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Philosophy

画像は古代ギリシャの有名な哲学者「ソクラテス」で、今回のタイトルは「哲学(フィロソフィー)」です。
ギリシャ語のphilosophiaに由来し、「sophia(智)をphilein(愛する)」という意味です。

宗教枠以外で「人類の教師」といえる歴史上の2大巨頭は「ソクラテス」と「孔子」ではないでしょうか?

ソクラテスは書物を書かなかったので、弟子のプラトンが伝えるソクラテス像などからしか、推測できませんが「先生であるソクラテスの言う事をそのまま信じるのではなく、先生を乗り越えて真理に近づいていけ」というメッセージが、プラトンからアリストテレスまで伝わっています。

数あるソクラテスの名言から有名な言葉を3つ紹介しますが、自分自身の考え方行動に影響を与えています。

①The only true wisdom is in knowing you know nothing.(唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある。)

②By all means marry; if you get a good wife, you’ll be happy. If you get a bad one, you’ll become a philosopher.(とにかく結婚したまえ。良妻を持てば幸福になれるし、悪妻を持てば哲学者になれる。)

③Let him who would move the world, first move himself.(世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ。)

①は、有名な「無知の知」に関連する言葉のひとつです。

よく生きることを求め、対話を通して善・徳の探求をしつつ、知らないことを知らないと自覚すべく自己を吟味する哲学だったようです。

前回掲載の「リカレント教育」で、時代が大きく変遷するなかで、常に学び直し、学び続ける必要性を書きましたが、この「無知の知」が自分自身の学びのベースにあるように思います。

②について興味深いのは、次の3点です。
1)とにかく結婚をすすめていること。
2)有名な悪妻(クサンティッペ)伝説はおおむね後代の誇張された作り話といわれていること。
3)もう一人の妻(ミュルト)がいたらしいが、あまり面白いエピソードがなくて知られていないこと。

やはり結婚してはじめて、夫婦関係のことや自分が子をもつ親となってからの親子関係について実感するところがあります。

③については、まず自分自身が行動することで、周りに影響が及んでいく中で、状況が変わってきたりすることをよく経験しています。
ところが、ついつい出来ない理由ばかり捜して、面倒なのも加わって行動を起こさないことになりがちです。

世界というと少し大げさに考えてしまいますが、身近なスモールワールドを動かすことはそれほど大変なことでもないはずです。

「自分を変える」「自分自身が行動する」「自分に負けない」など言うのは簡単ですが、実にむずかしいことです。

迷った時は原点に戻れ」という言葉があります。

哲学の発祥地は古代ギリシャですが、そこで学問といえば哲学のことでした。

現在につながる科学は哲学から枝分かれしていったので「諸学の基礎は哲学にあり」といわれます。

学問の原点である哲学を学ぶことが、混迷の時代を与えてくれます。


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