昨日の夕方に窓を開けて空気を入れ替えていたら風に乗ってフワフワと音楽が聞こえてきた。

　私の住んでいる町では１８時になると「遠き山に日は落ちて」が流れる。

　この曲は外で遊んでいる子ども達に帰宅を促すために放送されている。

　小学校に入学してから常にこの音楽が聞こえてきたら遊ぶのをやめて帰宅する事と先生に何十回も言われて大きくなるので刷り込み効果は絶大である。

　友達と公園でケイドロなんかで遊んでいても遠くからこの音楽が聞こえてくるとやばい六時じゃんと言ってみんな慌てて家に帰ったものだ。
　
　この曲が終わってから帰宅すると母から遅い！と怒られたものである。

　最近では公園で遊んでいる子ども達の姿を見ることは減ったが帰りの音楽が鳴った後に遊んでいる様子はないので今でも神通力は通じるみたいである。

　今でもこの曲を聞くとああもう一日が終わるなぁと思ってしまう。

　三つ子の魂百までとはよくいったものだと思う。

　そんな事を考えながら昨日の晩御飯を振り返ってみる。

　昨日はマンガで読んで知った冷凍食品を試してみた。

　それはナガラ食品が出しているホルモン鍋でローソンのみでの取り扱いである。　

　アルミの鍋に冷凍されているホルモンがみっちり入っていて一個四百円くらいのお求めやすい価格。

　作り方は弱火のコンロに載せて１０分加熱するだけと言うお手軽さ。

　台所に甘辛いホルモンの煮える匂いがし始めたら完成。

　これはアツアツのうちに食べたい。

　なので先に副菜を作っておいた。

　お豆腐を水切りして八等分に切ってネギをたっぷり散らして餃子のタレをかける中華風冷奴をサクッと拵えた。

　汁物が欲しかったので揚げとネギのみそ汁を作った。

　ホルモン鍋を加熱して出来上がったら妻を呼ぶ。

　居間に来るなり鼻をクンクンさせていい匂いと言っていた。
　
　でしょう、と答えてホルモン鍋を見せるとへぇ美味しそと言う。

　何はともあれまずは乾杯。

　昨日のお酒はプレーン酎ハイ。

　氷ぎっしりの焼酎気持ち多めで炭酸を注いでグラスをカチンコ。

　キューッと飲むと炭酸と焼酎のさっぱりした味わいが潔くてイケる。

　ではと冷奴からつつく。
　
　水切りをしっかりしたので掴みやすくネギと一緒に食べると餃子のタレの香ばしい味がちょうどいい塩梅である。

　うん、これは今の時期にぴったりだなと思いつつモグモグ。

　ではいよいよメインのホルモン鍋を食べる。

　しっかり煮込まれたモツは赤茶色に染まっている。

　パクッと食べると最初は甘くてクニクニしていて後からピリッと辛みがやってくる。

　タレが濃厚でわりと辛いのでそれがまた食欲をそそる。

　チューハイとの相性もばっちりでグイグイと飲める。

　二杯目のお酒を作りつつモツを食べる。

　ホルモン好きの妻もこれはイケルねと上機嫌だった。　

　合い間に味噌汁を飲んでくちなおしをしてから豆腐をパクリ。

　もしかしてと思って豆腐とモツを一緒に食べるとこれはこれでアリだと思った。

　鍋の中に牛脂がいくつか入っておりこれがまたトロトロの脂の塊で悪魔的に美味い。

　パクパクと食べていたらあっという間に食べきってしまった。

　底の方にタレが少し残ってもったいなかったので冷凍ご飯をチンして絡めてタレご飯にしたらこれがまた笑っちゃうほど美味しかった。

　妻からまた買ってきてねとリクエストされたのでリピート確定である。

　少し問題があるとすればこの鍋は近所のローソンで売っていなくて駅前まで行かなければならないことである。

　インターネットでローホルアレンジで調べてみると色々と食べ方があるのでそれもぜひ試してみたい。

　昨日はホルモン鍋を堪能した素晴らしい晩御飯だった。

　見かけたらぜひゲットしてお試しくださいませ。

　値段以上の満足感があることをお約束いたします。

　あっ、通販は調べてみましたがやっていないみたいです。

　ローソンさんの冷凍食品コーナーでの素敵な出会いがありますように。

　ではでは。