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まだこれは、大切なことを忘れないためのメモ

ボードゲームを作る理由

作ろうと思った最初のきっかけは、Twitterで見かけたある方のツイートだったんです。

その方のツイートを見かける前のプロローグとして、2019年にTV放送でたまたま「ゲームマーケット」の紹介を見かけた時から、自分の中で「参加したい。自分も作ってみたい。」という気持ちが燻り始めていました。

確か、100人友達を集めてボードゲームを作るという趣旨だったと思います。当時はまだそれほど盛んになっていなかった(と思う)クラウドファンディングで応援者を100人集めて全員の顔をイラストにしてカードゲームにするという内容だったのですが、Twitter上に上がってくる経過報告をみているうちに、それまで自分の中でなんとなく燻っていた「ゲームを作ってみたい」という気持ちがだんだん大きくなりました。

調べてみると、カードゲームであれば画像さえあれば発注できる小ロットパック(50セット)を見つけて、これならお小遣いの範囲で出来るかも!と期待が膨らみました。

その後もTwitterで見かける経過報告に力をもらいながら、2020年3月頃から本格的に初のボードゲーム制作に取り掛かりました。

最初はノートに案を書き出して、ダイスとカードを使った1対1の対戦ゲームを考えていました。3つのダイスを振って出目で役を作り、相手にダメージを与えたり、自分のHPを消費して、ダイス目を変更するカードやトラップカードを購入するという内容で、最終的にはTTMPという最初の作品の原型になりました。

ダイスの確率計算やゲームの収束の仕方などはノートの上でできましたが、プレイ感を確かめるために100均で白紙の名刺カードとサイコロ他、ボードゲーム制作に使えそうなものをあれこれ買ってきて、60枚ほどのカードに効果や能力を書きまくってました。

当時、新型コロナウイルスが世界中で広がったため、直接対面してテストプレイをすることができず(といっても、誘える友達もいなかったけどw)、あれこれ方法を探して、「ユドナリウム」という、ブラウザ上で読み込んだ画像情報からカードやサイコロを作成して動かせるシステムがあることを知りました。しかもオンラインで情報をリアルタイムに共有して動かせるという、夢のようなシステム^^

同時期に知った、「ボードゲームアリーナ」という、オンラインでボードゲームを遊べるサイトを通じて知り合った友達に声をかけて、「Discord」という通話機能のあるアプリとユドナリウムを使って初めてテストプレイをしたときは本当に楽しかった!

今でもお世話になっているユドナリウムを始めとしたシステムやサイト、アプリの制作に関わる方々への感謝は大きすぎて言葉にできません。

何度もテストプレイをしながら、ある程度形になったところで子供たちとも遊びました。制作していく中で、子供たちと自分で作ったボードゲームで遊ぶことが目標に加わっていました。しかし当時まだ小さかった子供達には当初作成していたゲームはやや難しく、ルールを分かりやすくしていった結果、最初の作品「TTMP(The Test of Magic Power」が完成しました。

といっても、実は販売後にさらにルールに変更を加えるなど、ちょっと申し訳ない部分もあったりと未熟さを実感しました。

11月には感染に細心の注意を払いつつ東京に向かいました。この時もTwitterやボードゲームアリーナから知り合ったたくさんの友達(正直、過去の人生の中で一番友達ができた時期でしたw)と会えたり、遊んだり、泊めてもらったりと、本当に楽しかったです!感染した場合のことも考えて色々と事前準備が大変でしたが、苦労した以上の価値がありました。

この経験が原点になって、ゲーム作りの楽しさを知ったことや、一緒に遊んでくれた方々に何か面白いネタをできるようなことをしたいという気持ちが昂った結果、「いつか最高に面白い、世界で通用するゲームを作る!」という目標を立てるに至りました。進捗を実感するため、毎年のゲームマーケット秋に必ず参加する、ということも決めました。

「たまたまオンラインで知り合った友達が世界的に有名なゲームデザイナーになった」なんて、最高に面白いネタじゃないですか?笑

とはいえ、当然道のりは楽でないことは確かです。辿り着けるかも分かりませんが、当面、10年間は自分の可能性を試してみるつもりでいます(あと9年)。

ゲームデザイナーとしての次なる目標として、2021年度から数年は「とにかく色々なボードゲームを作って、引き出せるだけのゲーム案を片っ端から形にする」ということを意識しています。とはいっても、お小遣いの限界を超えないという条件もあるので、2021年度は3作品が限界でした(笑)

でも実は3作品だけではなく、こちらもたまたまTwitterで知り合ったとある映像会社の社長さん(個人)との共同制作ボードゲームも作りました。

ちょうどボードゲーム作りの仲間が欲しいと思っていたので、共同制作の提案(Twitterで「私の時間を使えるとしたら何がしたいですか?」というツイートに「一緒にボドゲ作りたいです」とリプライしました)に乗っかって貰えたのは嬉しかったです。

振り返れば自分がボードゲームを作る目的って、自分という人間に関わった人達に最高のネタを提供することだったなぁと、改めて大切なことを思い出しました。

なぜこんな振り返りをしたかというと、実は先日、2021年度のゲームマーケット秋で頒布予定の3作品を一部BOOTHという通販サイトで先行販売し始めたのですが、ほぼサイトのほうから反応がなく、ちょっと落ち込んでいたからなんです。

「製作費を回収するだけならもっと安くても良いのではないか」

「遊んでもらうことが目的なら無料で配っても良いのではないか」

「本当はこれでお金を稼ぎたいと思っているのかも」

「ボードゲームを作るのって、そんなに自分本位の理由だったっけ?」

と、色々とネガティブな考えが浮かんできたので、ちょうど良い機会だし振り返ろうかと。

でも文章を書きながらこれまでの色々なことを思い出して、一番大事なことを思い出せて良かった。アウトプットするって大事ですね。

こんなことを綴っていることも、将来世界的なデザイナーになれたら全部面白い話のネタになるはず。今は結果を焦らず、ボードゲーム制作の経験値を高めることに全力投入したいと思います。

売れないから安くする、はなんだか違う気がするので、やっぱり制作の労力や費用から妥当な金額を設定し続けるつもり。個人制作だから小ロットの分高くなるけど、このチャレンジが成功したら問題なし!頑張ります‼︎



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ゲームの作り方

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