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05.自分を好きになること

ちょっと聞いてほしいことがある。
このページを偶然開いたあなたにも、
私自身にも聞いてほしい。

自分のことが好きですか?
自分のことを醜いと思っていませんか?
自分のことを大切にできていますか?

私が上京してきたのは今からちょうど3年前、20歳のとき。
正直、精神状態はぼろぼろでした。
慣れない大都会での一人暮らし、緊急事態宣言により友人に会うこともできなければ帰省はおろか、外出一つすることだって周りの目を気にしなくちゃいけなかった頃。
仲の良かった友人はほとんどが地元にいて、おまけに上京する少し前に大好きだった人とお別れしたりして。もう本当に孤独を感じてたの、今となっては若かったなぁって感じだけど…

元々趣味なんて大してなかったし、その時の私の唯一の楽しみが"体重が減っていくこと"でした。
今思い返しても断食した記憶も食べたものを吐いてしまったこともないんだけど、太りやすい体質のはずの私があの頃はみるみる痩せていって。
それが嬉しくてしょうがなかった。

すれ違い様に"可愛い"って囁かれるのも、友人や家族からの心配の声も、全部自分が痩せられた功績だって思って、いいことも悪いことも全部全部痩せたおかげって思っていた。
だから、もっと痩せなきゃ、もっと減らさなきゃって。
毎日朝夜の体重、食べたもの、その日の予定、なんなら次の日の食事メニューから細かいタイムスケジュールまで徹底してノートに書いていた。
一時期ピークまで太っていた19歳頃から10kg近く減量していた。

前回のnoteに登場したハチワレちゃんに会ったとき、"見るたびに痩せてってるから心配だよ"って言われたのは今もはっきり覚えている。
緊急事態宣言が解除されて久しぶりに同期とご飯に行ったとき、ちゃんとした食事をした感動なのか何なのか手が震えたことも覚えている。
痩せたから。それが理由であった出来事、言われたこと、全て明確に覚えているのが不思議だ。

あの頃の自分が何を目標に、何を目指していたのかはわからないけどそれから私の"見た目"に関する価値観、考え方は大きく歪んでしまったと思う。

その後私はたった数ヶ月でものの見事にリバウンドした。
痩せるのが楽しみだったのに、いつの間にか食べるのが楽しみに変わっていた。
身長が伸びたっていうのがあったにしろ、数字だけで言えば19歳の頃の体重をはるかに上回っていた。
街を歩くのも、知り合いに会うのも、すごく嫌だった。言葉、視線、一つ一つがすごく刺さった。

食事が怖くなった。
怖いのに、苦しくなるまで、それ以上に食べてしまう。
帰省して食卓に並ぶお母さんのご飯。
久しぶりに会う娘のためにって用意してくれたものなのに、自分の分のおかずだけ2、3個別のお皿に移しては「これ以上食べたら太るんだって!」とか言ってお母さんに八つ当たりしたりして。すごく失礼なことしてるのに、そんなこと言いながら私は半泣きで。
体型、体重、ダイエット、そんな言葉に囚われて生きていた。でも全然痩せることなんてなかった。

そんなとき、YouTubeで"ひとみん"という女性を知った。彼女も過度なダイエットからのリバウンドを経験し、当時はカウンセラーとして活動しながら動画投稿を行っていた。
明るい笑顔がすごく素敵で、美味しそうにご飯を食べていて、決して明るくはない過去の経験を踏まえ誰かの力になる仕事をしている。
ひとみんの動画を毎日見るようになって、彼女の影響で心理カウンセラーの勉強を始めて、資格を取った。

せっかく経験した苦い思い出なら、暗い過去で終わらせるんじゃなくて誰かのためになるものに変えようと思った。
そして自分と同じような思いをする子を増やしたくないと思って今ここに思いを綴っている。

正直、ひとみんの動画を見てからも度々きつめのダイエットをしてきたことはある。
バイトがある日は賄い以外なにも食べない、とかご飯ちゃんと食べるより1食アイスで済ませちゃえ〜とか。
でももうちゃんと自分の体と向き合うことに決めた。

最近、ご縁があってずっと行きたかったパーソナルジムに通い始めた。
運動のこと、生活のこと、食事のこと、色々トレーナーさんと話しているうちに、"食べてもいいんだ"って思った。
これまで夜の賄いに賭けて朝昼食べずにバイトに行っていた。1日1食のはずなのに全然効果なくて、むしろ小腹空いたらお菓子食べたりしてて。
だけど今は朝も昼もちゃんと[栄養]を取っている。
物を体に入れるっていう感覚が、栄養を取るっていう感覚に変わった。
お菓子を欲することもなくなったし、ちゃんと食事しても罪悪感がなくなった。

"食べてもいい"
これは私の1番の気付きだったかもしれない。

今はまだジムにも通い始めたばかりだし、全然結果が出てるわけじゃないからえらそうにこんなこと言える口じゃないのかもしれないけど。
私は、健康で自分が好きな自分であるならどんな体型でもいいと思う。太ってる痩せてるなんて個人の価値観に過ぎないのだから。
私は自分が好きな自分になるために心と身体の健康のために、また一からダイエットに向き合っている。ただそれだけだ。

今の世の中、他人を気にしすぎな人が多いと思う。
私は私。あなたはあなた。
あの子より痩せてる、とかあの子は太ってるから可愛くない、とかそんなのないの。
元々違う生物なんだから比べるほうがおかしいの。
私も100%そこを脱することができたわけじゃないけど、健康を損なわないなら全部自分のためにやっていい。
それは増量も減量も、整形も全部全部そうだと思う。
誰かのためにじゃなくて自分のために自分を彩ってほしい。

太ったり痩せたりしたけど、それが理由で私から離れていってしまった人はいなかったよ。
あなたがあなたを持っていれば、本当に大切な人はちゃんとみんな側にいてくれるから。

本当はちゃんと自分を好きになれたぞー!ってときにこういうことを発信したかったんだけど、自分に言い聞かせる意味でも、喝を入れるっていう意味でも誰かに届いてくれたらいいなって思いながら。
あのとき、お母さんは私が食に敏感になっていることも、きっともしかしたら摂食障害なんじゃないかってことも気が付いていたと思う。
"食べなさい"とは言わなかった。何も言わなかった。ただ私がちゃんと美味しく食べられるようになる日を待って、見守ってくれていた。
次帰省したときにはね、お母さんのご飯もりもり食べたいんだ☺︎
あとで映像や写真を見返したときに幸せな気持ちになれる状態で舞台にも挑みたいし、全部自分のために私は今食事管理や運動に励んでいるよ。

私は自分に自信がない。
でも自信がないときって何やっても上手くいかないから。
肩の力抜いて、謙虚に、でも自意識過剰くらいで前向いて進んでいきたいな。

さ、明日からもいい日々を送ろう〜🌷

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