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まだまだ序の口、百日目。

 今書いている記事で毎日更新が丁度百本目である。

 noteを始めたのが今から約四年前、それからちらほらと散発的に書いていたがなかなか毎日は続かなかった。

 時間に追われたり、やる気が無い時には半年に一本書けたらいい時もあった。

 でも何か物足りない気がして心機一転毎日パソコンの前に座ることにした。

 私のエッセイのテーマは日常なのでネタはいくらでも転がっている。

 小さな出来事を最大限に膨らませるのは得意技になった。

 文章の構成は前半が世間話で後半は食べ物の話を書くのがいつものパターンである。

 前半部分の話題さえ決まっていれば後はもうスルスルと筆が走る。

 とりあえずニュースを見たり街で目にしたちょっとした出来事や身内の近況といったことをネタにすることが多い。

 一つ気を付けていることがあるとすればエロスと暴力や愚痴と言ったマイナスの印象を受ける事はなるべく書かない。
 
 せっかく拙文を読みに来てくださった方に気が滅入るような話はふさわしくないという思いが強くある。

 なのでいたって平和な子ども時代の話がどうしても多くなる。

 私は昔の話を妙に覚えているのでまだまだ未開封のエピソードがある。

 特に昭和のあるあるを書いている時はとても楽しい。

 前半部分を書いたら後半は料理の話題である。

 これはもう自家薬籠中の物でホイホイッとレシピを書き起こして食レポをするだけの単純な構成である。

 我が家の家事分担でご飯づくりと片づけは私の担当になってからもう長いので毎日台所に立つ。

 食いしん坊の家系なので毎日朝ごはんを食べている時には今晩は何を食べようかなと舌なめずりをする。

 母譲りの料理好きの血が騒ぐのか作るのが面倒という事は滅多にない。

 以前は外食も多かったが、最近はでは節約で月に一度行くかどうかといった所である。

 晩御飯は夫婦の会話ができる貴重な時間であり、妻を喜ばせたくて好きそうな献立を作ることが多い。

 妻は素直な人なので好き嫌いがはっきりと顔に出る。

 好きなものを食べている時はウキウキしているがそうでない時は何とも言えないローテンションである。

 そんな妻の様子を見ながら、ふむ、じゃあ明日はこれを作ろうかなとおぼろげながらメニューの方針を決める事が多い。

 妻の機嫌と健康を損ねないようにと気を付けて作ったご飯がエッセイのネタになるので一石二鳥である。

 とまあそんな毎日を書いている。

 毎日更新百日というはまだまだひよっ子なのでこれからも継続させていきたいと思う。

 無理をせずに次は365日を目指したい。

 まあ途切れてもペナルティはないので気楽に続けたい。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯の話を少しばかり。
 
 昨日は隣町の野菜の直売所に行ってきた。

 この辺りの基幹店になる所で巨大な店舗である。 

 品ぞろえもとても良くて値段もお安い。

 何か変わったものはないかなと思って店内を歩いていると山椒の実が山ほど入った袋が一つ三百円で売っていた。
 
 おっ、これは良いなと思ってすぐにかごに入れた。

 それからきゅうり、キャベツ、白菜、鶏肉を買って精算。

 全部で千円ちょいだったので安いなぁと思いながらほくほくして近所のスーパーで足りなかったものを追加購入。

 それから帰宅して早速台所に。

 山椒の実を洗って余分なごみと軸の枝を取り除く。
 
 鍋にお湯を沸かして塩大さじ一杯を加えて山椒を煮ていく。

 沸騰させないように注意して八分くらい茹でる。

 指で押して潰れるくらいになったら冷水にとって冷ます。

 三十分に一度くらい水を替えてアクを抜いていく。

 アクが抜けたらキッチンペーパーで水気を取る。

 これで山椒の下拵えは完了。

 すぐ使わない実は冷凍保存しておく。

 ではいよいよ調理開始。
 
 フライパンにちりめんじゃこをいれて弱火で乾煎り。

 全体が渇いて香ばしい香りがしてくるまで根気よく炒める。

 そこに醤油、酒、みりんをドボドボと加えて煮ていく。

 煮汁が三分の一位になったら山椒を入れる。
 
 全体の汁けがなくなるまで火を通したらちりめん山椒の出来上がり。

 お皿にあけて余熱を取っている間に他のおかずを用意。

 冷凍庫にメンチカツがあったので解凍してトースターで焼いた。

 付け合わせはキャベツの千切り。

 後は手軽に大葉たっぷりのキュウリの塩もみを作った。

 汁物はキャベツの芯のみそ汁。

 うん、思ったより時間がかかったなと思いつつ出来上がったので妻を呼ぶ。

 いただきますをしてお酒を飲む。

 昨日は日本酒の冷やで乾杯。

 キュッと飲むとじんわりとお酒の刺激がやってきて心地いい。

 うむ、いけるなと思ってちりめん山椒に箸を伸ばす。

 パクッとたべるとちりめんじゃこの旨味が頼もしい。

 それからプチッと山椒が弾ける歯ごたえがして楽しい。

 ゴクンと飲みこんだ後に少しして山椒のピリピリした刺激がやってきて口の中が痺れる。

 下ごしらえを丁寧にやったので味の癖はなく日本酒との相性はばっちりだった。

 それからメンチカツを食べてキュウリも箸休めにパクパク。

 お酒を二合で止めて冷凍ご飯をチンしてちりめん山椒を食べたらあまりの相性の良さにあっという間に一膳完食した。

 お店で買うと結構な高級品なのでほんの少しの手間を厭わなければ安価に手に入るので愉快な気分になる。

 多めに作ったので実家にもおすそ分けをしようと思う。

 美味しいものはみんなで食べようが家訓の家なので喜んでもらえたら良いな。

 うーん、ご飯を作るだけのお仕事ってないものかしらねぇ。

 家事代行ってどんなんだろう?

 ちょっと調べてみっか。

 私だったら家政婦ならぬ家政夫になるのかな。

 なんだかそんなドラマがありましたね。

 やたら物陰から事件を目撃したりして…。

 

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