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定期的に読書記録を上げようと思っています。 ヘッダーは自己紹介代わりの本棚の写真です。

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【読書感想】2023年マイベスト本

2023年ベスト本7選 今年も本日で終わり!というわけで今年読んだ私的ベスト本をまとめてみました~!大晦日なのに2時半に目が覚めちまって眠りに戻れないので書くぜ~!!だからジャンル分けもなく順番も目次もないぜえ。……さすがにもう少し人々が読んでくれそうな時間に投稿するぜ! 『ぞうのマメパオ』藤岡拓太郎 ナナロク社 まだnoteを始める前に読んだゆっるゆるな魅力溢れる絵本。かわいくて変でおもしろい。元気がなくてもこれを読めばクスッと笑えるので本棚にとっておいてあります。

    • 【読書感想】大奥

      大奥 よしながふみ 白泉社長期休み=TSUTAYA DISCASで漫画を借りて読むチャンスだと思っているのでGWによしながふみの『大奥』を借りました! こちらは最近、NHKでドラマ化もしていた男女逆転版の大奥の話です。もっと前にTBSでもやっていたみたいです。 男女逆転という設定も面白いけれど、江戸の町で噂されていることと城の中で起きていることとの違いみたいな、実はこんな事情があった、とか実は噂されているような人じゃないという描かれ方なのが面白かったな。 例えば生類憐みの

      • あまりにも疲れた状態で30歳になった。本を読むことがお金になればいいのになあ。

        • 【読書感想】前の家族

          前の家族 青山七恵 小学館『むらさきのスカートの女』の感じかなと思う。こちらの話のほうが主人公がふわふわとした感じというか自覚がないような気がして、しかも最後まで不安な気持ちのままですっきりした感じはない。もう少し手前で話が終わっていてもいいかなあと思う、ハッピーエンド廚なので。主人公が違和感を感じてもすべてを正当化というか、肯定して受け入れているというかそうして丸くおさめようとしているところがこわい。 話はそれるが、青山七恵さんの本を他に読んだことがない(はず)のでこの方

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        【読書感想】2023年マイベスト本

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          【読書感想】あの素晴らしき七年

          あの素晴らしき七年 エトガル・ケレット/秋元孝文 新潮社帯にも裏表紙にも西加奈子が登場し、さらにはアレクサンダル・ヘモンという人(良く知らない)は「ケレットの文章には魂を癒す力が宿っている」、ニューヨークタイムズは「エトガル・ケレットは天才である。」ロサンジェルスタイムズはケレットを「名人」呼ばわり。 最初のほうを読んでいるときは、ハードルをあげすぎてしまっているかなあと肩透かしをくらうような感じがあった。他の作品を読んだことがなくてよく知らない人のエッセイの序盤で物凄い才

          【読書感想】あの素晴らしき七年

          【読書感想】村で噂のミス・シートン

          村で噂のミス・シートン ヘロン・カーヴィック/山本やよい 原書房うーーーーーん、これは『ざんねんなスパイ』を読んだ時みたいなツボがいまいちわからない話かなあと最初のほうは思っていた。 が!!!!面白いじゃん!ミス・シートンにはそのつもりはないのになんだかどんどんどんどん事件に巻き込まれ、巻き込まれているのになんだかんだで無事でい続ける。本人に全然そんな気はないのになんだかんだで事件解決のヒントまで差出している。この周囲や事件との奇妙なズレた感じが面白い。 なんだかクセになっ

          【読書感想】村で噂のミス・シートン

          【読書感想】みとりねこ

          みとりねこ 有川ひろ 講談社ずっと言い続けているけれど短編が好きだ。今回も短編。 映画にもなった『旅猫リポート』の外伝2編も収録されている。 私は犬としか暮らしたことがないけれど、猫が出てくる話を読むと猫と生活したことがある人はなんとなく違うマインドだなあと思う。猫と暮らしている人たちはなんというか、猫のほうに選ばれて結果一緒にいるみたいな意識が強い気がする。じゃあ犬を飼っていた私はどんなマインドだったんだと聞かれてもよくわからないけれど、犬様に選ばれたという感じではない

          【読書感想】みとりねこ

          【読書感想】月の立つ林で

          月の立つ林で 青山美智子 ポプラ社青山美智子、短編が好きだというのと表紙が田中達也なことが多くてなんだかんだ読んじゃうな。 今回は文庫じゃないからか田中達也じゃないけど2023年の本屋大賞ノミネート作ということで話題にもなっていたので読みました。 全然話は変わるけど2024年の本屋大賞も決まりましたねえ。文学賞も本屋大賞もいつも追えていないなあ。と思って今過去受賞作見てみたけどタイムリーにではないけど結構読んでんだなあと。やっぱ、面白いよって言われてる本は目に触れる機会も

