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01 グリーフケアという言葉を知るまで
私は、2023年4月に妻を胆のうがんで亡くしました。64歳でした。約1年間の闘病期間のほとんどは自宅で過ごし、最後の一晩だけは緊急入院することになりましたが、できるだけ最期まで普通に暮らしたいとの妻の希望もあり、延命治療は行わず、幸い、子どもたちとも一緒に最期を看取ることができました。
この文章を書いているのは2024年2月29日。もうすぐ一周忌を迎えます。これを機に闘病からこれまでの約2年間を
23 ChatGPTで物語を生成する
ChatGPTの存在を知ったのは2023年2月のことでした。その時は「阪神タイガースは今年アレできるでしょうか」と尋ねてみました。その回答は「スポーツチームの成績に関する予想や評価は、様々な要因が影響するため、正確なことは予測できません」で、「愛嬌のないやつだけど、まあ仕方ないか」と妻と一緒に笑ったものです。
ちなみに、2024年の2月、今年「阪神タイガースは今年アレンパできるでしょうか?」と尋
22 遺品整理のこと
妻が遺した物を整理しました。
妻は亡くなる4日前までパート保育士として働き、以前はいくつかの小さな会社で手書きPOPを描いたり、Macを使ってチラシや取説のデザインを作成する仕事もしていました。月1回、日本画教室とボイスレッスンに通い、手芸や読書や映画鑑賞が好きで、時間があれば、リコーダーを吹いたり、数独パズルを解いたり。そのうえ、私に付き合って休日は街歩きや酒蔵巡りやバス旅などなど。
仕事や
16 映画『グリーフケアの時代に』
2023年12月。ドキュメンタリー映画『グリーフケアの時代に』を観賞しました。
公開初日でしたが平日の朝とあってか観客は10名弱で、あまり関心は高くなさそうでした。映画のタイトルになっているイラストは以前読んだ日本グリーフ専門士協会代表・井手敏郎さんの著書『大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』と同じもので、支援者の一人として井手代表も出演されていました。
当事者として登場さ
15 高木慶子さんのお話
2023年10月。遺族会でもらったチラシを見て申し込んだ高木慶子さんの講演会に参加しました。
高木慶子さんは、上智大学グリーフケア研究所名誉所長で、一般社団法人グリーフケアパートナー理事を務められ、ターミナルケアやグリーフケアの第一人者と言われる方のようです。
「死別の悲しみの中にいるあなたへ」というテーマで、少しとりとめのない感じでしたが、これまでの経験を通じていくつかの事例を話されました。
14 グリーフケア入門講座
2023年10月。一般社団法人日本グリーフ専門士協会が開講している無料のグリーフケア入門講座にZOOMで参加しました。
「グリーフケア入門講座」の内容は、「1 グリーフケアとは何か」「2 自分のグリーフの状態に気づく」「3 喪失体験後の心の変化を知る」。講師の他に参加者は私を含めて4名。他の参加者の方は、家族を亡くされた経験があるものの、ケアワーカーや葬儀、保険の会社に勤務されている方で、どちら
11 YouTubeでグリーフケア
2023年8月。初盆が終わり、コロナと暑さと虫歯で体調を崩していた時期でした。
この頃は、YouTubeでグリーフケアに関する動画を視聴するのがマイブームでした。基本的にはどのチャンネルも「亡くなった人も心の中に生きている」「残された遺族が元気でいることを故人は願っている」というようなことを話していたと思います。
「好きなことに没頭することで前向きな人生を送ることができるようになりました」とヨ