見出し画像

南紀熊野 奇岩巡り① 「一枚岩」

10月下旬、家族で南紀熊野の奇岩を巡る旅をしました。
「南紀ジオパーク」としてユネスコにも認定されている一帯です。

最初に訪れたのは古座川町の「一枚岩」。
文字通り、板のような大岩が空に向かってそびえています。
高さは100m、幅はなんと500mもあり、日本の地質百選に選ばれた「古座川弧状岩脈」の一部だそうです。
体をそらすようにして見上げていると、なぜか大気が小刻みに震えているような感じ……。
2022年にはこの岩をスクリーンにして「大地を見上げる映画祭」がおこなわれたそうです。

古座川と一枚岩

古座川の石は色とりどり。白くざらついた石、すべすべの黒い石、煉瓦色の石やくすんだ草色の石も。石英の混じっているものが多く、河原全体が秋の陽にきらきらと光っています。
水際に坐っていると、オイカワやヨシノボリ、カマツカが泳ぐ姿がすぐ近くで見えました。銀色の身をひるがえし、川面を跳ねる魚もあちらこちらに。
川に住む生き物たちの豊かさを感じました。

「道の駅 一枚岩モノリス」

「道の駅 一枚岩モノリス」ではジビエ料理がいただけます。
タコライスや鹿肉ステーキカレーなど、ジビエ独特の風味を残しつつ、でも気になるような強いクセはなく、とても美味しかったです。スペアリブは、ほろほろとやわらか。
店主さんも温かいお人柄でした。

ジビエのタコライス
鹿肉ステーキのカレー
ジビエのスペアリブ煮込み


道路を挟んで向かいの山肌には、和歌山の固有種「紀伊上臈杜鵑(キイジョウロウホトトギス)」が満開。なんとか間に合った、という感じです。

和歌山の固有種・紀伊上臈杜鵑

川風に包まれて家族四人、ゆったりとした時間をすごすことができました。

(~「瀧の拝」へ続きます)


神社仏閣をとりまく鎮守の森を守りたいと思っています。 いただいたサポートはその保護への願いをお伝えし、参拝の際、奉納させていただきます。