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街角 -名もない日-

 私は今 街にいる。


 正しくは街のカフェのテラス席。

 周りの席の人々の たわいのない会話が聞こえてくる。


 後ろの席で若い男が4人座っていた。
 ゲームの話をしている。
 私はそのゲームを知らない。だから会話を聞いても全く理解できない。
 もし、私がそのゲームを知っていたら少し面白くなっていたと思う。でも別にいい。

 カフェを後にする。


 私はどこにも属していない。
 つまり、どこにも存在していない。




 今も時間は過ぎている。

 こうして文章を書いている間にも時間は過ぎている。

 たった独りで文章を書いてきた。

 いつか、私に彼女ができたら、今まで自分が歩んできた人生を話したいと思う。

 引かないで最後まで聞いてくれるかな?

 少しでも良いから聞いて欲しい。

 僕の人生を。

 そして最後に「愛してるよ」って伝えたい。

 そして「ありがとう」も伝えたい。


 僕と一緒に時間を過ごしてくれて本当にありがとう。
 これからも二人でずっとずっと暮らしていこう。
 悠久の時を一緒に...



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