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2024年4月25日の日記

 バターを買った。しかも高いやつ。一人暮らしを始めると気づく、バターの高価さと、マーガリンの手頃さ。この二者は似て非なるものではあるのはわかっているが、やはり料理をするにあたってはバターもほしい。

 一人暮らしをしていた2年間、バターを買ったことがなかった。それは単に常用するには手が出しづらい値段だったというのもあるが、マーガリンが代替品としてあまりにも有能すぎたからとも言える。
 
 今年は何か、普段買わないようなものを嗜好したいということで、思い切ってバターを買ってみた。私の好きな乳業メーカー「木次乳業」の木次バター。さすがに良い値段がする。

 バターを使うのがそもそも初めて(学生時代のバイト先ではよく使っていたが)なので、何を作ればいいかわからず、お昼にスーパーで安売りされていたうどんを使って明太釜玉バターうどんを作ることにした。

明太釜玉バターうどん

 熱したフライパンにバターをスライディング。にわかに立ち上がる香りがマーガリンのそれとは違うと感じさせる。濃厚で芳醇な、それでいて重くない。食卓において、ある種神聖視されているバターのバターたる所以はここにあったのかと納得。
 フライパンの真ん中で上品な泡を立てながら小さくなってゆく希望の塊が、キッチンに流れる時間を少しだけ遅くした気がした。

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