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書は人なり


先日、”美文字講座”を 受講しました。

トミー先生は、その道30年以上の書家なのに
”お手本通りに書くことが 全てではない”
その人の個性を 活かした文字を 書けばいいと言われて、
目から鱗でした。

講座のサムネを よく見ると
”字の矯正ではなく、クセを活かして楽しく書く”
とあり、とても素敵だなと思いました。

マンツーマン指導なので、
あらかじめ 学びたい言葉や文字を伝えると
事前に お手本を用意しておいてくださり、
1つ1つ美しく書くコツを 教えてもらいます。

私は、一生書く頻度が高い、
自分の名前を リクエストしました。

トミー先生の教え方は、わかりやすくて楽しく
お子さんのリピート率が高いのも 納得しました。
(子どもは正直ですからね、楽しくなければ続かない。)

年々、書く枚数が 減っている年賀状も
筆ペンで 挑戦したくなりました。
(名前だけ きれいでもね・・・((´∀`))笑)


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ところで、日本は 今でも
履歴書を手書きで提出しなければならないところが多いですね。

私は日本語教師なので、日本で仕事をしたい外国の人に
履歴書の書き方を 教えることもあります。
住所などは、とても難しい漢字もあるので
外国の人にとっては、かなり努力を強いられる作業だと思います。
しかも、修正ペン使用はNG
間違えたら はじめから書き直しって、罰ゲームとしか思えません。

日本人でも、※書字障がいディスグラフィア など、
書くことが 苦手な人もいますし、
手書きの 履歴書は、
もはや 時代遅れと言わざるをえません。

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でも、どうして 
手書きの履歴書提出が なくならないのか?
それは、

「字は体を表す」(書は人なり)
・・・書いた字が 人の性格を表す
という、日本には 独特な文化があるからです。

例えば、きれいな字の人は、
心もきれいなんじゃないか と思ってしまう。
錯覚だとしても、つい イメージしてしまいます。

美しい字に 価値がある。
これも 立派な 文化の一つだと思います。

また、書道のように
「道」がつく 日本の伝統文化は 奥が深いと思います。

静かな気持ちで、姿勢を正して、書をしたためる。
こんな文化も、とても素敵だと思います。

あらためて、日本文化を継承している方々に
尊敬の念を持ちました。
 
***


【補足】

※ 書字障がいディスグラフィア
学習障がい(LD)のひとつ。
書くことに困難がある人のこと。

ちなみに、読むことにも 困難がある人もいて、
識字障がいディスレクシア 
読み書き障がいディスレクシア と言います。

これらは、知能とは関係ありません。

いろいろな人がいることに 配慮していきたいと思います。
それが「やさしい社会」づくりに必要です。

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