サムなおと

AI教材クリエイターとして活動。AI画像・楽曲【DALL-E 3 & Suno…

サムなおと

AI教材クリエイターとして活動。AI画像・楽曲【DALL-E 3 & Suno AI】でユニークな英会話書籍を出版。YouTubeチャンネル「Samのワンダリング・ミュージック」で、書籍連動の洋楽コンテンツを公開中です。イラストと歌でシンプルに楽しく、記憶に残る体験を提供します。

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    生成AI画像+楽曲で学ぶ♪ ユニークイラスト英会話: 〜動画と絵本でスマホ片手に連動学習!〜

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  • 作品の完成度を上げる『AI編集ツール』活用術

    クリエイティブな作品を生み出すために必要な、編集ツールの使い方を紹介しています。「Canva」や「Suno AI」をはじめとするAI技術を活用した楽曲生成や動画編集のテクニックを、具体的な例を交えて解説します。

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  • 星降る約束〜サムのワンダリング・ノート -HER…
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小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(1)いつもの公園で

〜『note #創作大賞2024 CREATIVE AWARD』応募作品〜 Chapter 1 「ふう⋯⋯今日のテストは散々だったな」  学校の帰り道、トムはひどく落ち込んだ様子で、いつになく足取りも重かった。疲れ切った彼の肩は垂れ、頬は痩けていた。 「大丈夫よ、たかがテストじゃない? また次に頑張ればいいのよ!」  隣を歩くレナが励ます。彼女の声は明るく、彼の沈んだ気持ちを少しでも晴らそうとするかのようだった。心配性のトムとは正反対の性格が、二人の関係にとって心地

    • 小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(9)寝ぼけ眼で

      Chapter 9  公園でレナの手がかりを探すという、当初の目的さえ忘れさせるほどの衝撃的な状況に直面したトムは、ストローのことなどすっかり頭から消え去っていた。そして、ただ一刻も早く家に帰りたいという思いに駆られたが、先ほどの警官の変貌ぶりがどうしても気になっていた。 「あの⋯⋯お巡りさんは、大丈夫なんですか? 具合というか、何だか人が違ったみたいになって⋯⋯」 「何の話だ? まあ、ちょっと肩が凝った感はあるが」  トムは警官への不信感というよりも、その背後に現れ

      • ♪サムのユニークイラスト英会話|eye

        トム:僕が君を守るよ、レナ。 ルナ:・・・レナって、誰よ? トム:はっ! ご、ごめん!いや、これはその・・・ ルナ:・・・離して。あなたこの間も、誰か他の人の名前を言ってたわね? トム:その・・・君はルナで、えーと・・・何て言うか、そうだ! 君には初めて会った気がしない! 何だかずっと前から、知っているような・・・。 ルナ:ふーん。それで? トム:えと・・・そう、君はおにぎりが大好きで、ファッションデザイナーを目指している。 ルナ:それ、私がさっき言ったわ。

        • 小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(8)暗闇の中で

          Chapter 8 「あなたは⋯⋯誰です⋯⋯お巡りさん!?」  恐怖で声も上手く出せないトムは、肩にかかった警官の手を振り払った。バランスを崩した警官の手から、細いストローの束が離れ、ベンチの下にある水たまりへと落ちていった。 「おやぁ、大変だ⋯⋯君の大事なストローが落っこちてしまったぞ。これじゃあもう、使えないな」 「あなたは、⋯⋯さっきから何を言ってるんですかっ!?」  トムは震える声を絞り出し、語気を強めて言った。警官はしかめっ面をしながら何事かをブツブツと呟

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        小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(1)いつもの公園で

