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好きと嫌いが分かれるタイプのあの子

ここでは、三人称をあの子としておくことにしました(思想とか歴史とかのあれこれがあるため)。
食べ物で言うとパクチー、クラスメイトだったら彼氏が途切れない子、まあ、そんな感じ。

父はあの子が大嫌いだ。
あまり綺麗ではない、いや、罵倒の言葉ばかり。
テレビや音楽でその子界隈が出てきただけでチャンネル強制変更。実家にいた時はそんな感じ。

私は、あの子が私たちの文化に触れてくれる、たとえば私たちの中で流行っている曲をカバーしてくれたり、私たちが使う言葉で歌を歌ってくれる。しかも美人。
そんなあの子を愛しているし、尊敬の念すらある。

えーと、つまり何が言いたいんだろう。

そうだ、好きと嫌いが極端に分かれるあの子に思うことだ。
そうでなくても、よそ者って結構虐げられる。
転校生が目立つと目の敵にされるようなやつだ。

好き嫌いは人それぞれ自由だと思う。でも、それを他人に強制したり巻き込んだりするのはなんか違うな、と思う。
それは戦争につながるし、差別にもつながる。
それで私たちは何万人もを殺し、罪のない人が命を奪われた。

あの子だって、そんなこと望んでない。
歴史の身代わりだって考えたら、罵倒するなんてそんな酷いことできない。

一年生になったら富士山の上で100人の友達とおにぎりを食べるんだ。
それくらいの純粋な気持ちで、
好きや嫌いで測れない感性であの子やみんなを見つめたい。

一回みんな童心に戻ろう。うん、そうしよう。

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