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和合亮一さんの「詩の礫」から派生した 礫を起点に波紋のよう奇想は巡る
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好meets×このみひとつ

好meets×このみひとつ

【Panoramagarden×1.01】
abe-wakanacopyandpasteあべーが描いてリリースしたzineは漫画だったイラストレーターが描く漫画と漫画家の描く漫画の中間の表現を目指したらしいそんな
パノラマガーデンは
コマ割りが1枚の絵を繋ぎ合わせたようなフローをしているこれはアニメーションに近いのかいやアニメの動きを曲線と連続する情景と言葉で構成している映画の予告編のあのスピード

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ほどけてるほどいてる

ほどけてるほどいてる

むすぶって決意することだから
まだむすびたくないんです
解けている
んじゃなくて
解いているんです
きゅっと決心
ほどいて残心
足元の蝶々
羽根は無限をかたちづくる

エブリバディルッキングミイラ

エブリバディルッキングミイラ

吐瀉物はコンクリートの上で干からびて
固まっている
土に還ることもできず
晒されている
誰のかも知らない
ゲロなんて
見たくもないけど
すでにそこに
あるということ
その事実は既成
風雪
風雨
に曝された
木乃伊は
埋葬されたくはない

わたしいがいわたし

わたしいがいわたし

私は
私の顔を描いている
自画像を描いている
ポセミンがひょっこり現れる
私はポセミンなんだから
じゃあ
ポセミンは私なのだろうか
あなたも
あなたも
あなたのポセミンは
同じように見えても
誰一人同じではない
差異なんて
あるし
ないし
ニンゲン
なんて
川みたい
流れが止まると死んでしまう
溢れる涙を
心でしまう
あなたはわたしを写している
ありがとうと
さようならは
枝分かれした
わたしとあ

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書を捨てよ、博物館へ行こう詩人のいる博物館②

書を捨てよ、博物館へ行こう詩人のいる博物館②

講師
詩人
和合亮一
詩人三沢市寺山修司記念館館長
佐々木英明


12月23日(土)13:30-15:30

福島県立博物館講堂&オンライン

「アクション」

寺山修司は文学青年だった
寺山修司=競馬の世界

寺山修司記念館の展示方法について
遠回りする見せたくないような展示のしかた劇場型の「アクション」を加える事で見えてくることがある

寺山修司記念館の客層
①『20前後寺山修司を知らな

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ライドインマイボディ

乗って走行
シンクロ率は100%
メンテナンス次第で縦横無尽
吐く息は蒸気
白い煙は
前へ後ろへ遠ざかる
屁がなる
ぶっぶっと
自家中毒
穴から穴へ
空気を串刺し
吸って吐いて
ぶほぶほ
鳴らしてエンジン
浮遊
目の前の雲を掴んで
空へ飛んでいった

絲人展てんをうつ空白はスキッパラ

絲人展てんをうつ空白はスキッパラ

今日は今日とて今日と今日

点を線で結ばない

点は点だし線は線だし
点を線で追いかけない
定めない
軌道を描かない
上空からてんは降り注いだ

てん
てんてんてん

混じわらない
穿つ打点は
点描
嗚呼
気まぐれな猫

空腹かな私

空腹かな私

お腹空いたんならマカロン食べたらいいよって台詞マリーみたい

ライムギ畑でつかまえて

ライムギ畑でつかまえて

吐き出して
投げ出した
言葉は
浮遊した
キャッチャー・イン・ザ・ライ




嘘嘘
気化して
yours

星座なんて知らない夜空【絲人展てんをうつ】

星座なんて知らない夜空【絲人展てんをうつ】

西会津町から会津若松市を経て猪苗代へ

絲人展てんをうつは
てんをうちつづけている
血続けている
地続けている
てんとてんの間の余白は想像力
空白が余白に変わる

ROOTS猪苗代にギャラリーができたんだ
名をkuuhakuと呼ぶ

接近中接近中
日常に接近中
詩は山間から降りてきた
ここで
そこで
あそこで
詠まれた言葉は
同じ詩のはずなのに
再び出会ってしまった

てんをうち
てんをうつ
「て

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SWITCH「走り出す為に走り続ける日々」

SWITCH「走り出す為に走り続ける日々」

山形市

yasuhiro hasebe ヤスゾー Exhibition

【SWITCH】

SWITCHとDISTANCE
オンとオフとは限らない
オンとオンでもありえるし
ジグザグだってありえるし
チェンジ・オブ・ペース
感覚の時間速度距離
揺らぎ
揺らぐ時
瞬き
呼吸
意識と無意識の境界
日常と非日常は距離の話で
近いのか
遠いのか
孤独の集合体はやはり個でしかないのか
吸って吐いて
吐い

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常磐線舞台芸術祭VoiceonVoice「中通りと浜通りの境」

常磐線舞台芸術祭VoiceonVoice「中通りと浜通りの境」

言葉と言葉の打ち上げ花火
メロディは加速させる推進させる
スロウにメロウに解き放つ

べべんべんギターを
かき鳴らして揺れる田島貴男
言い立てる
言葉をたてる
声を発して空気を震わせる和合亮一
2人で1人の琵琶法師
まちなか広場に突如として
打ち上げられた
花火を観た

正確には「浜通りと中通り」の順番何だけれど書きはじめて中通りが先にでてきた
無意識に
自分が住んでいる居住地を
中心に添えて

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寄せ書きの練習其の二

寄せ書きの練習其の二

よせやい
よせやい
寄せ書き
なんて
不感症に拍車がかかるだけだ
感じない
感じない
何も
感じない
テンプレート
誰が
何を
書いたかなんて
名前をシャッフルしてしまえば
途端にわからなくなる
だれ
それ
かれ
これ
たそ
かれ
黄昏
ときの
エモーション
やめて
とめて
泣きたくなるから
鳴かないで
ひぐらし
寂しくなるから
あり得たかもしれない過去
あり得なかった未来
蝉が 
死んでゆく

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寄せ書きの練習其の一

寄せ書きの練習其の一

よせやい
よせやい
寄せ書きなんて
感傷に浸りたくなんてないし
振り返れば
振り返るほど
現実は美化されてしまう
あんなこと
こんなこと
あったでしょう
童謡であったね
こんなフレーズ
ありがとう
元気で
達者で
増産される
シュプレヒコール
そんな集合体が
寄せ書きなんだ
いくらなんでも
天の邪鬼だからって
ヘイトスピーチ
するつもりはないさ
ラブアンドヘイトも
根っこは同じさ
ありきたりな

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