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✜医療×やさしい日本語💝


日本人だろうが外国人だろうが、
誰でも、病気になることがありますよね。

でも、考えてみてください。
言葉も文化も違う外国で 病気になったら、
どんな気持ちでしょうか?

たとえ その国の言葉ができる人であっても
すごく心細く 不安だろうと思います。
しかも、単身で 近くに家族が いなかったら・・・
と思うと、病気そのものよりも、メンタルが やられそうです。

海外から 日本に来ている人たちに対しても
自分だったら・・・と
ちょっと 立場を入れかえて 想像すると
自然に、優しい気持ちになれるのではないでしょうか。


***


医療の現場にも「やさしい日本語」が必要です。

まだまだ、医療通訳も不足していますし
多言語翻訳にも 限界があります。
(日本には190か国以上の人がいます)

そこで、
医療現場での「やさしい日本語」について 学びたいと思い、
「医療×やさしい日本語」研究会の 研修を  2回 受けました。


   実は、何年か前に、この研究会の代表である
   順天堂大学の武田教授の講義と医学生のワークショップに
   参加させていただいたことがあります。
   武田裕子先生の 優しいお人柄と、慈愛に満ちた笑顔で、
   一気にファンになりました。

【1回目】
患者役の外国人、医療関係者が入った グループに分かれて、
患者役に、やさしい日本語で説明してみる ワークショップでした。

はじめは、難しいかもしれませんが、
このような練習の機会がたくさんあると、
コツがわかり、だんだん慣れていくので、
これから、医療現場に、もっと広がるといいなと思いました。


【2回目】
実際に医療現場で、
やさしい日本語研修をした方々の実践報告を 聴きました。

その後、3つのグループにわかれて
ディスカッションタイムが ありました。
①開催方法や運営の仕方
②ワークショップでのファシリテーション
③患者役の養成について

私は②に参加しました。
そこで学んだことの 一つは、
「ファシリテーターが 話しすぎてもいけないが、
 必要な時には 入っていくこと。」
そのへんの バランス感覚が必要だな と思いました。
(これは回数を重ねないと、身につきません)

今回、特に 印象に残ったことが あります。
このような ワークショップでは、
”患者役の養成”が肝だ ということでした。
いきなり患者役やって、と言われても 難しいです。
ですから、事前に レクチャーをするそうです。

フィードバックの仕方も 重要です。
ただ単なる ダメ出しは NG
患者として感じたことを、言ってもらいます。
そして、具体的に
こう言ってもらって わかりやすかったとか
この言葉は 外国人には難しいとか
当事者から 聞くことによって、多くの気づきが 得られます。

武田先生が 特に ご留意されていたのは、
やさしい日本語での説明に チャレンジした方の
心を折ってはならない ということでした。

やはり はじめてだと、これでいいのか 不安です。
(やさしい日本語には 正解は ありません。
相手の反応を見て、わからないときは 言い直します。)

ですから、「難しい」「無理だ」「面倒くさい」とかではなく、
これなら「できそうだ」と思ってもらうこと。
「やさしい日本語」を広めるために、大切なことを学びました。

そして、相手に伝わった時の 喜びを 感じてもらえたら
きっと、現場で 活かしてもらえると思います。

***

お医者さんのような 医療の専門家でも、
(いや、だからこそ、かもしれませんが)
素人相手に、わかりやすく伝えられる人と、そうでない人がいます。
お医者さんが「やさしい日本語」で 話してくれたら
外国人だけでなく、日本人も 助かります。

病気で 病院を訪れる人は
健康な時の精神状態とは違い
大きな不安を 抱えています。

そんな時に、
笑顔わかりやすい説明で 接してくれたら
どんなに安心するでしょう。

私も かつて、大病を患ったことがあります。
それに、高齢の両親の 病院付き添いもしているので
実感として わかります。


「やさしい日本語」が広まって
みんなにやさしい社会になるといいなあ と思います。💝


***


🍀補足情報:
「医療×やさしい日本語」研究会は
医療現場で役立つ動画も作っています。

医療関係者で
もし 外国人患者さんとの コミュニケーションに 困っている人がいたら
ぜひ、見ていただきたいと思います。


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