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すきの神さま



歳を重ねるほど自分の嫌いなものがわかってくる。
「これをすると楽しくない」「こういう人は嫌い」「この食べ物はなんだか苦手だから食べない」
そして嫌いなものからなるべく距離をとって心が健康でいられるように努める。
ここ数年の私はそうやって生きてきた。

嫌いなものを避けて、残りものでやり過ごす私の人生は、何だかとっても味気ない。
好きなものは確かにいくつかある。
でも、「何が好き?」というシンプルな質問に対して言葉を詰まらせてしまう。
好きな食べ物を問われると、迷ってしまう。
昔の自分だったら、即答できたであろう質問になぜだか答えられない。
嫌いなものはわかっても好きなものが明確にはわからない。
これって本当に心は健康なのだろうか。
ストレスが溜まったとき、どうやったら発散できるのか。
悲しい気持ちになったとき、どうやって元気を出せるのか。
怒りが収まらないとき、どうやって自分の機嫌を取ればいいのか。
…こんな大人ではダメだとハッとした。


もしいつか子供が産まれたら、「嫌いなものは避けて生きていきなさい」なんて言いたくない。
私はすごいことをしてきたわけではないし、この先もすごいことをできる自信はないけれど、生き方(考え方)だけは胸を張って生きていきたい。
自分の考え方次第で人は誰でも幸せになれると思うから。
だから、嫌いなものなんてもう、どうでも良い。
気にしなければいい。
そんなものに感情を使うのはとても勿体無い。

だからこれからは、今日からは、好きなものをたくさんたくさん、ひとつでも多く見つけて今よりもずっと楽に楽しく生きていきたい。
これがきっと、心が1番健康でいられる生き方だ。

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