tenten2021

趣味の美術鑑賞や映画鑑賞の感想など書いています。 あと、趣味の範囲でイラストなども描い…

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趣味の美術鑑賞や映画鑑賞の感想など書いています。 あと、趣味の範囲でイラストなども描いているので、おいおい発表していければと考えています。 よろしくお願いしますm(_ _)m

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『トキワ荘のまち4コママンガ大賞』の授賞式に出席して来ました。

公民館の小さな多目的ホールで行われた『トキワ荘のまち4コママンガ大賞』の授賞式に参加して来ました。 ※作品は以下のホームページに『クリスマス・プレゼント』という作品名で掲載されています。 https://tokiwaso.tokyo/tml/yonkoma/2023/index.html 以前応募した4コマ漫画『クリスマス・プレゼント』が入賞したので参加したのですが、式には豊島区長や審査員長のしりあがり寿さんが参加していました。 授賞式ではしりあがり寿さんから直接賞状を渡し

    • 『大吉原展』(東京芸術大学美術館)

      【内容】 江戸時代の吉原に関する展示。 【感想】 開催前に、吉原をネタに展示するっていうことで、SNSで炎上していたりしていたのもあって観に行ってみることにしました。 で、どんなものかと思って観に行ったんですが、こうした企画ものの展示はあんまり大したことがないことも多いので、期待せずに観に行ったのですが、予想に反してかなりしっかりとした展示でした。 幾つかレプリカがあったものの、特に喜多川歌麿の浮世絵や肉筆画など、かなり良いものがありました。 太田記念美術館を始めとした

      • 『トッカン 徴収ロワイヤル』(高殿円 著)

        【内容】 東京国税庁の新米の特別徴収官ぐー子の活躍を描いた短編集。 ※少しネタバレ(?)します。 【感想】 これまでの長編3作は、幾つかの事件が同時並行して起こった中で話が進行していくのですが、今回は短編集なのでそれぞれテーマを絞った話になっていました。 国税庁の恋愛結婚事情や出世競争、他役所との自己認識とか、とても興味深く読みました。 軽くテンポの良い文体と、軽快な会話で、気楽に読めつつも、最後はちゃんと得した気分になれる本でした。 https://www.haya

        • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(アニメ映画)

          視聴環境:Amazon prime video ※ネタバレします。 【内容】 『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎誕生の前日譚。 喜太郎の父親が、目玉の親父なる寸前までの物語。 【感想】 完全オリジナル作品として、『犬神家の一族』をアニメでやってやるというテイストで、なかなかよく出来ていて面白いと感じました。 水木しげるの戦記物や、妖怪ものの短編をベースにしたアニメ作品は結構あったと思うのですが、横溝正史的な世界観をゲゲゲの鬼太郎の世界観に融合させることで、一種の魔改造が実現して

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        『トキワ荘のまち4コママンガ大賞』の授賞式に出席して来ました。

          『東伏見稲荷神社』(西東京市)

          『東伏見稲荷神社』(西東京市) なんとなく気になっていた東伏見稲荷神社に行ってきました。 昭和になってから作られた神社ということで、鉄筋コンクリートの神社でした。 神社の奥には、やたらに多くのお稲荷さんの祠が建っていましたが、結構整備が行き届いていないものもあったりしました。 参拝客が来ない寺社仏閣の経営はなかなか難しいという話も聞きますが、ここもそうなのかもしれないなあと思ったりきました。 お昼頃に行ったので、駅前にあるステーキ屋でステーキとハンバーグのセット(1070

          『東伏見稲荷神社』(西東京市)

          『たゆたえども沈まず』(原田マハ 著)

          ※ネタバレ(?」します。 【内容】 画家ゴッホの生涯を、その周辺でゴッホを庇護していた弟のテオや日本人画商の加納重吉と林忠正の視点から描き出す。 【感想】 先日、画家のゴッホを目指した棟方志功についての小説『板上に咲く』を読んで、同じ作者がそのゴッホについて書いていると知り、読んでみることにしました。 画商の日本人の加納重吉と林忠正から始まり、ゴッホの弟である画商のテオといったゴッホの周辺にいた人々から立体的にゴッホについて語られいました。 読み進めていって、ゴッホをテ

          『たゆたえども沈まず』(原田マハ 著)

          『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子 著)

          ※ネタバレします。 【内容】 夫に先立たれ、子供たちとも疎遠 の75歳の老女桃子は、いつしか脳内で沢山の人間が語り出すようになる。 第158回芥川龍之介賞受賞作。 【感想】 老人文学としか言えないような不思議な作品でした。 一人孤独に暮らす老女の頭の中で、色んな人々が喋り出す… 実験的な作品だけど、東北方言というドメスティックな手触りもあり、読んでいて不思議に懐かしく、どこか腑に落ちる感覚がありました。 まるで本人の幻想をそのまま文章にしたようなリアリティがあり、一人

          『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子 著)

          『Winny』(邦画)

          視聴環境:Amazon prime video 【内容】 42歳で亡くなったプログラマーの金子勇が開発したWinnyにまつわる実話に基いた映画。 主演:東出昌秀 【感想】 初めに名前を見ていなかったら、主演しているのが、東出昌秀とはわからなかったというくらい人相変わって見えました。 実際の演技も、本当に天然なプログラマー感のある感じの人物が裁判で話しているように、素人が辿々しく話しているように見えるのが良いなあと… 地味な裁判シーンを描いていくという展開で、地味な絵柄

