説として読んでください。


日本で無理なら、
著作権を取れる国で取得してしまう

です。
実は、上のリンクのnoteにこんなことを書いていました。

【引用】
(前略:『エセ芸術家ニューヨークへ行く』騒動についての文)……Oinkgamesは、販売した同年(2014年)に英語版も制作し、海外でも販売していたと考えます。ですので、海外の方での著作権法に助けられたかも知れません(※同様に『VOID』や『ストーンヘンジの太陽』は、海外でも販売したので海外での著作権が発生しているかも知れません)。

【追記】
『インサイダー・ゲーム』は2016年発売。
おそらく同様に海外への販売によって著作権を取得しているかも知れません。

海外にボードゲームを紹介して販売するまでの橋渡しがあると非常にいい。
そう考えると、すでにあったじゃないか。


Japon Brand(ヤポンブランド)

2006年に個人グループとして発足しましたが、2016年に一般法人となっています。
前回のnoteで、次回以降の開催に出て欲しい参加者をあげましたが、ヤポンブランドもその候補として追加したいです。

何かしらの対策を考えてみるーその2

ただまあ……作品を完成させて、海外に発表や販売をするのは、ハードルが高いなあ、と感じます。
アナログゲームだしね。

……じゃあ、デジタルデータでインターネット公開すれば
ほぼ全世界(情報規制している国家もありますけど)を網羅しているので、どっか引っかかるでしょ、と。
さらにいえば、ボードゲームが無方式で著作権取得できる国にあるサーバにデータを保存して発信する、とすればより確実かも知れません。

ただし、インターネット上のデジタルデータなどの知的財産権は、国際的な課題でもあり、全世界的に議論・検討を続けています。
なので、珍ぬの案ではダメという結果も十分あります。
専門家の意見がまたれることを固く断っておきます。

デジタルデータ、なんて言ってますが、なにもプログラムやスクリプトではないです。
印刷画像データでいいのです。
コンポーネントも印刷できるプリントアンドプレイ、あるいは、筆記用具をちょっとした小物で遊べる紙ペンゲーム(ロールアンドライト)などはうってつけです。

公開後に、しっかりとしたコンポーネントで仕上げた商品を製作するのは二次利用となります。
第三者からの全盗用に対してもそれなりの防御になりうると思います。

締め

ということで、仮説を立ててみました。
専門家に聞いてみたら結局、対策にもならない全くの空振りでした、かも知れないので、「ああこんな一意見あるんだ、ははーん」なんて鼻の穴ほじりながら読んでください。

次回のnoteも今回に関連して「(ボードゲームの)ルールと著作権」について書くつもりです(あくまで予定)。

では。

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