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08.自分の人生を生きる

今更ですが。
4月30日、
スタンディング岐路ーズ第9岐路目公演『やりなおし2』無事に終演いたしました!

キャスト集合写真☺︎

あれから1週間ちょっとが過ぎ、GWも終わり、私は次の作品の稽古が始まったところです。

『やりなおし2』のオーディションを受けたのが今年の1月だったので、出逢いからおよそ4ヶ月。あっという間に過ぎましたね。

知り合いの知り合いの知り合い、くらい遠ーーーい人伝てにお話いただいたオーディションだったので、知り合いや過去に共演した方なんて1人もいない環境でして。
周りの皆さんは割とお知り合いがいる状態でだったようで初めて全員集まったときの私は割と恐怖に震えてました。こう見えて人間怖いタイプなので。

そんなカオスな世界で震える私に最初に声をかけてくれたのが、今回の座長の諒さんでした。
自然と輪の中に入れてくださって、そのおかげでその日は乗り切れました。
もうその時から、この人がお兄ちゃん役で良かったな〜って思ってましたね、懐かしいです。

私は楽屋にいる時間も割と長くて、みんなのお芝居を見させてもらう時間もその分沢山あったんですけど、いっぱいいっぱい勉強させてもらったなぁという感じです。
脚本・演出のあいさんのお話もすごく勉強になることばかりで、自分に対しての演出じゃなくても稽古からお話聞いてるのが楽しかったです。

ここから若干のネタバレをしながらお話してしまいそうなので、VIDEO配信買った、買う予定だけど見てないよって方は特にお気をつけください😵‍💫

まだ見てないよって方は飛ばしてね🙇‍♀️
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物語の終盤、私はほたるの他に客3っていう役も演じさせてもらったんですけどね。
ご覧になった方はわかると思うけど、もうすっごい感情ぐちゃぐちゃジェットコースターだったんですよ。
ものの数分間で戦場に父を探しに行き、亡き(?)兄を思い泣いて、結婚式しちゃうんだもん。
稽古終盤にね、あいさんから
「難しいと思うけど、あそこは泣けたらベストだね。」ってな感じのお言葉をいただいて。
難しいよ、難しいけどそんなん言われたら絶対ベストを出したいじゃないですか。
私の技量不足と言われればそれまでだけど、相当精神統一しなくちゃ本気のものを持っていけなくて。
ほたるから客3に着替えて出番までの間、すごく好きなシーンが沢山あって、
心太が"ほたるとバージンロード歩く"ってラップしてくれるシーン、"俺は俺のアニメを描けばいいんだ"って呟くシーン、岩間さんとのシーン、心太マンBの"もうご飯に入れるのは不安と恐怖じゃなくて、玉ねぎと鶏肉とケチャップね!"って台詞、その後の心太と時子山さんのシーン、、
心に刺さるシーンや台詞ばかりで、これらを観ながら精神統一できたから偉大な役者の皆さんと素敵な脚本を用意してくださったあいさんに感謝です。

本番終わった後、あいさんと2人でお話させてもらうタイミングがあって。
そのときに、泣けたらベストと言われたあのシーンを、あそこまでやってくれると思わなかったって褒めていただけたんですよね。

ネタバレ系終わり🙇‍♀️🙇‍♀️
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自分で言うのもあれだけど、私は元々ナレーションとかMCとか読む作業が多いお仕事の方が歴が長いのもあって、パッと渡された台本をパッとその場で落とし込んで読むというか、それっぽく見せるのは得意な方だと思うんです。
でも役者って、"それっぽく見せる"じゃだめで、"それ"にしなきゃいけない。
"それ"を見せるのがお仕事で、責任だから。
わかってはいたけど、そのことを改めて実感させてもらったのが今回の現場だったなって思います。

