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第1回(ボードゲームの)有識者会議『徹底討論!パクリ問題と著作権を語る夕べ』について、いろいろ書いてみる

前回のnoteは、

でした。
5月25日にライブ配信されて、翌日にアップされたアーカイブを拝観しました。
また、Twitterなどでの視聴者の感想・意見なども拾い読みしました。

ということで、珍ぬなりの感想や、もし第2回以降が開催されるならば、どのような話題や参加者をのぞんでいるかなど、書いてみます。

有識者の現状を知る

視聴者の意見をみると、会議参加者の言動についての物言いや批判などが目立っています。
まあ、それは言いたいこと言いやすいことかも知れません。
一意見として受け止めたいので、とやかく言いません。

珍ぬ的な感想としては、

進展がないことがわかった

です。
今回の配信での話題は、ここ2、3年でおきた盗作・パクリ疑惑(主な8件)を中心にしています。
なので、「最初の騒動から現在までに、この疑惑問題に対してどのように考え方を深めたのか」を確認したいのが、希望でした。

まあ、結果はそんなに変わらないな、でした。
しかし、これはこれでよしです。
変わらない状況を伝え広めたのは、大きな成果・実績であると喝采します。

パワポ使いと用語の定義

会議中に、2回スライドを表示させました。
前半では、Table Game in the Worldさんが記事にした盗作/パクリ疑惑の実例(今回のnoteのサムネイル画像として、引用しました)。
後半では、参加者のカワサキファクトリーの川崎さんが作成した、ボードゲームの知的財産権に関するスライド(パワポ)です。

特に、川崎さんのスライドは、自分の集めた情報を考え編集して、視覚化したのが非常によかったですね。
スクリーンショットして、切り取り貼りたいくらいです。視聴者にも訴えかける力があるので、第2回以降もこのようなスライドを活用してほしいと思います。

たとえば、今回の会議では「盗作をどのように定義したか」などをスライドにしておけば、(個々の意見の相違があるとはいえ、ひとまず)相互の共通認識が固めることができます。


仁義とノブレス・オブリージュ

今回の会議で、注目した参加者は2人います。
その1人は、オインクゲームズの佐々木さんです。

『インサイダー・ゲーム』『エセ芸術家ニューヨークへ行く』『ナインタイル』の3つのゲームが、パクリ/盗作疑惑の基ゲームになっている当事者です。
これらの事態の経緯よりも、結果どのように考えが変遷したのかが気になり、注目しました。
珍ぬ的な感想としては、

そんなに変化がないことがわかった

です。
パクリ/盗作したと思われる相手に対しては、もうすこしモラル(仁義)を諮って欲しい、で落ち着いてそのまま、ということです。

視聴者の感想を見ると、ちらほら「仁義」という言葉についてのネガティブな印象を批判するものが見受けられます。
この点については、つまんねえ意見だと思います。
「仁義を諮る」を

ノブレス・オブリージュをもってほしい

と言い換えて考えれば、言葉の上っ面に惑わされにくくなると思います。

ま、それはさておき、そのように言い換えたとしても、オインクゲームさんのネガティブな印象は若干残ります。
というのも、会議での一連の発言をまとめると「(小さい会社である)オインクゲームズはノブレス・オブリージュをもたなくてもよい」と取られかねない(誤解を受けかねない)かなあ……これ、ちょっとカッコ悪く見えてしまうなと。
今後のカッコ良くなるオインクゲームズを期待します。

大丈夫です。
このあとで、珍ぬ自身がカッコ悪いことを書きますので。

ボードゲームと他ジャンルと比較する

注目のもう1人は、ゲスト参加のアランさんです。

こちらの配信に出演することになりました。
どんな話になるのかちゃんとわからないですが、ゲームの著作権とアートの著作権に類似点が多いのでは?ということで、お呼ばれしました。
興味のある方は是非見に来てください。

ボードゲームも制作しているアランさんですが、異なるジャンルである芸術の観点からの発言は、ボードゲームとの比較・対比が際立ったので、よかったです。

珍ぬのnoteでも、ボードゲームの知的財産権(著作権)については、パズル、スポーツなどの他ジャンルを用いて、ぼんやりとでも境界線をつけるようにしています。

第2回目以降でも、アランさんのような他ジャンルの参加者を期待したいです。
たとえば、アクセサリー作家(工芸作家)や料理研究家(料理人)あたりは、クロスさせやすいと思います。

ま、それよりも期待したいのはもっと上の同業者の参加ですね。

はい、ここからカッコ悪いこと書きますよ。

1番会議に参加してもらいたいボードゲーム企業

結局のところ、ボードゲームのパクリ/盗作疑惑の対策に関して、1番参考にできるのは、すでにたくさんの経験を持っている企業ですよ。
その中でも、1番参加してもらいたいのは、

アークライト

です。
ほかにも、ホビージャパンやニューゲームズオーダー、ジーピー、グループSNEなどありますが、なにせアークライトは2010年以降の

ゲームマーケットの主催

だからです。
この10年以上のあいだに、たくさんの同人サークルや(オインクゲームのような)ベンチャー企業がボードゲームを出版しましたが、パクリ/盗作に対する対策、もしくは知的財産権などに関する啓蒙活動(むしろここが肝)をどのように行い考えてきたのか。

むちゃくちゃ聞きたいです。

締め

ということで、おおざっぱに書いてみました。
全くの素人なので、様々な受け止め違いや勘違いなど多々あると思いますので、ご容赦願いつつご鞭撻お待ちしております。

ボードゲームの知的財産権について正直考えるのはしんどいですが、有識者の方々の今後の動向に注目したいと思います。

最後に。
仙台市ではクリエイティブプロジェクトなる助成事業があります。
そこに関連したSC3ウェブサイトの記事の中に「デザイナーのための知財10問10答」というものを見つけました。

まだ全部を読んでいませんが、大変参考になりそうです。
というか、なる。
ぜひ、ご参照を。

では。


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