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地理考察

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地理について考察した記事をまとめています。
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関東地方の戦国 ~後北条氏の勃興~

関東地方の戦国 ~後北条氏の勃興~

源頼朝が鎌倉に幕府を構えたように、
関東地方には多くの武士団がいました。

ゆえに、
関東地方は他の地方より争いが激しく、
一足先に戦国時代に突入します。

その戦乱を最終的に収めたのは、
1590年「イッコクマルク治める秀吉」
で覚える「豊臣秀吉」なのですが、
そこに至るまでの紆余曲折は
なかなか知名度がありません。
複雑すぎて…。

そこで本記事では、
ダイジェスト版で、まとめる形で、
「関東

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専門店と非専門店の自己紹介に関する一考察

専門店と非専門店の自己紹介に関する一考察

『自己紹介部』で投稿した記事を再度投稿します。
(少しリライトしています)
※もし『千差万別キャリア自己紹介部』に
興味のある方は、本記事の下部のリンクより
アクセスしてみて下さい!

「自己紹介」とは、自分を理解して
言葉などで他人に向けて表現することです。

言葉を使って自分のことを紹介する時、
人間は言葉によって自分を
「規定」するような側面があります。

よく言えば『見える化』『鮮明化』で

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外の知識と平等と ~胡蝶の夢とSNS鎖国~

外の知識と平等と ~胡蝶の夢とSNS鎖国~

医学には「平等」な側面があります。

なぜなら、
どんなに偉い人でも、貧しい人でも、
「人間の身体の変化」という面では
平等だからです。

(もちろん個体差は千差万別ですが、
生まれて亡くなるまでの過程の意味)

「不老不死」はあり得ません。
古代の権力者、秦の始皇帝は
不老不死の妙薬を求めたそうですが、
ついには寿命が来て亡くなった。

生・老・病・死が、等しく訪れる。
生きている限りいつかは老

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大いなる麓 ~華麗なる学者一族~

大いなる麓 ~華麗なる学者一族~

9歳で20代の大人たちに英語を教える。
11歳でロンドンに初の留学。
22歳でケンブリッジ大学卒業。
同年、東京帝国大学の理学部教授…。

いや、実在の人物です。
彼の名は菊池大麓(きくち だいろく)。
1855年生まれ、1917年に亡くなる。
誤植?と疑われそうな凄まじいキャリア…。

本記事では彼のキャリアを追いつつ、
江戸~明治の学者について書いてみます。
※記事の下部のリンクから
「西周」

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津田真道の「道」~失敗続きでも切り替える~

津田真道の「道」~失敗続きでも切り替える~

朝ドラの『虎に翼』では、
日本初の女性弁護士が主人公のモデル。
彼女は、日本において法学を志します。

その日本の近代法学を語る時に、
津田真道という人の存在は欠かせない。
「つだ まみち」と読みます。
(まさみち、しんどうと読むことも)

1829年~1903年に生きた人。

先日、記事を書いた「日本哲学の父」
西周(にし あまね)と
セットにされることが多い人物です。
※本記事の下部のリンクか

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「西周」という橋渡し ~日本哲学の父~

「西周」という橋渡し ~日本哲学の父~

「西周」と書いて「にし あまね」!
人の名前です。
1829年生まれ、1897年に亡くなる。

「philosophy」を
「フィロソフィー」ではなく
「哲学」と名付けて訳した人です。
人呼んで「日本哲学の父」!

「藝術(芸術)」「理性」「科學(科学)」
「技術」「心理学」「意識」「知識」「概念」
「帰納」「演繹」「定義」「命題」「分解」…。

すべて西周が訳した言葉。

彼が生きた幕末~明治時

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幻の廃県置州 ~都道府県の行く末は?~

幻の廃県置州 ~都道府県の行く末は?~

1871年、藩と「イワナイ」県と呼ぶ、の
ゴロ合わせで覚える『廃藩置県』の結果、
3つの府と、約300の県が成立しました。

今から、約150年ほども前のことです。

東京・大阪・京都が「府」になって、
それまでの藩が「県」となりました。
(注:「府」は10か所ほどありましたが、
3か所だけ留めて、他は「県」にした)

…この廃藩置県によって、
それまでは各地方の「藩」「藩主」が
地方の政治を行っ

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語彙の季節 ~イメージを文章化する時に~

語彙の季節 ~イメージを文章化する時に~

語彙(ごい)は、あるに越したことはない!
とよく言われます。

語彙の「語」は「言葉(単語)」。
語彙の「彙」は「集まり」。
言葉の集まりです。
言葉をどれだけ知っているのか?