いい作品を届けるための環境づくりとか、役者として・人としての在り方とか、もちろんお芝居との向き合い方とか、それに対する意識とか、まるッと全部沢山考えさせられたし、いい意味で自分の中での意識が変わりました。
好きだからお芝居やってるし、好きだから舞台に立ってるけど、趣味じゃなくて。
観に来てくださる方、公演にご尽力いただいてるスタッフの皆さん、沢山の方の時間だったりお金だったり、人生の一部をいただいて好きなことをやらせてもらってるのはれっきとしたプロとしての仕事で、責任。
それをやるために私は大好きな北海道から上京してきたの。

千秋楽公演のカーテンコール、日替わり挨拶ラストは三浦兄妹でお送りさせてもらいました。
あのときお話させてもらった通り、東京で舞台に立ってる姿を今回初めて両親に観てもらえました。
この春で上京してきてから4年目。
両親、家族には今まで沢山心配をかけてしまいました。
何もできず立ち止まって、北海道に帰りたい、もう舞台には立てないかもしれない。存在しているのが辛い。
夢を見て、希望を持って東京へ行った娘が鬱々と発する言葉とか、涙とか、姿に、家族はどれだけ心配して悲しんだだろう。
何度も帰ってきていいよ、って言ってくれた。でも帰ってこいとは言わなかった。
お芝居やめて就職したっていいって言ってくれた。でももうやめなさいとは言わなかった。
あくまでいつも私の考えや思いを尊重して、その決断が出せるまで見守ってくれたのが私の家族だった。
自分で選んだこの道が、人生が、私は今楽しいよって舞台に立つ姿で伝えられたのなら大正解だったと思います。
大切な作品になりました。
あの場でお祝いしてくださったあたたかいお客様、スタッフさん、キャストの皆さん、本当にありがとうございました。
作品に似合わずお母さん泣き過ぎだし、お父さん元気良くここにいるよって挙手するし、なんか佐藤家って感じでした。(あ、私佐藤亜理って言うんですけどね本名)

うちの両親の周辺にもキャスト陣のご家族何組かお見えになっていたそうで、楽屋で
【新宿春の親祭り】って名付けられてました。

お客様にとっては全ての公演が初演で、千秋楽。
だから公演はもちろん、カーテンコールにも千秋楽スペシャルしないようにって溢れそうな涙を堪えて堪えて挨拶させてもらってたんですけど、
お兄ちゃんが、「今日でこのチームは解散です。」って言うから普通に涙出ました、一滴だけね!!!!
緊張してた挨拶だったけど、本当に、思いのままにお話させてもらったのでびっくりするくらいすらすら話せたし、だからあれがあのとき私が感じた全てだったと思います。あたたかく見守っていただきありがとうございました。

本当に幸せでした。
悩んだこと、苦戦したこと、それも全部込みで、楽しかった。
もがいて迷って、それぞれが壁を乗り越えて、最後はみんなで乗り越えて、そうやって作っていくものなんですよね。
そしてまた1人1人役者として別の場所で生きながら、道の先でまたご一緒できたら嬉しいです。
また一緒に、って思ってもらえるように私も頑張らなきゃね💪

改めて、ご観劇いただいた皆さん、応援してくださった皆さん、公演にお力添えいただいたスタッフの皆さん、スタ岐路のあいさん、ちはるさん、たかちゃんをはじめ、諒さん、ゆうきくん、りくくん、こうしろうさん、えまちゃん、しおりさん、まさやさん、大浪さん、かいとさん、姉さん、みなみちゃん、なつみん、ありがとうございました。
皆さんと出逢えて同じ空間で生きられたことが幸せでした🌷

自分の人生を生きる。
時に立ち止まっても、下を向いても、それも自分の道。
下に落ちてる何かに勇気をもらって、また前を見て、少しずつでも歩き出せばそれでいいのよ。
雨が降ったらその分晴れたときに嬉しいじゃない。間違いなんてない、その選択を正解にするのは自分自身!!
さぁ、また頑張ろう🐣
本当にありがとうございました!したっけね!
ナイスラーーイフ!

みんな大好きです〜!ありがとうございました!


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