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発達障害ビジネスに乗っかる世間も、乗っかる私も(その2)

ちょっと、自分の感情整理のために執筆

これを書いた後日、主治医に 気持ちの焦り、お金の心配、無理することによってまた同じ目にあったら怖い、というか根本的に私がいきなりフルタイム出勤できる自信もないし(やればできるんだろうけど、すぐつまづきそう。ここで急加速するの、本当は良くないんだろうなって)……。という話をした。「マジでお金と社会復帰への不安を、使えるだけの社会資源使い倒してちょっとでも不安を軽減させた状態に持っていきたい。じゃなきゃまた同じこと繰り返す。」と告げた。実際何度も急加速してはぶっ倒れているので、もう同じことを繰り返すのは避けたいのが私の願いだった。まあ、「リワークと就活支援受けたいからせめてその為に診断書出せ」ということなんだけど。そうしたら意外と「う〜ん、したら精神の3級申請する〜?」との返事が。障害者手帳の事だ。

ここまで長かったし、多分逆に手帳がないことが不思議なくらいだと思う。何度か聞いてみたけど「ロクな求人ないよ。生きていける金額じゃないよ。」と言われて相手にして貰えなかった。私は実際クローズドでも何とか仕事できてしまうスキルも要していた、いわゆる「発達障害グレーゾーン」のポジション。しかし、今回医師が意外な返事をしてきたのには【昨今の障害者枠の求人の質が上がってきた】事にあるそうだ。障害者雇用水増しの問題やらが明るみに出る中、障害者雇用する側に向けられる目も厳しくなってる。そして「同じ2級持ってる人でも、一昔前は皆同じ扱いをしてたのが、最近やっと同じ2級でも人それぞれスペックの違いがあることをやっと企業側がわかってきたんだよね」と。極端な例、元々は鬱状態で引きこもりがち就労経験のない2級なのか、ばりばり働いていた人が精神疾患患って取得した2級なのか。そりゃあバックグラウンドの違い見れば後者の方がスペック高そうだけど、そういうのを今まで丁寧にジャッジしてこなかったってような事を言っていた。

私も「今色々本読んでるけど、いわゆる私みたいな人ってたくさんいるじゃん。ムリしてクローズド貫くなら医者に相談して、手帳取って配慮ある職場に行く事を視野に入れてみては?っての読むよ。」って言ったり(姫野桂さんの「発達障害グレーゾーン」いい本だったから是非読んでほしい)「私の友達の早稲田出身の子が昔統合失調症になっちゃって、そこから障害者手帳取って今障害者枠で某大手外資で働いてるんだけど、合理的配慮ある上に何故か年収が私と変わらないんだけどwwww」と言ってみたら、「そう、そう言う事例があるんだよ、最近は。大分時代が変わってきてねえ。あなたの場合そっちで能力生かす方が良いのかなあ」と。一体今までの手帳出さないよ!の説明はなんだったんだと思う所だが、曰く「時代も制度も社会的認知も色々変わってきてねえ。私も考え方を変えた方がいいかなあって思って。」だって。あの頑固な先生の意見を変えるぐらいの状況なんだなあ。世間が。

「あー、そうねえ、主治医が意見変わってねえ最近。時代が変わったんでねぇ、なんて言って、手帳取得見込みで見学行ってきな〜、今の診断は発達障害の二次障害で説明つくし。あとご主人にも相談しといで〜」と、傷病手当の紙書きながら言われた。ほんっとに気変わりが激しい先生だから、次病院行った時に「やっぱお前に手帳はいらない」と言われたらさすがに落ち込むが、その旨カルテに書いてたし……。と信じたい。

私が出来れば手帳取ってオープンで働きたい理由は、クローズドだとありとあらゆる嘘をつき続けて働く事がしんどいから。人より知らずにエネルギー消耗して人より物覚え悪くて人より作業効率が悪いのは、自分の努力不足だって事にしないといけないのがしんどい。発達障害なんて言わなきゃわかんない人たくさんいるけど、でも、わかんないように擬態しているだけだから、擬態にかけるコストで消耗して具合悪くなるんですよ。休職した職場では擬態に物凄い労力割いたし、達成感もクソもなかった。でもその前貿易の仕事してた時は初めての事務作業で擬態に労力は割いたけど、でもコツ掴んで擬態したら周囲より仕事できる一面も認められたりして、なかなか評価良かったりしてね。その自信はあるはずなんだけど、でも、どうしても擬態がしんどいし、一度ここまでつまづいちゃうと、「あー。擬態一本で乗り切り続けようとしても、すぐ息切れそうだ。」と思って。

それから就労支援ねえ。これも一度医者に「そんなもん通わなくていい。やってる事のレベル低いから。」と言われたんだけど。でも、いま就労支援も色々種類があってだな……。Webに特化した就労支援とか気になる。もうここまできたら、リモートワークできる職種がいいんじゃないかと言う気もする。

さっきまで就労支援の支援員になりたいなんて言ってた人が急に支援受ける側にかよ、という気もするんだけど。支援員、いい仕事だと思いますよ。必要な仕事です。もっといい求人たくさん取ってきて、企業の人と手を組む仕事、したいです。でも、冷静に考えて、今の自分に他の人の就職のお手伝いする余裕は無い。今気づいたんです?って話なんですが、そうです。今気づいたんです。

就労支援に通うという選択も、自分ではプライドが捨てきれない所はありますよ。通わずともエージェントだけ使う手もあるんだろうけど、でも今就労支援通じての応募の方が、採る方も安心して採りやすいなんていう話も聞いたので。それと生活リズムを整える為にもね。

そんな感じで手帳の有無で私の就活の方向性も変わってくるので、その辺は主治医にうまく交渉していきたい。多分出せば通るよ、3級は。

しかし手帳取得がゴールなのではなくて、あくまで一助になるかならないかという程度でしょうし、本当にちゃんと扱ってくれる職場ばかりでもないでしょうし。根本的には働きたくないですが、働くからには自分にあった場所で働きたいですよね。もう立ち向かう生き方は疲れたよ。あたしゃ降りていきたいんだよ。

ちなみに、一応同居人に手帳取得の話をしたら「タカナシの好きにしたらいい」で終了。理解がある前提での確認だから揉めることは特になし。ただ、自分の能力を活かせる仕事に就いてほしいとは思ってる様子。

とりあえず病院の先生の出方次第だけど、そこが一番心配。転院は手続きが面倒だし、雑な治療をされているわけでもないし、私の性格を私以上に知っている人なのは確かなんですわな。

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