マガジンのカバー画像

My Favourite Shop

73
自分が楽しく読むためのお気に入り記事を、まとめさせていただいております!
運営しているクリエイター

記事一覧

第1965回 知能の高いカラスの巣

①YouTubeより引用のカラスの巣 みなさんもご存知のようにカラスは頭の良い鳥である前に生き物です。イヌやネコよりも賢く、人でいいますと、7〜8歳の子供の知能指数といいます。日本にはカラスと名とつく仲間は六種がいます。身近なカラスで留鳥のハシブトガラスとハシボソガラス、渡り鳥のミヤマガラスとコクマルガラス、ワタリガラス、高山に生息するホシガラスです。又カラスては名がつきませんが、カケスやカササギ、オナガの三種もカラスの仲間です。これら九種のカラスの仲間はやはり頭が良

『国宝・燕子花図屏風』

毎年、庭園の燕子花(かきつばた)が咲く、4月~5月の時期に、尾形光琳作・国宝『燕子花図屏風』が、展示されます。 前回の庭園に続き、今回は本展です。 光琳は高級呉服店の生まれで、40歳になるまで放蕩生活を送っていました。そろそろ何とかしなくちゃなあと思ったのでしょうか、40歳で画家になろうと決心します。 そしていきなり出世作を出してしまいます。 それがこの『燕子花図屏風』 もともと本阿弥光悦のDNAを引き継いでいるので、才能があったんでしょうね。 館内での写真撮影は禁止なの

甘粕 【川柳/俳句】

甘粕の生まれ変わりの毒蛾です 王冠がずり落ちている聖五月 地平線剥がしてみたい桜桃忌 電極を頸に繋いでパピプペポ 小脳に棲むアシナガバチの羽音 生ぬるい変化は嫌いクレマチス 調理場の神経戦がぬるすぎる 織姫に延長コードを届かせる 聖杯がミシシッピーを遡る 早くザビエルになりたい もう夏 春の昼ホラー映画を少しだけ 夜明け前の知事室で蟹歩き 生きていた記憶は夢か代理ロボ 笹飴が廃病院にねばりつく 瞽女歌が吹き出しているマンホール

戦国時代の能登半島 ~支配者が変わる動乱期~

戦国時代の能登半島は、他の地域と同じように戦乱に巻き込まれていました。 室町時代以降の支配者の権威が落ち、内乱や外敵の脅威にさらされることになります。 能登半島がどう戦国時代を過ごし、変化していったのか? 今回は戦国時代の能登半島に、焦点を当てたいと思います。 戦国時代の能登国の範囲戦国時代において能登国の範囲は現在の石川県北部、つまり能登半島のことです。 金沢など石川県南部は加賀国でした。 今回は能登半島の出来事に絞って、話を進めていきます。 能登の支配者たち能登半島を

あをによし 西の大寺【西大寺】奈良あるき

ハタハタ前の奈良あるき。 お天気良好! なんとなく今日はここだと思って行ったのが 西大寺 近鉄西大寺駅、ここも少なくとも百回以上は通っている駅。 その名のお寺、行きたいと思いながらも何故かなかなか足が向かなかった。 電車からも見えている西大寺。 ほんと駅からすぐそこでした。 南門をくぐると、なんだかいい予感。 西大寺 創建は764年、称徳天皇によって鎮護国家と平和祈願のために七尺の金銅四天王像の造立の発願に始まる。 東に東大寺があり、西に西大寺。 創建の奈

孤独形

孤独形に刳り抜かれたレモンに挟まったまま 酸性液でずぶ濡れな私が息絶えた 真にひとりだったので だからどうとかいうことはないのである

フグを食べる

日本人のゲテモノ好きは世界に知られている。 デリカシーと言われ、超一流のレストランで美しく飾られたフグを品よくおいしそうに食べる日本人。 外国人は言う。 「悪魔の魚と呼ばれるイカを食べたい?命を懸けてまでフグを食す価値、必要があるのか?」と。ノルウェー人たる夫もそんなことを言う一人だった。考えてみると、私はこれを食べるとひょっとして命が危ういかも、などと思いながら、食べ物に箸を運んだことは一度もなかった。そんなことを思いつくこともなかった。これは幸運なことなのだろうか。

【Emotional Rescue】(1980) The Rolling Stones 絶好調ストーンズ、世紀の凡作??