          『Winny』(邦画)

          『鳩山会館』(文京区音羽)

          たまたま通りがかったので、寄ってみました。 総理大臣経験者である鳩山一郎の邸宅を、有料(600円)で開放しているとのことで、こんなことでもないと入ることないと思い、入ってみました。 現在は、同じく総理大臣経験者である孫の鳩山由紀夫が相続しているとのことで、館内の展示も、その政治の流れを反映したものになっているようでした その展示を見ていると、鳩山一郎を始め、鳩山家の旧ソ連、ロシアとの関係の強さを感じるなあと… 会館についてを解説する動画が流されていたのですが、日ソ国交回復、シ

          『鳩山会館』(文京区音羽)

          『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬 著)

          ※ネタバレします。 【内容】 第二次世界大戦下のロシアで、村ごと壊滅し家族を殺された少女のセラフィマは狙撃兵となり、数々の戦場を渡り歩くこととなる。 2022年本屋大賞受賞作。 【感想】 かなり集中して、興味深く読めました。 なんでこんなに集中力を切らさずに読めたのだろうと、考えてみたのですが… まず第一に、もう華やかでアツい展開になるような設定が整えられているなあと… そもそも第二次世界大戦の悪役の定番であるナチスドイツに、村を全滅させられた美少女が狙撃手として立ち

          『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬 著)

          『グランツーリスモ』(映画)

          視聴環境:Amazon prime video ※ネタバレします。 【内容】 プレイステーション用レーシングゲーム『グランツーリスモ』の若いプレーヤーがゲームの大会で優勝し、プロの現実のグルマのレーサーになった現実の話を元にした映画。 【感想】  この映画のウリは以下の2点だと感じました。 ①事実ベースのレーシングゲームのトーナメントでトップ取って、プロのレーサーになるというキャッチーな企画性。 ②臨場感を増すために最新鋭のCG技術を投入する。 ストーリーの組み立てと

          『グランツーリスモ』(映画)

          『豊島の森』(豊島区役所屋上庭園)

          役所に用事があって、行ったついでに屋上庭園にある寄ってきました。 下の階から乗ったが10階で止まり、エレベーターが開くと、小学校の教室ほどの広さの緑に囲まれた庭園。 久しぶりに訪れたのですが、以前よりも植えられている緑の木々が場所に馴染んで来ているように感じました。 庭園には、白髪の警備の男性と、男性2人しかおらず、1人は慣れた感じでベンチに座りノートPCをキーボードを叩いていました。 4階までは階段で降りられるので、そのまま景色を見ながら階段を降りて帰ってきました。

          『豊島の森』(豊島区役所屋上庭園)

          『炭火焙煎珈琲 ぶな』(江古田)

          江古田で夕ご飯を食べた後、喫茶店でも行こうとスマホで見つけた喫茶店『炭火焙煎珈琲 ぶな』に行く事にしました。 スマホの地図アプリで近くをぐるっと一周した後、ようやく集合住宅のビルの脇に店名の書かれた看板を見付けました。 地下にある喫茶店は、階段脇から覗くと、お洒落な店の外装が見えます。 階段を降りた先には、おしゃれなロッジのような内装が見えてきました。 品の良い白髪の女性のいるカウンターには、壁一面コーヒーカップが並んでいました。 店のオリジナルブレンドというブレンドコー

          『炭火焙煎珈琲 ぶな』(江古田)

          『コンビニ人間』(村田沙耶香 著)

          ※ネタバレします。 【内容】 普通の人間の考え方がわからないまま生きてきた恵子は、コンビニのアルバイトをすることで、社会と繋がっていると感じる。 社会で都合よく生きるため、36歳となった恵子は、素行の悪さでコンビニやめさせられた男と同棲することになる。 第155回(2016年)芥川龍之介受賞作。 【感想】 「私は世界の正常な部品になった」という何だか、『銀河鉄道999』と『モダンタイムズ』の機械文明を呪ったようなパワーワードが、肯定的なこととして、主人公から語られるとい

          『コンビニ人間』(村田沙耶香 著)

          『TDC 2024(TOKYO TYPE DIRECTORS CLUB EXHIBITION 2024)』

          【内容】 「文字や言葉の視覚表現」を軸に開催するグラフィックデザインの国際賞「東京TDC賞」に関する展示。 【感想】 機械に書かせたりとか、古いタイプのタイポグラフィぽいものを今風にアレンジしたものとか並んでいました。 今日は、学生さん風の人とか、若い人が観にきている感じでした。 https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/

          『TDC 2024(TOKYO TYPE DIRECTORS CLUB EXHIBITION 2024)』

          『犬ケ島』(ストップモーションアニメ映画)

          視聴環境:Amazon prime video ※ネタバレします。 【内容】 犬に恨みを持つ市長が、伝染病を理由に犬を隔離するために無人島に犬を隔離する。そこに飛行機で単身乗り込んだ少年が活躍して、犬たちを解放(?)する。 ウェス・アンダーソン監督によるスノップモーションアニメ。 【感想】 舞台は日本で登場人物もかなり日本人ながら、かなりぶっ飛んだ設定だったりしました。が、登場するキャラクターたちは、かなりカリカチュアされた人物たちながらも、同時に妙に日本人ぽい造形や

          『犬ケ島』(ストップモーションアニメ映画)