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悠冴紀/小説家・詩人
2021年8月4日 12:04
作:悠冴紀答えなどはじめからどこにも存在しない誰かの導き出した明確な答えは他の誰かにとっての問いとなる私にも誰にも答えようがないその時どきに見出す小刻みの持論ならすでに幾度となく言葉にしてきた年月を経てそれら全てが問いに帰するだから朽ちない循環により生を得る終局を迎え 落ちた木の葉は残像だけをおいて土にかえる土を踏みしめる誰かが樹を見上げるときそこに
2022年11月25日 15:38
作:悠冴紀愛に飢える者を大勢見かける孤独を避けるためだけに誰かを求め愛する以上に愛されようとするけれど愛とは相互のもの己だけのためには成り立たない愛を賛美する者を大勢見かける旋律に載せ 色彩を加え世界中で謳われるけれど愛とは諸刃の剣憎しみ以上に相手を傷つけ凄まじい破壊力を発揮する愛を説く者を大勢見かけるまるで全てを解決する答えであるかのように目指すゴールにそ
2022年6月17日 15:22
作:悠冴紀大地に砕けた鋭い硝子片辺りに潜む無数の地雷傷を負わされた人間はその内側に凶器を育む哀しいかな過去の被害者こそ未來の加害者周りのすべてを巻き込んで新たな壊れ者を生み出していく同病相憐れみなど一時凌ぎの幻想だ壊れ者同士で更に壊し合っては足を引っ張り合うだけの末路立場の近い似た者同士の接触は更に危うい火種となる僅かに食い違う価値観は激しい怒りと憎
2023年3月25日 23:01
作:悠冴紀人の自称はあてにならない大して何もできない人間ほど自分は誰よりもできる人間だと大言壮語を吐き散らす大して何もわかっていない人間ほど言われなくてもわかっていると人様を黙らせ意固地になる近視眼的な井の中の蛙陳腐なプライドばかり養って己を映す鏡を持たない永遠の幼児だ何者をも真には愛せない人間ほど声高に博愛主義を謳いあげ世界を癒す聖母や神を演じようとする何
2021年4月24日 13:30
作:悠冴紀人は何にでも慣れるという苦痛にも 恐怖にも 悲しみにも少しでも楽になろうと望むあまり己の感情を麻痺させる確かに人は慣れていく富にも 貧困にも 死臭にさえも馴染んではならぬものもあるとは考えもせず強さと信じて 慣れていく人は自分で思うほど器用ではないこれほどの変化に馴染めたなら他のどんな変化にも順応できるはずだと驕り 高ぶり 過信する激変に馴染めば馴