          【読書感想】月の立つ林で

          【読書感想】学びのきほん はみだしの人類学

          学びのきほん はみだしの人類学 ともに生きる方法 松村 圭一郎 NHK出版 文化人類学って大学の授業でとっていたけどその授業に関して残ってる記憶は一つの映画を観たことだけだ。その映画では最終的に白人が黒人の村みたいなところを襲撃するという感じだったんだけど、その殺戮の残酷さ、人を人とも思わないようなシーンの連続に衝撃を受けてしまってその前後のストーリーも、他の日の講義内容もなぜその映画を観ることになったのかも思い出せない。それが私の文化人類学の記憶。 今回読んだこの本は文化

          【読書感想】学びのきほん はみだしの人類学

          作者の方に反応してもらえることがあるなんてな…… https://note.com/mikoto_mashita

          作者の方に反応してもらえることがあるなんてな…… https://note.com/mikoto_mashita

          【読書感想】あのひとは蜘蛛を潰せない

          あのひとは蜘蛛を潰せない 彩瀬 まる 新潮社文庫すいすい読了ってけっこう久しぶりかも。 毒親ものと思って読み始めたけど、それだけの話ではなかったなあ。目をそらしても生きていける自分の醜いところ弱いところと向き合うというか、誰しもがそういう部分をあわせ持っていることを認めるというか、そういう話として読んだ。うーん、面白かったなあ。 わたしは女による女のためのR-18文学賞受賞作家が好きなんかな?

          【読書感想】あのひとは蜘蛛を潰せない

          【読書感想】オーバーストーリー

          オーバーストーリー リチャード・パワーズ/木原善彦 新潮社2019年のピューリッツァー賞フィクション部門受賞作。ぶっっ厚い。 序盤はつまらないということもないけど、のめりこむということもなく、このページ数あってこんな調子だと借りている本だし読み終わるか心配だなあという感じだった。例えば元々読んだことのある作家、西加奈子とかだと序盤が単調な感じでも絶対に大きな山場が来てどかんと感動するってわかっているから信じて読めるけど、リチャード・パワーズは初めてなので大丈夫かしら?という

          【読書感想】オーバーストーリー

          【読書感想】飛ぶ教室

          飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー/池内紀3月で花粉もびゅんびゅん飛んでいるけど、まあ結構寒いし時期外れになってしまったけどクリスマスの話『飛ぶ教室』です。 目次や前書きを読んでいるうちは、おや……これは難しいやつなのか?と少し心配になったけど、素直な面白さだった。いや~だって目次って大体さ、一言っていうか一単語くらいじゃん?長くても一文ぐらいじゃん?それがさ~例えば第一章の欄をみてみる? これ?もくじなんだぜ?信じられるか?(笑) でも、本編の面白さよ。児童文学の良さみた

          【読書感想】飛ぶ教室

          【読書感想】生を祝う

          生を祝う 李琴峰 朝日新聞出版主人公の恋人とともに私も主人公に振り回され、振り回された挙げ句結論はそこに落ち着くんだ……となる。でも、流れ的にそっちじゃないほうを選ぶんじゃないのかよ!って思うのは私がこの本の中の住民ではなく、作中で言うところの昔の人にあたって、やっぱり自然な生誕という不確かな概念を知らず知らずのうちに信じているからかもしれない。 反出生主義とかから着想を得たのかなあという世界観。こういう奇想天外にも、かといって絶対にないでしょとは断言できないようにも思える

          【読書感想】生を祝う

          【映画感想】夜明けのすべて

          観終わって帰りの電車で書いている……。本当はずっと映画館に居座って余韻に浸っていたかったし、感想を書くためにスマホを開いたりせずにまだエンドロールのなかにいたい、でも書き留めておかなかったら素敵だと思った何かを取りこぼしてしまう気がして電車から降りたいまもうちに帰らず最寄りのファミレスに寄って書きつづけている。エンドロールの映像は言葉にしてしまえばただただのどかな職場風景という感じなんだけど、じわじわと来る。今も思い返して目が潤んでいる。 瀬尾まいこの原作は未読のまま観たの

          【映画感想】夜明けのすべて

          【読書感想】わたしの体に呪いをかけるな

          しばらくこれ系の本休む……ちなみに今のところ読んできたフェミニズム本でおすすめなのは『存在しない女たち』です。 わたしの体に呪いをかけるな リンディ・ウェスト著/金井真弓訳 最初のほうはルッキズムの話がメインで段々フェミニズムの話になっていく感じ。いやまあその2つを無理に分ける必要はないとは思うけれども。 昨今ボディポジティブなどのワードを聞く機会も増えてはいるものの、自分の中にも太っている人への偏見というのはあるのだなあと読んで思う。そうはいっても健康に悪いから気を付

          【読書感想】わたしの体に呪いをかけるな