るい

4歳と1歳の息子の育児中。 育児、家族、暮らし、書くこと、読書したことなど、自分の「好…

るい

4歳と1歳の息子の育児中。 育児、家族、暮らし、書くこと、読書したことなど、自分の「好き」や「自分らしさ」を宝箱に詰め込んで。 育休中の小学校教諭。          アイコンは「いとうみゆき」さんのPicrewより。

マガジン

  • 「子育て・育児」「母である私」

    長男と次男の成長記録や思い出に関する記事。母である自分に関する記事。ほか、子育てや育児、母親業に関する記事などをまとめてみる。

  • 「過去・思い出」

    幼少期から学生時代、若い頃などを振り返り、思い出を記録した記事。実家のエピソード、小中高時代の出来事、学生時代のアルバイトなど、幅広い過去の思い出を詰め込む私の「思い出の宝箱」。

  • 「創作」「ショートショート」

    「毎週ショートショートnote」の企画に参加したときの作品。 寝る前の息子に「何かお話して」と言われて、適当にしゃべった創作話。 いずれは、オリジナルの物語を書けるようになりたい、な。

  • 「note」・「書くこと」

    「note」に関する記事や、「書くこと」に関する記事のまとめ。

  • 「夫婦」

    夫婦についてや、夫とのエピソードについての記事が増えたので、この宝箱に詰めておく。珈琲次郎さんの企画された「仲良し夫婦サークル」の記事もここに。

記事一覧

雨の日の午後、特別な遊び。

日曜日の午後。 公園に行くも、ゲリラ豪雨に見舞われ帰宅。 天気は相変わらず悪く、外に出られない午後。 うーん、子どもたちを持て余す。 何をして、どう乗り越えようか…

るい
9時間前
24

ほんとにただの、5月の「日記」。

5月1日(水) 心にくる瞬間 たまに預ける託児施設の隣に子育てセンターがあって、ひさしぶりに行くも、次男ギャン泣き。 預けられると思ったようだ。聡い。 大好きなアン…

るい
2日前
21

「びしゃびしゃ注意報」。

カーペットが、すこし濡れています。 弟のジローが、お茶をこぼしたのです。 こういうことは、よくあります。 だいたい、ジローのせいです。 ジローは、コップをひっくり…

るい
4日前
11

雨の音と混ざって、甘い匂いがする。

大雨警報のため、長男が休みに。 出かけることもできず、家で次男と3人、途方に暮れる。 何しようね、つまらないねえ。 長男とはそういう建設的なやりとりが可能だが、次…

るい
5日前
33

自分のことを、どんなふうに呼びたいか。

長男は、自分のことを「◯◯ちゃん」と呼ぶ。 長い名前なので、頭ふたつの文字に「ちゃん」付け。 わたしがそう呼ぶから、そうしているんだろう。 わたしはそれを、はち…

るい
6日前
23

お父さんには、期待しない。

むかし、母がわたしたち3人の子どもを連れて、遠い海に連れて行ってくれた。 まだ、ナビもない時代だ。 オンボロの軽自動車に、荷物と子ども3人を詰め込んで、行ったこと…

るい
7日前
38

一番残しておきたいのは、子どもの◯◯。

我が子の絵が、どんどん溜まる。 スケッチブックも、謎の折り紙も、どんどん箱に積み上がる。 どうしようもなくなった作品は、写真に残して、お別れする。 何もかも取って…

るい
8日前
62

いつのまにか、こんなに渇いて。

息を深く、吸えなくなった。 それは、単に不摂生でお腹周りが太り、ズボンとの隙間が足りないから、というのもあるかもしれない。 でもそれにしたって、吸いこめない。 …

るい
9日前
28

物語は、勝手に走りだす。

ずっとやってみたかったことがある。 長編を、書き上げることだ。 昔から、物語を頭の中で想像するのが好きだった。 でも、それは頭の中でしかうまくいかない。 いざ、書…

るい
10日前
22

最近の我が子たちのブームあれこれ。

子どもにも、ちゃんとブームが来る。 それは、食べ物だったり、遊びだったり、服だったり、色だったりする。 子どもの一丁前な訴えを聞くたびに、「ああ、君も人間なんだ…

るい
11日前
24

夫婦が、ちがう音楽を好きでいること。

夫もわたしも、音楽が好き。 だから、家ではよく音楽がかかっている。 流行りものに敏感なわけでもないし、ジャズとかクラシックに詳しいわけでもない。 それぞれが、聴き…

るい
12日前
62

おもいっきり、泥だらけになりたくて。

家を買うにあたって。 ひとつだけ、やりたいことがあった。 砂場だ。 庭に、砂場をつけたい。 それは、息子のためでもあるが、わたしのためでもあった。 小さいころ、ア…

るい
13日前
20

あの日のわたしと、重なって見えた。

長男とカレーを作った。 なんだかんだ、カレーは初めて。 お菓子作りや、卵、ホットケーキなどはやってきたが、野菜を切らせるのはハードルが高くて、なかなかチャレンジ…

