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第1回未来社会meetup「これからの働き方をささえる仕組み」を開催しました

「これからの社会はどう変わっていくんだろう?」

そんな疑問から開催した、若手の公務員と民間社員が未来の社会を想像する場「未来社会meetup」。2017年7月23日に開催した第1回は「これからの働き方をささえる仕組み」がテーマです。イノベーションワークショップの手法も活用した、白熱した4時間の議論をレポートします。

第1部:講演会

第1部では、一般社団法人Code for Japan(以下CfJ)の関治之さんにご講演いただきました。CfJは「ともに考え、ともにつくる」をコンセプトに、テクノロジーと、市民や行政をはじめとするさまざまなアクターの連携によって、社会課題の解決を目指す団体です。

関さんからは、CfJの活動の代表例として、ゴミ収集の日が一目でわかるオープンソースのアプリ「5374.jp」や行政にIT人材を派遣する「コーポレートフェローシップ」などをご紹介いただきました。関さんの言葉をお借りすれば、行政が「伽藍(=中央集権的な綿密な設計)」から「バザール(変化を受け入れる自律的な小集団)」へ変化していく様子が感じられる事例です。

今回のテーマである「これからの働き方を支える仕組み」についても、「組織を超えた個人が繋がり、共創し合う場(をつくること)」だと、ご自身の定義までご説明いただきました。

最後には『LIFE SHIFT』を引用して、「100歳になった自分が今の自分を振り返ったとき、今の自分に対してどう感じるか想像してみてください」という問いかけをくださった関さん。「働き方」を超えた「生き方」にまで視野が広がったところで、meetupは第2部に続きます。

第2部:ワークショップ

第2部は、4~5人のグループに分かれたワークショップです。主催者2人が学生時代にi.schoolで学んだ手法を活用して、これからの働き方と、その働き方を支える具体的な仕組みのアイディアについて考えました。

まずは、「これからの『豊かな』働き方ってなんだろう?」と理想を考えるところからスタートしました。関さんをはじめとするいくつかの「これからの働き方」の事例を分析していきます。続いて、「なぜ理想の状態が実現されていないんだろう?」と、課題を考えていきます。最後に、課題を解決する「仕組み」についてアイディア発想です。

途中、ゲームとして「ポストイットタワー」をつくったり、お菓子を食べたりしたことで、場が温まりました。面白いアイディアがたくさん出てきました。アイディアをいくつかご紹介します。

副業ウィークの導入(社員の副業3割の努力義務)
→副業も経験することで「自分らしい働き方」を考えるきっかけをつくる

「昭和認定」
→若者が古い慣習や制度を「昭和認定」し、新しい考え方を広まりやすくする

「出向天国」
→出向をジョブローテーションのひとつに位置付け、出向しやすい環境をつくる

スキルを磨くソフトウェアを無償提供
→趣味を仕事にする選択の機会を提供する

まとめ

終了後のアンケートでは、「社外の新しい人とワークショップできる機会は非常に貴重で、視野を広げて自分の目標を再確認するよいきっかけになります」といった好意的な意見が多く寄せられました。NPSのスコアが60を超えたことを見ても、成功だったのではないかなと思います。一方でたくさん課題も浮き彫りになりましたので、こうした課題を改善して、次につなげたいと思います。今回ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

もちろん、こうしたワークショップで生まれたアイディアを、すぐに実現できる訳ではありません。それでも、いつかチャンスが巡ってきたときのアイディアの種になったり、ワークショップで経験した考え方自体が役立ったりすることはきっとあるはずです。

そうした思いで、有志団体mokubaでは、今後も継続して「未来の社会・未来の公共を考える」場をつくっていきます。第2回の未来社会meetupや、プログラミング勉強会なども開催予定です。今後も活動をレポートしていきます!


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