「音楽と関わること」について「誰かのことば」にこだわって研究をしています。発達障害(A…

「音楽と関わること」について「誰かのことば」にこだわって研究をしています。発達障害(ASD, ADHD), パニック障害だったりする私が考えたことを言いたい時に言うところ。

最近の記事

9年かけて修士号まで取得できた

3月に修士課程を修了し、修士号を頂きました。 学部入学から9年間本当にたくさんの方にお世話になりました。ありがとうございました。 修士課程は2年で終わることができて、学部に比べたら驚くほどスムーズでした。 だいたい1年の半分弱くらいはまともに大学に通えなくて授業に出られなかったし、無欠席のクォーターは無いけど合理的配慮を始めとするたくさんのサポートのおかげでとても満ち足りた2年間を過ごすことができました。 浪人(2014年)からの10年間をざっくり振り返ると 浪人生:パニ

    • 小説『レインツリーの国』を読んで

      小説『レインツリーの国』を読みました。 この本を知ったのは、たぶん小学生の時 自殺未遂はしてしまった後だけど、まだパニック障害にはなっていなかった。 私が、「普通」を生きていた時に出版された本 小学生の私は本を読むことが大好きで、同じ作者さんである有川浩さんの『図書館戦争』シリーズにハマっていました。 自分の大切なものを守ろうとするヒロインに自分を重ねて、『レインツリーの国』を抱きしめて大切な人を守った彼女に憧れて、シリーズ全6巻を読了した。その後も何回も読み返している大好

      • 傷ついたと伝えることは難しい

        私は自己紹介で発達障害であることや、真ん中の性別でいたいことを伝えたり伝えなかったりすることがあります。 必要性を感じないから、その場での私の看板をマイノリティであることにしたくないからなど理由はその時々によります。 昨日小さなディスカッションの会で、私は言葉を選ぶことに失敗してしまいました。 その場にその発言によって、傷つく人がいるかもしれないと頭を回すことができなかったのです。 私の「ことば」に相手から「ことば」が返ってきてはじめて、傷つけてしまったことに気がついた。

        • 真ん中の性別でいたいってなんだ

          昨日私が上げたインスタのストーリーです。 これを言いたくなった理由をちゃんと言葉に残しておきます。 まず私は真ん中でいたいなーとなんとなく考えてるんです。 昔から完全に男性にも完全に女性にもなりきれない私がいます。 周りからどう見えてるかは分からないけど、メンズ服を着ていることは多いです。メイクもネイルも大好きだし、今の髪はセミロングだけど。 LAD MUSICIANとkujakuは私がもう5年以上大好きなブランドです。 ここの服を着ているとすごく自分らしい感じがして、大

        9年かけて修士号まで取得できた

          学部7年生の私が卒業を目指す理由

          ※学部7年生当時の私が感じていたことの再掲です。 先日、私が尊敬し憧れるQuizKnockメンバーのひとりであるふくらPがこのようなインタビューに答えました。 ここには、ふくらさんが大学を休学していたこと、その後退学という決断をしたことなどが綴られていました。 そしてふと考えたのです。 今年学部7年生の私を揺るぎなく卒業へ向かわせてきた原動力とはなんだったのだろうと。 大学入学からの私を振り返ってみると… 1年目前期に必修の物理を落として、本キャンパス残留決定。 私の学部

          学部7年生の私が卒業を目指す理由

          多数派少数派という見えない壁

          ※2021年7月31日に執筆したものを2023年1月4に再掲しています。 私自身にも多少の変化はありますが当時はこう考えていましたということで。 私は発達障害と呼ばれているASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動症)とパニック障害の診断を受けています。 またセクシャルマイノリティでもあります。 読んでくださった人がひとりでも自分と違う誰かの存在を知ってくれたらいいなと思っています。 自分が人と少し違うかもしれないと感じた最初の記憶は4歳の時です。 でもずっ

          多数派少数派という見えない壁