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冬の思い出の曲〜岩手二世のアーティストから、岩手のイベントで同郷者の曲を教えてもらった話〜

今日の横浜市は久々に気が狂うような暑さである。もう半ばヤケクソになり、寒そうな曲を聴こうと思った時に、第一位が決まってしまった。

永遠の1位 Piana - Snowflakes -


この曲は、9年くらい前に知った「アツくて寒い曲」である。

知ったプロセスにドラマがあるので伝えたい。

当時住んでいた岩手県盛岡市で、2013年2月頃だったと思うが、DJイベントがあり、ストレイテナーのホリエアツシさんと、the telephonesの石毛輝さんが出演していた。わたしは the telephonesが好きだった。彼らはテレビに出たり、タイアップを積極的に行うアーティストではなかったが、武道館単独公演ができるくらいの人気と知名度がある。

わたしはthe telephonesを栄養ドリンクみたいに、仕事前に気合いを入れる位置付けで聴いていた。

わたしは、石毛さん目当てで人生初DJイベントに勢いで一人で参加した。大いに緊張していた。

石毛さんは、お母様が岩手県出身とのことで、twitterで岩手のお蕎麦をおすすめしていたこともある。(確か土川そばか一方井そばだった。盛岡三大麺をスルーしているあたりに、岩手ガチ勢感があり、さらに好きになった)石毛さんは、岩手県には他の地以上に、特別な思いを持ってくれていた。

普段は彼らはミラーボールが回るフロアやフェスで聞くと最高に盛り上がる系のダンスミュージックを作っている。石毛さんはDISCO!的なノリのハイトーンボイスで歌い、会場も大いにはねて叫ぶのだ(わたしのイベント参戦は全てコロナ前なので、叫ぶ前提になっている)。

何曲か流して、会場が盛り上がったのちに、石毛さんのの大好きなアーティストとして、この曲を紹介してくれた。会場には、女性の、触れたら消えそうな、雪の結晶のような繊細で美しい声が流れた。

DISCOの熱気は何処へ、そこは一気に、初雪の降る静寂に変わった。

DJイベントって、「大半を本人以外の曲を流すだけで、生歌を聴けるの1〜2曲だから損かもしれない」と思っていた過去のわたしを説教したい。音楽のプロが、好きな人が、たくさん聴いた曲から厳選の曲を、本人の解説つきで聴ける。知れる。そして、本人と一緒に会場の温度感の変わるのを肌で感じられる。

好きなアーティストのDJイベント、超楽しい。

その次は「Love &DISCO」というファンとしてはお馴染みのDISCO曲で氷点下から一気に数十度上がって驚きながら、帰路についた。(日曜日だったので、翌日の仕事のことを考えて途中で帰宅した)

帰宅後、彼女が岩手出身と分かった。彼女の曲をもっと知りたいなと思っていたが、一つ、致命的なミスを犯した。名前がわからない。Tiaraさん?Tianaさん?ググれどもググれども正解しない。無礼と言われるかもしれない・・とダメもとで、
翌日本人のtwitterに昨夕のお礼と、「いくら検索しても昨日流してくれたアーティストに到達しないので教えていただきたい」旨のリプライをしたところ、石毛さん本人が「Pianaさんです」と教えてくださり、やっと聴くことができた。

わたしは、同郷の岩手出身者をジャンル問わず応援しているが、この日以来、岩手二世も応援しようと決めた。


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