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人生のバランスを探す:「やりすぎ」と「足りない」について3つの名言より

ことわざや名言は短い言葉でモノゴトの本質を捉えられる感覚があり好きです。
しかし、短い言葉であるだけに、背景や誰がいったのか、といった情報を切り離し、独り歩きする場合があるので、そこは気を付けておくべき所。
収集癖のある私が3つ集まった!と嬉しかったことわざ・名言を並べ、時と場合に応じて好きなのを選べばよいよということを書いてみます。

①及ばざるは過ぎたるより勝れり(徳川家康)

及ばざる(足りない)は過ぎたる(やりすぎ)より良いよ。
江戸幕府を作り265年という世界でも並ぶ例を見つけるのが大変なほど長期政権を築いた徳川家康さんの好きな言葉。
式で表すと以下

◎足りない > やりすぎ×

②私がやり過ぎかどうかを決めるのは私。「C’est à moi de décider si j’en fais trop ou pas.」(フランソワーズ・サガン)

サガンは処女作の「悲しみよこんにちは」がめっちゃ売れてフランスで有名になり、2作目、3作目とヒットを飛ばす。付き合う友人関係が派手になり、金遣いも荒く、車も飛ばすのが好きで、22歳の時に瀕死の重症の大事故にあうが奇跡的に生還。その後も交通事故は繰り返す。
そんな彼女の事を周りはやり過ぎ、過剰だ、イカレていると揶揄する。その時のサガンの答えが冒頭のセリフ。
サガンは、なんで私でない人が私のことを「やりすぎ」と言えるのか、同じ経験をしてから言え、と思っていたことでしょう。

③やり過ぎと足らないのは同じ。「子曰、過猶不及」(孔子)

孔子さんは紀元前500年くらいに魯国(昔の中国大陸の1つの国)に生きていた方。やり過ぎも足りないのもどっこいだよ。ちょうどよいのが一番!という教え。

☆まとめっぽいの

②のフランソワーズ・サガンさんの言葉を書きたかっただけかも。サガンさんの小説は面白く、生きざまや発する言葉も良いのが多い。生年は1935年で2004年まで生きていた時代は身近であり、交友関係に驚くような著名人がいたり知るほどに面白い方。
徳川家康さんの足りない方が良いよ!という教えは大名を3種類に分けて身内びいきをする大名制度、定期的に江戸に出張させる参勤交代、年貢で地方を切り切り締め付けて反乱させないようにする手法と名言とのつながりが見える。そんなに好きではない言葉。
孔子さんの言葉はみなさん既知のお言葉かと。
それぞれ、①足りない>やり過ぎ、②やり過ぎかどうかは自分が決める(自分にしかわからない)、③足りない=やり過ぎ、と異なる結論で相容れなそう。3人でここら辺を討論したらどうなることか。
そのうちChatGPTさんにやってもらおうかなと。
冒頭で言っていたことに戻ると、ことわざ・名言なんて時と場所とで変わってくる。自分に響く言葉を見つけて、それを大切にすれば良い。

☆参考

①及ばざるは過ぎたるより勝れり(徳川家康)

②私自身のための優しい回想

③知ってる?「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味と正しい使い方
知ってる?「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味と正しい使い方(@DIME) (line.me)


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