下町情緒をご自宅で。
今日の朝にごみを捨てに行った。
時間は早朝でまだ日が昇る前だった。
燃えるごみの集積所は近所にあるのだが燃えないゴミは歩いて七~八分くらいかかる遠くにある。
ゴミの量が多いと車で捨てに行く事もあるが、大した量ではない時には運動がてら歩いていく。
暑くも寒くもない今の時期は気分がいい。
ゴミを捨てて帰ろうとしたら白い大きな物体がのそりと現れた。
正体は野犬だという事がすぐにわかった。
自宅の近所の森をねぐらにしている犬でたまに出くわすことがある。
近づくと吠えて威嚇してくるので刺激しないようにじりじりと距離を取ってそそくさとその場を離れた。
朝から思いもかけない生き物との遭遇で心臓がバクバクした。
この野犬には家族がおり、同じような白い犬が三頭並んで歩いている所を目撃したことがある。
人に危害を加えることがあるのでたまに回覧板に注意喚起のお知らせがのることがある。
私の住んでいる町は野犬がよく出る事で有名で大きな公園には2000頭以上も繁殖している。
野良なので飼い主はいないのだが無責任に餌をあげる人がいるのでねぐらは犬のパラダイスになっている。
年に何度か人を噛む事件が起きておりその度に駆除派と保護派に分かれて議論が繰り広げられる。
実家の裏山にも野犬が住んでおり、墓地に頻繁に出没するので問題になっている。
私が子どもの頃にも裏山に犬の散歩に行ったら野犬に囲まれて絶体絶命のピンチになったことがある。
その時はたまたま私を迎えに来た祖父が追い払ってくれたので事なきを得た。
それ以来野犬は怖い存在だと刷り込まれてしまった。
犬には犬の事情があると思うが出来ればお互いに干渉しないで過ごしたい。
いやはや、今日は朝から血圧が上がった。
そんな事を考えながら昨日の晩御飯を思い返してみる。
昨日の晩御飯は久しぶりにもんじゃを焼いた。
小麦粉にカツオ出汁と昆布だしを加える。
それをたっぷりの水で薄めてウスターソースで味付けをする。
キャベツをみじん切りにして溶いた小麦粉に加える。
これでベースはできたので副菜を作る。
豚肉を細切りにする。
玉ねぎとトマトを輪切りにする。
ニンニクをみじん切りにする。
フライパンに油を敷いてニンニクを入れて火を点ける。
香りが立ってきたらお肉と野菜を入れて炒める。
味付けは塩コショウのみ。
仕上げに日本酒でフランベする。
これで豚肉トマ玉炒めの完成。
ホットプレートを居間に設置して妻を呼ぶ。
電源を着けて油をしいて加熱する。
その間にお酒の準備。
昨日のお酒は下町料理と言えばのチューハイ。
氷をたっぷり詰めたグラスに焼酎と炭酸水を注いで乾杯。
キュイッと飲むとさっぱりした飲み口でなかなかいい。
つまみに豚肉炒めを食べるとニンニクの風味が強くてガツンとした味だった。
これはスタミナがつきそうだと思ってモグモグ。
ホットプレートが温まったらそこにもんじゃの種をジャバッと流しいれる。
よくお店だと土手を作って具を刻んで生地と混ぜるという作り方をするが私が作るのは簡易版。
生地と刻んだキャベツはホットプレートに広げたまま放置。
そのうちに端っこの方が香ばしく焼けていくのでそこをはがしで削り取って食べる。
香ばしい生地の味とキャベツのショリショリした歯ごたえがいい。
いやぁ、これはチューハイが進むなぁと思いつつグビッ。
二回目はチーズとベビースターラーメンを加えて作る。
チーズのコクとラーメンのしょっぱさがより駄菓子らしさを感じさせて美味しい。
お酒のお代わりを作ってもんじゃも次を作る。
プレーンからチーズ入りにしたのでお次は薄いお餅と明太子を加える。
これはボリュームがあってお腹にたまる。
もんじゃの良いところはすぐに出来る事で失敗も少ない。
五回ほどお代わりをして生地がなくなったのでご馳走様。
後片付けも楽ですぐに終わった。
もんじゃ好きの妻も満足していたようで何よりである。
さぁて今日もそろそろ晩御飯の時間。
とりあえずスーパーに行ってみるか。
火曜だとあそこが特売だな。
目指すは黄色いシールだ。
急げ急げ。
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