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懐メロを聴くと泣きそうになる現象に名前はあるのか。

去年初めて夏フェスに行ってから完全にフェスの虜になったわたし。そして今年も、ジャイガin大阪に行ってきた。

海沿いのフェスは風が心地良い。

晴天すぎるくらいに晴天。この日をずっと楽しみにして仕事を頑張ってきた。今日は楽しむぞ!と気合を入れながら入り口をくぐった。

関西に来るのも久しぶりだったので、関西の明るい雰囲気を存分に感じつつ、6年前から好きなDISH//を最初に見た。

私の高校時代の青春ソング「僕たちがやりました」を歌ってくれて。これ、ほんとにサイコー。そして夏に合う!!初めて生で聴くことができて、私のためにこの曲やってくれたんじゃないかって思うくらい笑 高校時代を思い出しながら音楽を堪能した。

今回のフェスではそういう懐かしい曲を聴く機会が多かった。

例えば、FUNKY MONKEY BABYSの「あとひとつ」「ちっぽけな勇気」「告白」なんかはもうイントロ聴いた瞬間うおおお!って歓声上がるほど高まった。

特に「あとひとつ」でみんなで人差し指を立てながら空に突き上げたあの瞬間は、本当に何にも変え難い煌めいた瞬間だった。

学生時代に聴いてた曲を久しぶりに聴くと泣きそうになる現象に名前はあるのだろうか?私はよく懐メロを聴くと涙が出そうになる。感情が込み上げてくるのだ。

楽しかったあの頃が恋しいから?あの頃に戻れないことが悲しいから?言葉に言い表せないくらい、心臓がギュッとなるんよねえ。なんでだろう。笑

そして懐メロって当時聴いてた時と、今聴くとでは全く違う意味を自分にもたらしてくれる。大人になった今聴くと、心にぶっ刺さるものがある。

例えば、「ちっぽけな勇気」の私の好きな歌詞。

待ち遠しい友達と家族にいつでも会える道
でも居心地がいいからって甘えて
これでいいのかなって気持ち抱えて
引っかかってんなら変えてこう
一歩ずつ前へと

FUNKY MONKEY BABYS「ちっぽけな勇気」

小学生のときにこの歌詞を聴いてもなんとも思わなかったけど、23歳社会人になった今なら大きく頷ける。共感の嵐!

社会人になって地元を離れたものの、やっぱり地元が恋しくて。たまに帰ってくると居心地が良すぎて「なんで私、地元離れたんだろ?」「ずっとここにいたいな」と思うことがある。

ご飯を用意してくれる親がいて、連絡したら会ってくれる友達がいる。なんて素敵な環境なんだって、自分の恵まれた環境に離れて初めて気づくことができた。

でもやっぱり「このまま居心地の良いところにずっと居たままでいいのか?」と思う時があって、帰省した時も「私はここにいたらずっと他人に甘えちゃうな」と感じていた。

甘えることが悪ではないと思うんだけど、なぜか自立したい!世間を知りたい!って気持ちが強くて地元を離れることを決めた。

その過程がこの5行の歌詞に詰め込まれていて、どれだけ一人暮らしで新しい土地で大変な思いしても、私の決断が間違ってなかったよって肯定されてるような気がして嬉しくなる。

ファンモンもそういう時期があったのかなぁと思いながら笑 最近はこういう真っ直ぐな歌詞って少ないから、素直でストレートな歌詞を聴くと心にストンと落ちる感じがして良い。

歌詞を読み解いたり考察することも一つの面白さではあるけれども、平成の歌にしかないストレートな歌詞は、自分と歌詞をぴったり重ね合わせられる。だから共感もできるし、どの世代の人の心にも残るんだろうな、と思った。

フェスでファンモンを見にきていた人は、私にように学生時代ファンモンを聴きまくったであろう人たち。その人たちと一緒に、ファンモンを目の前にして盛り上がれるその瞬間が私はとても大好きになった。

自分の気持ちを言葉にすることは得意ではないけど、時間がかかってもなるべく言葉にしてきた。

けど、この懐メロを聴くとグッとくる気持ちと、フェスでの一体感にグッとくる気持ちはどれだけ時間をかけてもハッキリと言葉にすることができない。

言葉にできない気持ちが私の中にあるのか!とびっくりするけど、それがエンターテイメントの醍醐味なのかしら。言葉に言い表せないほどの気持ちにさせてくれる音楽は、不思議で、掴めそうで掴めなくて、でもいつでも味方で。やっぱり私の人生に欠かせない。

今聴いてる曲もいつかは懐メロになるんだろうな。そう思うと、どの音楽もみんなにとって大事な1曲なんだろうな。それってすごく素敵だなぁとしみじみ。

そしてフェスのあとは、ファンモンの曲を聴きながら通勤をした。頑張ろうって気持ちを与えてくれる曲に再会できて、やはりフェスは定期的に行くべきものだなと改めて思った。

行ったことない方は、ぜひ行ってみてほしい。切実に!

夕暮れ時のフェスが一番好き。

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