るい
2週間前
42

あなたを「建物」にたとえるなら。

あなたを、建物に例えるなら何ですか? これは、わたしが教員採用試験の個人面接で、一発目にたずねられた質問だ。 た、食べ物ですか? いえいえ、建物ですよ。 面接官…

るい
2週間前
23

吊るしてかざると、見えてくるもの。

古賀及子さんは、そう言った。 それで、すべてがつながった。 好きなエッセイスト・古賀及子さん。 先日、「北欧、暮らしの道具店」の動画にご出演されていた。 ご登場さ…

るい
2週間前
15

「うごくダンボール」。

タロウくんが遊んでいると、後ろでガサリと音がしました。 振り返ると、積み重ねていた段ボール箱が、ひとりでに勝手に落ちていました。 なんでだろう? タロウくんは、…

るい
2週間前
13
雨の日の午後、特別な遊び。

雨の日の午後、特別な遊び。

日曜日の午後。
公園に行くも、ゲリラ豪雨に見舞われ帰宅。

天気は相変わらず悪く、外に出られない午後。
うーん、子どもたちを持て余す。
何をして、どう乗り越えようか。

いろいろ考えた結果、ある場所を開放することにした。

お風呂だ。

本日は「お風呂遊び」解禁である。

はじめは、次男だけが遊んでいた。
Tシャツ一枚にオムツ姿でお風呂場に入り、蛇口から出るお湯をシャバシャバと触る。
それだけで、

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ほんとにただの、5月の「日記」。

ほんとにただの、5月の「日記」。

5月1日(水) 心にくる瞬間

たまに預ける託児施設の隣に子育てセンターがあって、ひさしぶりに行くも、次男ギャン泣き。
預けられると思ったようだ。聡い。
大好きなアンパンマンパンも持たせてやり、ご機嫌で小走りしていたはずの次男も、「騙された!」とお怒りだった。
虚空を見つめながら5分ほど膝に乗せていたら、何事もなかったかのように遊び始めた。
疲労、こちとら疲労だよ。
その疲労のせいか、カバンを忘れ

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「びしゃびしゃ注意報」。

「びしゃびしゃ注意報」。

カーペットが、すこし濡れています。
弟のジローが、お茶をこぼしたのです。

こういうことは、よくあります。
だいたい、ジローのせいです。

ジローは、コップをひっくり返すし、立ち歩いてお茶を飲むし、お風呂場から濡れたタオルを持ち出して、床を引きずって歩くのです。

そのたび、家のあちらこちらが濡れていて、踏むと足が冷たいです。

お母さんが、「うわっ」と言いました。

「カーペットのここ、また濡れ

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雨の音と混ざって、甘い匂いがする。

雨の音と混ざって、甘い匂いがする。

大雨警報のため、長男が休みに。
出かけることもできず、家で次男と3人、途方に暮れる。

何しようね、つまらないねえ。
長男とはそういう建設的なやりとりが可能だが、次男はお外に行けず、半ギレ。
うーん、なだめられるものはないかな。

結局、食に逃げたくて「バナナパウンドケーキ」をつくることにした。
長男が卵を割り、材料を混ぜてくれる。
次男は、バナナを食べながら見学。
混ぜるだけでカンタンにできる「

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自分のことを、どんなふうに呼びたいか。

自分のことを、どんなふうに呼びたいか。

長男は、自分のことを「◯◯ちゃん」と呼ぶ。

長い名前なので、頭ふたつの文字に「ちゃん」付け。
わたしがそう呼ぶから、そうしているんだろう。

わたしはそれを、はちゃめちゃにかわいいとおもっているし、本人が「◯◯ちゃんねえ!」と話し出すと、うふふとおもう。

でも、これっていつまでアリだろうか。

べつに、だれかに許可してもらうものではないけど、何歳くらいまでこの子は自分のことを◯◯ちゃんと呼ぶの

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お父さんには、期待しない。

お父さんには、期待しない。

むかし、母がわたしたち3人の子どもを連れて、遠い海に連れて行ってくれた。

まだ、ナビもない時代だ。
オンボロの軽自動車に、荷物と子ども3人を詰め込んで、行ったこともない海水浴場を目指す。

地図をひっくり返しながら、なんとか近くまでたどりついたが、道に迷った。
母は、窓をあけて、道ゆく人に「◯◯海水浴場はどこですかー?」とたずねながら、なんとか無事に到着した。

