ランドセルの色を誘導しちゃった話
よく考えたら「ラン活しなきゃ!」ってのもおかしな話じゃない?
単に通学カバンを買うだけなんだし、早く買わなきゃいけないものでもないのに。
ていうか!
そもそもランドセルで通学しなきゃいけないきまりだってないのに!
今年もあと2ヶ月で終わりかーとふと来年のことに思いを馳せたら、来春息子が小学校に上がることを思い出しました。遅い。
ランドセル買わなきゃなぁ。
そろそろ買わんとまずいよなぁ。
なんて思っていたタイミングで、まさかの夫から
「ランドセル見に行くか」
という申し出がありました。
あら奇遇ね。私もランドセルのこと考えてたよ。
夫、気が合うじゃん。
とりあえず下見してみようか、と軽い気持ちで田舎の生命線・イ◯ンに行きました。
大体イオ◯だって年中ランドセル置いてるんだしわざわざラン活だなんて言葉で"やんなきゃマズイよ感"を出すことが気に入らない。
販促だと分かってるけどさ。
そんな訳で冒頭のボヤキに至ります。
そう、ランドセルで通学しなければいけないきまりはないのです。
年々サイズも大きく、値段も高くなってるしコレ本当にいるの?という天の邪鬼が頭上で囁きます。
みんなと同じじゃなくてもいいじゃん別に。adidasのリュックサックでもいいじゃん別に。
モンベルのランドセルちょっと気になる。
実際、"ランリュック"なる自治体が配布する通学カバンで通う地域も関東?関西?にはあるらしいです。
ランリュックでもいいし、ランドセルでもいいよというスタンスだとか。
使用比率は半々だとか。
しかし、そうは言ってもうちの地域はランドセル一択地域です。
みんなと同じである必要はないけど、みんな持ってるものを自分も持ってることは一つの安心でもある。
そんなランドセルの背景を考えながら、ずらりと陳列される色とりどりのランドセルを前に息子に聞きました。
私「何色がいい?」
息子「ぼく赤がいい」
夫・私(赤!!!?)
赤かー…いや、いいよ。赤。
ほら、今はたくさん色あるしね。男の子で赤。
七五三の袴も赤がいいって即答だったし。
いいんじゃない?
うん、赤いランドセル。赤…。
夫と顔を見合わせながら、自分の中に残るジェンダーバイアスと現代の価値観が決断を迫ります。
まぁ少しシックな、小豆色に近い赤なら全然アリじゃない?
なんて思いながらさらに息子に尋ねました。
私「どの赤がいいの?」
息子「これ」
息子が手に取ったのは明るいビビットカラーの赤。
#ff0000ぐらいの赤 。ザ・原色の赤。
そして花模様のステッチも入ってる。
明らかに女の子用。
夫「うーんこれは…女の子用だね」
息子「えぇ〜なんでぇ〜」
分かる。ええ〜なんでぇ〜ってなるの分かるよ息子。
ほしい!ってものを買ってあげたい。
でも、いくらジェンダーフリーな世に変わったとはいえ、自分で選んだものとはいえ、6年生になったときに花柄の模様がついている赤いランドセルはやはり厳しいものがある。と思う。
夫「黒はどう?青とかは?」(※夫は青が好き)
息子「……」
夫よ、そういう誘導にはさすがに乗らんぞ。
息子は赤が欲しいのだ。
臙脂色や、茶色がかった赤、紫寄りの赤などを提案するも顔でソレジャナイを訴える息子。
どうしたもんかなぁ、と並ぶランドセルを見て回っていると、ステキな赤を見つけました。
私「息子くん!これは!?
これかっこいいじゃん!
ほら、綺麗な赤が入ってるよ!
わぁ!かっこいい!」
息子「!!!」
思わずEテレ並のテンションで提案したランドセルは、黒色をベースに縁取りやステッチ、背中の一部に真っ赤な革と糸を使ったバイカラーのランドセルでした。
↓こういうの。
実際はもう少し赤の面積が広いです。
息子「これ!ぼくこれ!これがいい!」
夫「へぇ、いいじゃん。かっこいい」
なかなか目を引く黒(赤)のランドセルです。
最近はこんな配色もあるんですね。
誘導してしまった感は否めませんが、息子の希望と親の不安の折衷案ということで前向きに捉えよう。
捉えさせて。お願い。
下見のつもりで見に行きましたが、結局購入しました。
購入して初めて知ったのですが、物によっては納品が半年後だったりするんですね。
なるほど、そら夏に買うわ。
息子が選んだランドセルは12月に納品です。
6年間でどれだけボロボロになるか楽しみですね。
娘「ムスメチャンハ?」
私「娘ちゃんは何色がいいの?」
娘「コレ(水色)」
さて、君は3年後も同じ色を選ぶのかしら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?