ローリング・ストーンズの本作【エモーショナル・レスキュー】はかなり売れたことを御存知でしょうか? 昔、私はチャートが大好きでよく調べましたが、我が家にある全米ビルボード本に拠れば【ブラック・アンド・ブルー】(76年)は4週、【女たち】(78年)は2週、本作は何と7週!【刺青の男】(81年)に至っては9週!!、それぞれ1位を獲っているのです。パンク・ニューウェイヴの時代にもストーンズは絶好調。中でも本作はビッグヒットだったのです。 なのに、この存在感の薄さ…。思えば本作を高評

長編音楽小説 「オケバトル!」 1. 当然「赤」でしょ

1. 当然「赤」でしょ 「AとB、どちらにされますか?」  弦楽器担当の男性は挑戦者にそういう尋ね方をした。  受付デスクに置かれた正方形の2枚のカード。Aは深紅の台紙、Bは黄緑色の台紙の各々に、黒の太字でくっきりとAとBの文字が記されている。  AかBか? あるいは赤か、黄緑か?  これから一ヵ月に渡って繰り広げられるであろう熾烈な争いの、これは最初の仕掛けに違いない。ヴァイオリンケースを右肩に背負い、片やひとまわり大きいヴィオラのケースを左手に下げたまま、絃人は思考

ロマンあふれる近鉄特急

こんばんは! ごきげんいかがですか? 週末の今日はひたすら走り倒しましたw いやぁ、忙しかった💦💦 しかも、クソ暑かった!! 今週もホントにおつかれさまでした。 ***** さて、、、 仕事中、踏切カンカン鳴って待つって めちゃくちゃよくあることなんですが 今日、ある踏切で『青のシンフォニー』 見ちゃったんですよ! 実はわたしは、『ひのとり』沿線に 出没することが多いので 『ひのとり』はちょいちょい見かけて そのたびテンション爆上がりしてるんですが 今日は『青のシンフォ

旅行記 | 東京から和歌山。小説の舞台を巡る、女のひとり旅②

特急くろしおに乗ってやってきたのは南紀白浜。ネットで〝日本のビーチリゾート〟だったか、検索をしてたまたま見つけた場所だった。 バスの移動が便利で観光しやすい。小説の主人公、18歳の女子高生が訪れるにはちょうどいいかなと思い、その地を舞台に決めた。そして物語に誘導され、私も初めて訪れている。 主人公はこの旅で、架空の安宿に泊まったけれど、私は彼女の倍以上生きているので、ちょっとおまけして大人な宿を取った。 到着したものの、特急くろしおの切符の

司馬遼太郎「草原の記」読書感想文

空想に付き合っていただきたい。 という書き出し。 次に1行が空く。 モンゴル高原が天に近いということについてである。 と続く。 それからの語句のチョイスがいい。 天、空、馬、草、という語句が、モンゴル高原の様子を目に浮かばせる。 なんか詩的だ。 今回の司馬遼太郎は。 この本を目にしたときから、絶対におもしろいだろうなと思ったのは当たりだった。 というのも。 司馬遼太郎は、大阪外語学校で蒙古語を専攻していた。 作家になるずっと前から、モンゴルに興味を抱いていた。

#6 Jリーグで奈良愛を叫ぶ 蟹めんま「出戻りて、奈良。~中年娘のシカ県民やり直し日記~」

修学旅行では行けない奈良、あります――。16年ぶりに地元で暮らすことになったアラフォー漫画家が、ゆかいな奈良の素顔をお届け! 連載コミックエッセイ。 [毎月第2・第4金曜更新 はじめから読む] ※今回は、応援グッズ等の登場時期に多少脚色を加えています(byめんま)。 <前の話へ  連載TOPへ  次の話へ> 連載【出戻りて、奈良。~中年娘のシカ県民やり直し日記~】 毎月第2・第4金曜更新 蟹めんま(かに・めんま) 漫画家・イラストレーター。大阪芸術大学卒。奈良県出身・

フェデリコ・フェリーニ監督作『道』 特別解説:YouTube初無料公開記念

『道』     山下泰司   『道』(原題:La Strada)は、今からちょうど70年前、1954年の9月にヴェネツィア映画祭でお披露目された、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ(1920 – 1993)が監督した映画です。そのヴェネツィア映画祭では銀獅子賞を、1957年の3月には米国アカデミー賞の最優秀外国語映画賞に輝いた、彼の出世作です。  1954年というのは今でも「名作」と呼ばれる映画が世界中で数多く公開された年です。日本では黒澤明の『七人の侍』が4月、木下恵介