「もし分からんことがあったら、人

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一番残しておきたいのは、子どもの◯◯。

一番残しておきたいのは、子どもの◯◯。

我が子の絵が、どんどん溜まる。
スケッチブックも、謎の折り紙も、どんどん箱に積み上がる。

どうしようもなくなった作品は、写真に残して、お別れする。
何もかも取っておくのはムリなので、大事に愛でてから、ゴミ箱に捨てる。
愛でずに捨てるやつも、あるけど。

携帯のフォルダに、写真も溜まる。
我が子の同じような顔が、何枚も並ぶ。

他人から見たら同じ顔でも、わたしにとっては、どれも宝。
このはにかみ顔

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いつのまにか、こんなに渇いて。

いつのまにか、こんなに渇いて。

息を深く、吸えなくなった。

それは、単に不摂生でお腹周りが太り、ズボンとの隙間が足りないから、というのもあるかもしれない。

でもそれにしたって、吸いこめない。
深呼吸、腹式呼吸ができなくなった。
やりかたが、よく分からないのだ。

次男を連れて、よく晴れた森林公園を歩く。
緑が多くて、木々のあいだの散歩道を歩きながら、大きく息を吸いたくなる。

すうー、と胸にまでは入る。
でもそこから先が、で

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物語は、勝手に走りだす。

物語は、勝手に走りだす。

ずっとやってみたかったことがある。
長編を、書き上げることだ。

昔から、物語を頭の中で想像するのが好きだった。
でも、それは頭の中でしかうまくいかない。

いざ、書き始めてみると、己の書きたいことに対する知識も語彙も表現力も足りず、冒頭で手が止まってしまった。
あるいは、書きたいシーンだけ書いて、満足して終わりか。

そうやって、何年も物語を完結させられずにいた。
寝る前に、意識が落ちるまで、空

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最近の我が子たちのブームあれこれ。

最近の我が子たちのブームあれこれ。

子どもにも、ちゃんとブームが来る。

それは、食べ物だったり、遊びだったり、服だったり、色だったりする。

子どもの一丁前な訴えを聞くたびに、「ああ、君も人間なんだね」とおもう。
つくづく、親であるわたしが一方的に、「これ着ろ」「それ食べろ」と決めつけてはならんなぁ、と反省する。

4歳6ヶ月の長男のハマっている遊びがある。

ひとつは、「オセロ」。
もうひとつは、「私は誰でしょうゲーム」だ。

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夫婦が、ちがう音楽を好きでいること。

夫婦が、ちがう音楽を好きでいること。

夫もわたしも、音楽が好き。
だから、家ではよく音楽がかかっている。

流行りものに敏感なわけでもないし、ジャズとかクラシックに詳しいわけでもない。
それぞれが、聴きたい音楽を流しているだけ。
それがたまたま、昔のJPOPだったり、クラシックだったり、ゲーム音楽だったり、インストだったりする。

でもたいてい、相手が流す音楽が、こちらも気にいる。

「それ、なんて曲?」
「◯◯さんの、新しいやつ〜」

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おもいっきり、泥だらけになりたくて。

おもいっきり、泥だらけになりたくて。

家を買うにあたって。
ひとつだけ、やりたいことがあった。

砂場だ。

庭に、砂場をつけたい。
それは、息子のためでもあるが、わたしのためでもあった。

小さいころ、アパートに住んでいた。
敷地内に、4棟の建物が並び、各棟に4世帯。
だいたい、子連れの家族だったので、私たちは自然と家族ぐるみで出かけるような仲だった。

その4棟が建つあいだに、自転車置き場がある。
その裏手に、広めの砂場がひとつあ

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あの日のわたしと、重なって見えた。

あの日のわたしと、重なって見えた。

長男とカレーを作った。

なんだかんだ、カレーは初めて。
お菓子作りや、卵、ホットケーキなどはやってきたが、野菜を切らせるのはハードルが高くて、なかなかチャレンジできなかった。

次男の昼寝が遅れた夕方。
ふと、思いつきで「カレー作ってよ」と冗談ぽく言ってみる。

しばらく、手を止めて考えている。
やっていたシールブックを見つめ、「このページすんだらやる!」とひと声。

よし、そうと決まれば、すぐ

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あなたを「建物」にたとえるなら。

あなたを「建物」にたとえるなら。

あなたを、建物に例えるなら何ですか?

これは、わたしが教員採用試験の個人面接で、一発目にたずねられた質問だ。

た、食べ物ですか?
いえいえ、建物ですよ。

面接官のニッコリ顔に、内心パニック。
あまりに予期せぬ質問。
教育関係ないやんけ!
しかし、すぐに頭をフル回転した。
ええ感じの建物、建物、たてもの‥!

「‥日本家屋です。
人のぬくもりを感じるあたたかな建築のイメージなのに、中に入ると、

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吊るしてかざると、見えてくるもの。

吊るしてかざると、見えてくるもの。

古賀及子さんは、そう言った。
それで、すべてがつながった。

好きなエッセイスト・古賀及子さん。
先日、「北欧、暮らしの道具店」の動画にご出演されていた。

ご登場されたのは「うんともすんとも日和」という動画シリーズ。
主婦、女優、作家などを主人公にした、ショートドキュメンタリーだ。

「主人公の”光と陰”の両方に目を向け、その人となりの視点を覗かせてもらう」

「うんともすんとも日和」では、主人

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「うごくダンボール」。

「うごくダンボール」。

タロウくんが遊んでいると、後ろでガサリと音がしました。

振り返ると、積み重ねていた段ボール箱が、ひとりでに勝手に落ちていました。

なんでだろう?
タロウくんは、ふしぎに思いましたが、あまり気にせず、段ボール箱を元に戻しました。

しばらく遊んでいると、またガサリと音がしました。
振り返ると、また段ボール箱がずれています。

おかしい。
タロウくんは、目を細めて箱を見ました。
じっと見ていると、

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