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成績向上の鍵!様々な学習方略

成績の向上は、勉強に取り組む子どもたちにとって重要な目標です。それを支える保護者さまや私たち塾講師にとっても重要な指標になっています。

しかし、ただ単に勉強に取り組む時間を増やしたからといって成績は向上しないというのも現実です。では、効果的に成績の向上を目指すためにはどのようにすればよいのでしょうか。

教育心理学の分野では、勉強の効果を最大化するための方法として、”学習方略”の研究が行われています。学習方略には色々な種類があり、成績向上に役立つことがわかっています。

本記事では、お子さまの成績を向上させるためのさまざまな学習方略を紹介します。これらの方略について知ることで、子どもたちの勉強の成果を最大化させることができるかもしれません。

学習方略とは

学習方略は、効果的な学びを目指すために意図して行う、心の中、もしくは目に見える行動のことを指します。つまりは、学習の効果を最大化するための勉強法やそれに関する計画や工夫・方法のことです。

自分自身の学習をしっかりと管理し、自分が決めた目標やルールに沿って進めていくためには、この学習方略の使用が重要であることが知られています。

学習方略には、色々な種類がありますが、大きく「認知的方略」と「コントロール方略」に分けることができます。

認知的方略

認知的方略(Cognitive Strategy)は、学びながら情報を処理する方法やアプローチのことです。認知的方略の代表的な方略は以下のとおりです。

  • リハーサル方略:内容を繰り返し学んで覚える

  • 精緻化方略:前に学んだことと、今学んでいる内容を結びつけて覚える

  • 体制化方略:学んだ内容についてそれぞれの関係性を整理して覚える

認知的方略の活用は、直接的に成績向上につながることが知られています。情報を整理して覚えやすくしたり、問題解決の手順を使ったりすることで、学びの理解度が深まります。

コントロール方略

コントロール方略(Control Strategy)は、自分の学習をうまく管理するための方法やアプローチです。コントロール方略の代表的な方略は以下のとおりです。

  • メタ認知方略:自分の頭の中で起こっていることを観察することで、それをコントロールする

    • プランニング方略:勉強に関する計画を立てて、実際にそれに取り組む

    • モニタリング方略:自分の学習状況を整理して、把握する。

  • 動機づけ調整方略:自分の勉強に対するモチベーションを調整する

    • 環境調整方略:学習の環境を見直し整理することでモチベーションを高める

    • 興味高揚方略:勉強をゲームのように考えたり、自分の好きなことと結びつけたりすることでモチベーションを高める

コントロール方略の活用は、間接的に成績向上につながることが知られています。自分が何を目指しているのかを明確にし、それに向けて計画を立てることが大切です。

まとめ

学習方略を活用することで、効果的な学習法や勉強法を実践し、学習の成果を最大化することができます。また、認知的方略とコントロール方略は、どちらの方が役に立つといった関係性ではなく、それぞれを組み合わせて活用していくことが重要であることが明らかになっています。

また、計画立案や時間管理、ストレス管理などのスキルは、学業だけでなく、仕事や日常生活においても活用できる価値のある能力です。子どもと関わる際には、学習方略の観点から指導していくことで、子どもにとって多くの利益をもたらすことができます。

学習塾アポロではこのような心理学の知見を応用し、子どもひとりひとりに最適化された学習指導、そして学力やIQなどでは測れないような”非認知能力”を伸ばす指導を行っています。

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