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          5本

        記事

          ♪サムのユニークイラスト英会話|hand

          トム:なるほど、それで君は一人であのブランコに座っていたんだね? ルナ:アイデアが煮詰まったら、あそこで新作について考えるの。ファッションの世界は奥が深いのよ。 トム:ファッションデザイナーか。どうりで君のその服装は・・・ ルナ:何? トム:い・・・いや、別に。それより僕たち、同い年くらいかな? ルナ:知らないわ。何であなたにそんな事を言わ・・・きゃっ・・・!! トム:危ない!! ルナ:・・・!! トム:大丈夫? ルナ:・・・危うく、階段から足を踏み外すとこ

          ♪サムのユニークイラスト英会話|hand

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(7)池のほとりで

          Chapter 7 「釣り竿で、どうやってその『斧』を探すんですか?」  昔から好奇心旺盛なレナにとって、この奇妙な状況は気になって仕方がなかった。 「釣り竿で『検索』してるんだよ。これにはそういう機能がある。最新型のAIってやつなのかな? 僕にはよくわからないんだけどね」  スーツ姿の男性の返答は、レナにとって理解が追いつかなかった。彼の言葉は最新技術についての何かを暗示しているようで、その非現実的な説明に彼女の疑念はただ増すばかりだった。男性の冷静な表情とは裏腹に

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(7)池のほとりで

          ♪サムのユニークイラスト英会話|rice ball

          ルナ:何よ、あなた。英語喋れるじゃない。 トム:え? 僕何か言った? ルナ:・・・あなた、私をバカにしてるの? トム:ち、違う! 何だか、頭がボーッとしているというか・・・。 ルナ:ふん、まあいいわ。割と綺麗な厨房ね、何を作ってくれるのかしら? トム:意外とメニューが豊富なんだ。この間はスクランブルエッグを作ってもらったし・・・あれ? これは覚えているぞ? 飯使い:おい、お前! ルナ様に対して馴れ馴れしいぞ! この前とは何だか態度が・・・ ルナ:じゃあ、私はカル

          ♪サムのユニークイラスト英会話|rice ball

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(6)芝生の上で

          Chapter 6  鳥たちのさえずりと、木々の葉がざわめく声に起こされたレナはゆっくりと目を開けた。 「⋯⋯う⋯⋯」  寝返りを打ってみたが、いつものふかふかのベッドとは異なる硬さに違和感を覚えた。さらに、懐かしい草の香りが鼻をくすぐった。 「え⋯⋯ここは⋯⋯公園?」  目の前に広がるのは、レナの見慣れた景色だった。子供の頃、よく晴れた日に家族とレジャーシートを引いて、おにぎりを食べていた公園の芝生だった。そして混乱したまま、辺りを見回した。 「あれ? 私、ここ

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(6)芝生の上で

          ♪サムのユニークイラスト英会話|noodle

          トム:そうだ・・・タブレットでこの文字を解析してみろって、チャーリーさんが言っていた。でも、どうやって解析すれば・・・「えいれいきょう」さん? 永霊鏡:先ほど言った通り、今のあなたに教えられることはありません。 トム:・・・ですよね? まあ、くよくよしていても仕方がない。楽しく行こうか、「楽しいは何とか」ってね? ルナ:あなたねえ・・・。でもまあ、こんな世界を目の当たりにしたら、受け入れるしかないわね。何だかお腹が空いてきちゃった。 トム:あっ、それならあそこへ行けば

          ♪サムのユニークイラスト英会話|noodle

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(5)足元を見て

          Chapter 5 「うう⋯⋯」  警官は膝から崩れ落ち、苦しそうに両手で顔を覆った。 「大丈夫ですか? お巡りさん!!」  トムは駆け寄り、しゃがんで警官の様子を伺う。小刻みに震えている手を見ながら、心配そうに声をかけた。 「とりあえず、そこのベンチに座りましょう!」  トムは警官の足元に、もう一本の細長いストローを見つけた。 「またあったぞ⋯⋯。この辺りは綺麗に掃除されてしまったんじゃなかったのか?」  警官をベンチに座らせ、トムは落ちていた懐中電灯を拾い

