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【日記】総務課長と退職面談してきました

こんばんは。
自立に向けてログハウス・ビルドを始めようとしているとっとです。


この4月から、ログハウス施工の事業者を第三者承継することとなり、先月末、退職の意思を紙にしようと思い立ち、退職願を上司に提出しました。


それから特に退職手続きに関する音沙汰がなかったので、上司をフォローしたところ、総務課の面談を受けるよう連絡がありました。

昨日その面談に出席してきましたので、一日遅れですが日記に綴りたいと思います。



退職面談

面談と言っても、退職理由や決意するにいたったこれまでの経緯を、時系列的にお伝えするといった内容でした。

相手は総務の担当者です。

その担当者はわたしと同じぐらいの40代前半の男性で、事務的にいろいろと聞かれたことを答えていきます。


そのほか、退職日は確定と思って良いことや、次は会社フォーマットの退職届を出すように、といった事務連絡を受けました。


ひととおり話し終えた頃、総務課長のSさんが途中から入って来ました。


Sさん:
すみません、前の打ち合わせでおそくなりました!
もうログハウスの話おわっちゃった??


担当者:
いえ、そこはちゃんと取ってあります。
わたしは次の打ち合わせがあるので、あとはごゆっくりどうぞ!


・・・!?



遡ること1週間前。

うちのカミさん、同じ会社の同期なのですが、先にカミさんが総務の面談を受けてきており、そのときの様子を事前に聞いていました。


カミさんが言うには、Sさんは大のログハウス好きで、過去に何度もログハウスの家を建てようと検討したそうです。

しかしながらトレードオフした結果、ログハウスのメンテナンス性や今の職場での生活スタイルといったところで、ログハウス住宅を諦めた経歴の持ち主なのでした。


次に旦那さん(わたし)の面談をやるときには、従業員として雇ってもらえないか相談したらいいじゃないですか、と総務の担当者に冗談半分に言われていたそうです。




そんなことを聞いていたわたしですから、総務面談=営業活動の場にならざるを得ません。


今度はこちらからSさんに話をしていきます。

わたし:
事業承継するログハウス・ビルドという会社は、創業から23年でして、これまでにこのような実績があるんです。

お見せした実績の一例


わたし:
現オーナーがこれまで綴ってこられたブログがあって、わたしもそれを見て勉強しているところなんです。

その内容が面白いので家族にも見せたいとおもい、ブログの内容をスライドショー動画にしてYouTubeで公開しているので、よかったらこちらもご覧になってください!


と、パンフレットやこれまでの実績ブログから抜粋して作成したBefore/After事例などを大量に印刷して準備していたのでした。


パンフレットの表紙を見るなり、

Sさん:
うわっ これ高ぇやつじゃん!
あぁ・・ 薪ストーブいいんだよなぁ・・・


興味深々に見てくれるSさんを見ていると、こちらも楽しい気持ちになってきます。

まだわたしにはログハウス・ビルドとしての実績はありませんが、こういうわくわくが仕事にできるなんて、本当に幸せだと感じました。

わたしを承継者に選んでくださった現オーナーさんに改めて感謝です。



ログハウス・ビルドの強み

過去に本気でログハウス住宅を検討し、さまざまな業者に話を聞き、悩みに悩んだ末に諦める選択をしたSさん

そんなSさんとまともに絡むのはこの面談が初めてでしたが、ログハウス購入検討者の立場として、はたまた総務課長の立場をこえた会社の先輩として、いろいろなコメントをいただきました。


なかでも一番刺さったのは、

ログハウス・ビルドの強みはなんなの?

です。


わたしはこれに一言でズバっと答えられませんでした。


わたし自身、ログハウス・ビルドを選んだ理由を一言でいうと、

現オーナーさんの仕事っぷりに共感した

からなんです。


でもそれは事業承継者としての視点であり、カスタマーにとっては価格競争力なのか、保守サービス期間の長さなのか、施工の丁寧さなのか、顧客対応の良さなのか、オプションの豊富さなのか・・・といったことが問われている気がして、そこらへんは正直まだよくわかりません。


けどいまこうして、少しおちついてSさんとのやりとりを振り返ってみると、メーカーの仕事っぷりというのは、カスタマーにとっても魅力の一つになりえます。


さまざまな考え方があるとおもいますが、価格だけに着目するとこんな感覚です。

安い料金で良いものが手に入る → ラッキー!
高い料金で良いものが手に入る → まぁそうだよね
安い料金で悪いものが手に入る → この価格なら仕方ないか・・
高い料金で悪いものが手に入る → 買わない

