私はSNSをたまに見ている。
私の彼女もSNSをたまに見ている。
ある日彼女から『SNSのタイムラインに不倫されたとか不倫したとか、婚活とかそう言うのばかり出てきてウザくない？』と聞かれた。

私のタイムラインではほぼほぼそう言う話題がタイムラインに流れて来る事は無い。彼女がそう言う記事をよく読むからそういうタイムラインになるのでは？と思ったがどうやら違うのだそうだ。

　現代のSNSのタイムラインと言うものは、ユーザーが好きそうな内容をお勧めとして表示する事が多いのだそうですが、ただ観覧するだけの目的でSNSをしている人の場合は、その人がどういう記事が好きなのか判断する事が出来ず、良かれと思ってAIがその様な記事をピックアップするのだそうだ。

自分も現在のアカウントをした時は、エロいイラストやら政治批判のツイートがタイムラインに溢れていた。
しかし現在はハッピーな記事や可愛い小動物の記事ばかりが出てくるというとても幸せなタイムラインになっている。エロい内容の広告もほとんど無い。

これは自然とそうなった訳では無い。
私は元からタイムラインのピックアップにはアルゴリズムによってユーザーが好きな記事を抜粋してきている事が多いので、アカウントを作ったばかりの時は容赦なく記事を取捨選択していった。

政治批判のツイートにはブロック。
エロイラストや気に入らないツイートにはミュート。
可愛い動物にはリツイート
幸せな記事にはイイね
エロ漫画ではないが、それを感じさせる漫画の広告には『アダルトコンテンツ』として通報を繰り返した。　

その結果、現在のご機嫌なタイムラインが完成したのである。

昔の情報と言うものは流行と言うものをキャッチして、どれだけ世間の流れを乗りこなすかが重要だった。

しかし、AIというものやアルゴリズムと言うものが活用され始めた現代では、情報は流行で選んではならない。
何が好きで、何が嫌いなのかをアルゴリズムに学習させ、自分にマッチしたタイムラインになるようにAIを育てて行かなければならない。

そうする事で、流行りとは別のラインで存在するあなただけが好きな世界の最新情報が飛び込んで来るようになるのだ。

確かにそこまでする必要も無いとは思う。
しかし、例えばあなたのタイムラインに毎回政治批判のツイートばかりが流れて来ていたとする。
そうするとあなたは『政治批判がネットの流行の話題』だと勘違いをする。
そしてあなたは時代に乗るために政治批判のツイートを投稿する。

これはあなたが本当に政治批判をしたくてしているのであれば良いのだが、そうではなく、あなたがいつも目にするものが政治批判だから、政治批判が好きになっている可能性もある。

具体的にカテゴライズ可能な趣向では無い人は、この多様性の世の中には沢山いると思います。
例えばサッカーや野球やゲーム等、こういう趣向の場合は自分が何が好きなのかすぐに自覚する事ができます。
『私はサッカーが好きなのだ』と。

しかし、カテゴライズされていない場合。自分が何が好きなのかを自覚できずに『無趣味』と答える人が多いと思う。

その場合は、ツイートをした相手に対しての反応としてイイネやリツイートをするのではなく、好きなものをイイネやリツイート、嫌いなものはミュートなブロック、そうやってAIに教えて行かなければならない。

それがSNSを癒やしのアプリにする方法なのでは無いかなと思う。