私たちはこの世界を
「言葉で表現」することが多いため、
語彙が豊富であれば
世界をその分、豊富に表現できます。
世界がわかる。世界が、かわる!

語彙には、二種類あります。
「理解語彙」と「使用語彙」。

このうちの「理

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臼井城の戦い ~謎の軍師、軍神を破る~

臼井城の戦い ~謎の軍師、軍神を破る~

成田空港と西船橋の中間地点。
千葉県にある印旛沼(いんばぬま)の近くに
「臼井城」(うすいじょう)の跡があります。

印旛沼沿いの台地の上にあり
沼が一望できる眺めの良い城跡…。
今では「臼井城址公園」となり、
のんびりとした空気が流れている。

…しかし、ですね。
この城でとんでもないことが起こった。

1566年、戦国時代の真っただ中、
この城は「軍神」に包囲されてしまい、
まさに落城の危機に

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おむすびの日本列島

おむすびの日本列島

「おにぎり」「握り飯」は、わかります。
ああ、握っているんだ、という名前!

でも「おむすび」という名前は
「結んでいる…何を? 米を?」と
疑問に思いませんか?

なぜ「おむすび」と呼ぶのでしょう?

一説によると「おむすび」という言葉は、
「神産巣日神」という神様の名前が
語源だ、とされています。
かみ「むすび」のかみ。農業の神様です。
産巣、むす、とは「生み出す」の意味で
むすこ、むすめ、に

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地域色豊かな日本の「食」を知る

地域色豊かな日本の「食」を知る

日本の食、和食、と聞いて、
皆様は何を思い浮かべますか?

…などなど、人によって思い浮かべる
イメージが違うのでは、と思います。

おそらくこれは海外での経験の有無でも
違ってくるように思います。
なぜなら、中の世界では自身が
「当たり前」と思っていることでも、
「外」の世界では意外と
「当たり前ではない」ことが多いからです。

一例を挙げます。例えば「箸」について。

日本的な食事では、よく箸

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茨城県の名物 ~シン・いばらきメシ総選挙~

茨城県の名物 ~シン・いばらきメシ総選挙~

皆様は何を思い浮かべるでしょうか?
茨城県の美味しいもの、と言えば?

…水戸つながりで「納豆」?
…笠間焼で有名な笠間の「栗」?
…そう言えば「ほしいも」?
…常陸牛、あんこう鍋、メロン…?

色々とあるのですけれども、
決定的なものがすぐには
思い浮かばないのが実情、
ではないでしょうか?

そもそも農業県です。
農作物の生産量は、さすがに
北海道には負けますけれども、
常に上位に位置している

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この現代日本に生きる自分にとっての「自由」あれこれ

この現代日本に生きる自分にとっての「自由」あれこれ

「自由」には分類があります。

先日の記事で「フリーダム」「リバティ」
(あえてカタカナ英語)の違いを書きました。

分類すればこうなりますが、
必ずハッキリと分かれるわけではなく、
重なり合っていたり、
区別できなかったりする部分もあります。
ゆえに、日本語では一緒くたに
「自由」とまとめられています。

また「消極的自由」「積極的自由」
という分類もあるそうです。

何かの行為が勝手に決められ

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「自由」という日本語と訳語

「自由」という日本語と訳語

日本語で「自由」は借り物の言葉です。

古くは仏教用語の熟語でした。
日本独自の概念ではない。
自らに由る。自らにもとづく。
しかしこの漢字とて訳語です。
元々はサンスクリット語の「svayam」
スヴァヤンの訳語。

何かに依存しない。寄りかからない。
独立。何にも縛られない!

古代では、権力者などの他人に、
強制、支配されることが多かった。
自由が無い…。だからこそブッダは
「自由であれ!」

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