一方でログハウス・ビルドのような住まいを提供する事業者にとっては、そういった価格結果だけで判断できるものではなく、住まいを手に入れるまでの過程をカスタマーとメーカーが一緒になって楽しめるか、というのが一つの大きなポイントになります。


現オーナーさんが綴って来られたログハウス・ビルドの活動ブログを見ていると、メーカーであるオーナーさん自身、様々な事情をもつ施主さんたちと楽しみながら本気で住まいづくりに取り組んでいる姿が浮かびます。

時には意見の違いで、施主さんに絶縁状をメールで送ったこともあったと聞いています。

そういう仕事の仕方をできたら、お互いに幸せだろうなと思うのです。



営業力

もうひとつ、Sさんからのコメントで刺さったのが、

営業力が大事

でした。

これはカスタマーというよりは、一人の社会人としての先輩、強いては人生の先輩としてコメントしてくださったものに感じました。


わたしの思う営業力は、価格交渉に長けていたり、流ちょうにアピールポイントを説明したりすることではなく、カスタマーの漠然とした理想像を具体化して提案することのできる力です。

ここでいう漠然とした理想像とは生活スタイルのことであり、その具体的な実現手段の一つにログハウスの住まいがあるのだと思っています。


一例として、最近ではその耐火性能の認知度があがってきたこともあって緩和されてきたものの、ログハウスは「防火地域」には建てづらいという制約があります。

そうすると必然的にですが、比較的郊外の土地に建てる方が多くなります。

そうすると働く場所によっては、ログハウスに住むのを断念される方も多いようです。(Sさんの断念理由のひとつもこれだったようです)


それを知って諦めるか、それとも逆に自分の生活スタイルを見直すのか。


これは何を優先して人生を歩むかという選択の問題であり、どれでも選んだスタイルが自分の人生なので不正解はありません。


ログハウスに住みたい、というのは手段であり、そのログハウスは住む人のライフスタイルを選びます

言い換えると、ログハウスの検討をすることは、こういう生活スタイルで過ごしていきたい、を考えるひとつのきっかけを与えてくれる気がするのです。



一昨年noteをはじめたころ、わたしのやりたいことを思うままに綴った記事がありました。


一部抜粋してみますと、こんな感じです。

・のどかな田舎に暮らしたい
・広いガレージでdiy(木工とか)したい
・家で家族全員で露天風呂に入りたい
・風呂に入りながらビールを飲み、ブリのお刺身を食べたい。
・縁側で景色のいい風景(海とか)を見ながらコーヒー飲みたい
・広いテラスでビール飲みたい
・子供に気兼ねなく裸で庭を走り回ってほしい
・広い芝生の庭にテントを張ってキャンプしたい

お風呂でブリ&ビール以外は、今住んでいる自宅ではできません。


何故わたしは上記のようなことがやりたいのに、それができない家に住んでいるのでしょうか。

それは今の仕事をしているからです。

では何故今の仕事をしているのでしょうか。

・・・

これに対して、答えられませんでした。


ログハウス(でなくてもいいのですが)は、比較的メンテナンスの手がかかり、建てられる場所も選びます。

ですので、繰り返しですが、自分の住まいを念頭においたライフスタイルの検討を余儀なくされます。


今こうして眺めてみると、わたしのやりたいこととログハウスでの生活スタイルは無理なくイメージすることができます。

海の見える広い土地を探してガレージ付きのログハウスを建て、広いテラスと露天風呂を作り、冬は薪ストーブを焚いた温かい室内からすこし離れたところにある露天風呂で温まりながらのブリ&ビールです。


もちろんそうでない価値観もあるとおもいます。

一軒家では手に入らない高層マンションからのビューも素敵ですし、高気密で冬でもすぐにエアコンで温まる部屋も安心感があって機能的です。


そういったそれぞれの生活風景を一緒に考え、施主さんの漠然とした希望を一つ一つ、間取りなのか建具なのか素材なのか使い方なのか、具体的な解を提案していける営業力を身につけていきたいと、Sさんと話しながら思いました。



まとめ

今回は退職にあたって総務課の面談を受けて来ました。

中盤からはずっと総務課長のSさん楽しい雑談の時間となりました。

詳しいことは書けませんが、Sさんもいろいろと思うところがあるようです。

Sさん:
よく決断して行動に移せたね。俺はそれができなかったなぁ・・

わたし:
いやいや、Sさんもまだまだこれからです。それだけ素敵な構想があるなら、ぜひ行動に移して後悔しないようにしてください。

わたし自身、こういう決意に至れる自分に成長させてくれたこの会社に感謝しています。


なんて、冷静に考えるとめちゃくちゃなことを話してきた退職面談でした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!





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