社会人になって初の夏休みを過ごした。

4月から一度も使ってなかった年休をここぞとばかりに使いまくって、社会人にしてはかなりお休みさせていただいた。

地元に戻って友達に会ったり、祖母の家に行ったり、温泉に行ったり、半年ぶりに美容院に行ったり。仕事漬けの日々から掛け離れすぎるほどの平和な日々を過ごした。

そしてあっという間に、夏休みが終わった。また仕事が始まった。

なんで夏ってあっという間なんだろう。

こないだテレビで誰かが言ってた。「夏は大好きだけど、始まると終わりがあるから悲しくなる。夏が始まると、終わりが見えて悲しい。」

私は夏が大好き！ではないから、あんまり夏が終わる悲しさとかは感じたことはなかった。

けど、生まれて初めて、夏休みが始まったのに素直に喜べなかった。夏休みが終わるまで、あと何日。そうやって日々カウントダウンされ、再び仕事が始まる恐怖に怯えながら過ごす夏休みなんて、本当に“休み”と言えるだろうか。

本当は海外にも行きたかったし、一人旅だってしたかった。けれど、何も叶えられなかった。私はいつだって、自分のしたいことから逃げてる気がする。

地元に帰って、中学時代の友達にたまたま会った。大学を休学して、自分のお金で留学してたらしい。

大学時代に一緒に就活を始めようと誘ってくれた友達は、今月から留学に行くらしい。

高卒で働き始めていた友達はえらく出世していたし、同じ1年目の友達はいつの間にか仕事を辞めていた。

みんなみんな、自分のやりたいことに向かって、やりたいことを実行できていて、いいなと思った。なんでそんなに自分のやりたいことに真っ直ぐ向かえるんだろう。

私は、ここで何をしてるんだろう。と思うことがある。

目を輝かせて今の職場に来た理由を語る同僚や、いくつになっても今の仕事が好きだと言う上司。その輪の中に、私がいる。

ずっと場違いな気がして、周りの人が眩しくて、そんな情熱を持てない自分が嫌になったりもする。

本当はもっとやりたいことがあったのに、素直に夢を追いかけられないのは、挫折や失敗が怖いからなのかなあ。昔のことが関係してるのかしら。

何年も何年も、自分のやりたいことから外れる道しか選んでない気がする。やりたいことから逃げてるって、自分でも不思議だなあと思う。

でも、今からでも遅くないよなって、思った。人間いつ死ぬか分からないし、やりたいことはやりたいうちにやっておこうって、地元に帰って思えた。

noteも書けば仕事の文句ばかりで、何度も書いてはい消してを繰り返して、今回もやっぱり愚痴ってしまった。ごめんなさい。今の私の頭を占めているのは8割が仕事のことだから、書くのは避けられないらしい。

私の夏はもう終わる。そして、仕事も本格的に始まる。こんなにじっくり自分と向き合ったのは久しぶりで、やっぱりそれも休みのおかげだ。

休みをくれた職場に感謝、考えるきっかけを与えてくれた地元の友達にも感謝を忘れず。

これからも考えることをやめないように、心に余裕を持って毎日過ごしたいな、と思う。