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(5)足元を見て

          ♪サムのユニークイラスト英会話|doodle

          トム:僕がふたり?? 永霊鏡:記憶がない今のあなたに教えられる事はそれだけです。自分で思い出さない限り、この我々の世界は崩壊の一途を辿ります。 ルナ:ちょっと!! 何の話をしてるのよ!? ここはどこで、あの不気味な鏡は一体何なの!? トム:「えいれいきょう」って呼ばれている、この鏡の世界のマスターだよ。君には訳がわからないだろうけれど・・・そういう事らしい。 ルナ:はあ!? 永霊鏡:ルナもまた、記憶を失っているようですが・・・それは坊や、あなたが解決できるはずです。

          ♪サムのユニークイラスト英会話|doodle

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(4)君を探して

          Chapter 4  日付が変わる約1時間前、トムが息を切らしながら公園に到着した。行方がわからなくなったレナのことを、彼は思い巡らしていた。街灯の下の、いつものベンチに繋がる小道に差し掛かると、ぼんやりと人影が見えた。 「おや、君は⋯⋯この間の少年か? こんな時間に何をしてるんだ?」    懐中電灯の眩しい光を顔に浴びたトムの前に、以前彼を事情聴取した警官が立っていた。 「その⋯⋯ちょっと気になることがあって」  トムは戸惑いながら答えた。 「何か思い出したのか?

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(4)君を探して

          ♫サムのワンダリング・ノート|ペリカンのクールビズ?

          Cool Biz for Pelicans? Man: "This isn't enough? You want shaved ice and syrup too!?" 男性:これじゃ足りない? かき氷とシロップも!? Let's listen and memorize the synonyms together. ~類義語フレーズは、一緒に聴いて覚えよう♫~ <提案や意見を尋ねるフレーズ> What do you think of ~? - 〜についてどう思います

          ♫サムのワンダリング・ノート|ペリカンのクールビズ?

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(3)メールを開いて

          Chapter 3   レナからのメールを眺めていた。ありふれた日常のやり取りから学校行事、翌日の持ち物リスト、そして彼女独自の外れまくる天気予報に至るまで、一通一通が心を重くしていた。 「⋯⋯こんなにたくさんのメールの中から、どうやって探せばいいんだよ」  英語が苦手だ。アルファベットの配列が、どうにもこちらを見ているような気がして受け付けない。レナが送ったという英文メールは、見つからなければそれで良いと思っていたくらいだ。 「こっち見んな!」  僕がおかしいのだ

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(3)メールを開いて

          ♪サムのユニークイラスト英会話|link

          ルナ:・・・つまり、あなた達はグルで、「私を狙っている」と解釈していいのかしら? トム:ち、違うよ!! 僕たちはそんなんじゃないんだ! 確かに、このおじさんはスーツに赤いマントを着けているし、一輪車にも乗っている・・・確かに、変か・・・ ルナ:付き合ってられないわ。帰る。 トム:あっ、ちょっと待ってくれ・・・これは誤解なん・・・ ルナ:私・・・どこへ帰るのかしら・・・? 何だかおかしい、記憶がなくなってしまったような・・・。 『ブルルルル・・・!!』 トム:「Mi

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          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(2)絵本を見つけて

          Chapter 2 (トムのバカ⋯⋯! もうメールなんて送ってあげないんだから)    トムと口喧嘩をしたレナは小走りで立ち去ったが、公園の小道で足元をよく見ておらず、ふと右足で何かを踏みつけてしまった。 「ん⋯⋯何か踏んだ?」    振り返ると、レナの靴の足跡がついた絵本がそこにあった。地面に落ちていた絵本は古びてはいたが、魅力的な装丁が施されており、どこか懐かしさを感じさせるデザインだった。 「立派な絵本⋯⋯。誰かが落としたのかしら?」  その本には、泣いていたレ

          小説『ワンダリングノート・ファンタジー』(2)絵本を見つけて