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人権教育で虐待は防げるのか 虐待論Ⅴ-2
abuse/虐待を考えるとき朱喜哲(哲学者)さんの哲学はとても参考になります。
朱喜哲さんの次の著作を基にabuse/虐待をいかに防止するのかについて考えてみたいと思います。
『<公 正>を乗りこなす』太郎次郎社エディタス
『偶然性・アイロニー・連帯』100分de名著
『人類の会話のための哲学』よはく舎
1.人権教育 介護の教科書によく「人間の尊厳を守る」とか「人権を尊重する」とか書か
人間の尊厳と介護 -虐待論Ⅴ‐1
1.尊厳は価値を超越する
介護の世界でよく言われる「人間の尊厳」について、「そんなの当たり前」と思考停止せずに、一度立止まって、じっくりと考えてみることも大切だと思います。
人間の尊厳について考えるとき、よくイマヌエル・カント(Immanuel Kant:ドイツの哲学者)[1]の目的の定式が参考になると言われます。この定式は次のようなものです。
カントは、人間が互いの人格を目的とし
永住権剥奪法に反対する若い世代
永住許可取消し反対連絡会の深澄美琴さん(仮名)の次の指摘はとても鋭いと思います。
今回の入管難民法改悪は外国人にとってだけの問題ではなく、日本人も含めた、基本的人権の問題、優性思想の問題、経済至上主義の問題、レイシズムの問題だという指摘ではないでしょうか。
永住許可取消し反対連絡会は『永住許可を取り消す法改悪に反対する声明文』を発表していますが、この声明文では今回の入管難民法改正法案は「
反対です「永住権剥奪法案」!
今、国会で審議されている改正入管法は永住資格剥奪を盛り込んだもので、とても容認できる代物ではありません。
この改悪案の本音はようするに・・・
「日本は労働力が足りないから、給料安いけれど、仕事きついけれど、日本で働いてもいいよ!でも、あなたたち外国人には安定した立場は与えません。なんかあったら、いつでも追い出しますから!殺生与奪権は我々日本政府、入管が持っていますから、そこんとこ宜しく!」・・
ISOは介護品質を保証するのか?-介護施設サービスの品質 1
よく、「介護サービスの品質向上」という掛け声を聞きますが、この介護サービスの品質について、じっくりと考えてみる必要があると思います。
じっくりと考えるといことは、何かの外部指標等に囚われたり、軽々に飛びついたりせずに、介護サービス利用者の視点を踏まえながら考えるということだと思います。
1.ISOとは 先ほど、外部指標に囚われずに、と記しましたが、外部指標、外部機関の評価ということで言えば
2024年春・世界の異常気象
世界各地で異常気象が続いているようです。関連の記事を集めてみました。記事を集めてみると、気候異常の深刻さがひしひしと伝わってきます。
アフガニスタン北部で洪水、315人死亡 アフガニスタン北部では、複数の村が豪雨による洪水に見舞われ、315人が死亡し、1600人余りが負傷したといいます。は被害がさらに拡大する恐れがあるとのこと。。
家屋数千戸が被害を受け、多数の家畜が失われ、医療施設の
「剥き出しの生」に抗して~贅沢は敵か!? 介護施設の課題Ⅳ-4
1.超法規的な目的合理性の貫徹 介護施設で、なぜ人権が安易に抑圧されることがあるのでしょうか。介護施設で働く人たちに問題があるからではないでしょう。そこには、何らかの構造的な要因があるはずです。
國分功一郎(哲学者)さんは官僚制(bureaucracy)を、その語源から官僚支配(bureau: 事務所; cracy: 支配)と訳し直したうえで次のように指摘しています。
さらに、ハンナ
函館市・北斗市・七飯町が「人材の奪い合い防止奨励金制度」導入 ― 介護・保育領域で
函館市・北斗市・七飯町が連携し、介護及び保育領域で、企業間・事業所間での「人材の奪い合い防止」に向けて奨励金を出すといいます。
具体的には・・・
介護施設では
介護職として新たに就労した人には最大で20万円
就労後は年に10万円を3年間あわせて最大50万円を支給する
保育施設では
保育士などとして新たに就労した人には20万円を支給
3年、6年、9年と継続して勤務するごとに10万円ず