南ドイツ大晦日の定番チーズ料理「ラクレット」
ここ南ドイツでは、大晦日にラクレットというスイス料理をいただく人が多いです。ラクレットはフォンデュの兄弟(?)のようなもので、チーズを堪能できる料理です。
日本ではフォンデュは知名度が高いですが、ラクレットはあまり知られていないかもしれませんね。フォンデュは結構お酒が入っているので、お酒に弱い人にはきついことがあるのですが、ラクレットはお酒が入らないので、その点安心です。
ラクレット専用のチーズを温めて溶かして、料理にかけて食べます。チーズ好きにはたまらないです。ドイツの家庭には普通1台ラクレット器があり、冬になると引っ張り出してきます。小さいフライパンがついていて、そこに材料を入れます。木べらも付いています。
材料はラクレット用のチーズ(冬になるとスーパーでよく見かけます)と好きな具材だけです。具材としては、茹でたジャガイモが定番です。その他は適当にキノコとか、パプリカとか、コーンとか好きなものを揃えます。
あとは、食卓で小さいフライパンに各自好きな具材を入れて、チーズをかぶせて焼くだけです。
焼き肉屋で食べる時のように、食べながら、次のものを焼かないといけないので、結構忙しいです。
そして付け合わせのサラダはこちら。冬の定番Feldsalatです。今回はわざわざ市場に行って買ってきただけあって、スーパーで買ったものよりも肉厚で美味しかったです。
でもドイツ人みんながラクレットを大晦日に食べているわけではないようです。以前北ドイツの人にラクレットのことを話したら「何それ?」と聞かれて、びっくりしました。てっきりドイツ全国の習慣か思っていましたが、違いました。その時、スイスに近い南ドイツだからこその習慣なのかもしれないと気が付きました。
ラクレットは日本で言うと、鍋とかたこ焼きパーティーとか、そんな雰囲気かもしれません。一人ではあまりせず、大人数でわいわい食べるのに向いています。
でも昨今はおひとり様用のラクレット器も売っていて、それも欲しくなりました。
日本からお客さんが来たら、ラクレットを振る舞うと、みなさん喜んでくれます。普通のチーズじゃなくて、ちょっと臭いのがまた美味しいんですよね。
お酒を満喫できずに残念な体質の私ですが、その分、チーズを満喫しております。みなさんも機会があったら、ぜひラクレットをお試しください。
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