マガジンのカバー画像

サイユウキ「再」

5
三蔵一行が天竺へ行って数100年 それから更に時が経ち今、 玄奘三蔵法師の子孫が再び天竺を目指して旅をする。 三蔵が残した手記に書かれた天竺への道のり。 そして、そこにはかつて最… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事
サイユウキ「再」第1話

サイユウキ「再」第1話

ギャンブルってのは人を駄目にする?

何故だ?

それって、ハナから勝てないのが
わかっているからじゃないのか?

そもそも人生もギャンブルと同じだろ?
なら、テメェの人生もハナから勝てないのか?

そんなもんっわかんねぇだろ!?

ギャンブルも人生も賭けねぇと勝てないんだよ!
賭けずに負けるなら、賭けて負けるが本望。
イカサマでも何でも勝ちは勝ちだから。

「ニ蔵っ!?ニ蔵はおらんか?」

「は

もっとみる
サイユウキ「再」第2話

サイユウキ「再」第2話

悟空は
「ほぉ。なら早速、
      今日は面白いものが見れそうだ」
と悟空が言った。

悟空の隣を見ると奴の姿がない。
「ちっ、悟空に気を取られていた。
           奴は何処だ!?」

「二蔵っ!後ろっ」と親父が声をだした。

奴は手に持った短刀を一振り。

シュッ

俺は紙一重でなんとかかわした。
「ちっ、正直親父の言葉が無ければやられてたな…それにしても全く動きが見えなかった」

もっとみる
サイユウキ「再」第3話

サイユウキ「再」第3話

「輪廻転生」

三蔵が唱えると、俺の意識は何処かへ飛んだ。

いや、俺自身が何処へ飛ばされたのだ。

「ここは?」
「三蔵っ!?ちっ、何しやがった!?」
と俺が周りをみていると、空から何か降ってきた
「なんだ!?これ?」
空から降ってくるものを手に取った。
「す、、砂?なぜ砂が空から降っている?」
足元にも砂があり空から降っている砂が地面に
溜まっていく。
「これって?まさか!?」

そう二蔵は砂

もっとみる
サイユウキ「再」第4話

サイユウキ「再」第4話

悟底から放たれた殺気が寺内を埋める頃

悟空は
「三蔵?」
と呼んだ。
「どうしました?」
と三蔵が返事をすると悟空は話出した。

「悟底は、斉天大聖である俺と、闘神の娘の
縁(エニシ)との間に出来た子なのだ」

三蔵は
「そのようですね。まさかそなたが」

悟空は
「そのまさかだ。あの日俺たちが天竺へ着いた時
釈迦が俺の罪を消してくれただろ?その時、罪を
消す代わりとして斉天大聖の気を封印するこ

もっとみる
サイユウキ「再」第5話

サイユウキ「再」第5話

悟空と悟底との闘いの中で亡き三蔵に出会った
二蔵は傷を追い眠っていた。
同じように、悟底にやられた悟空も結構な深傷を
おい意識を無くしていた。
三蔵が黄泉の国へ帰る前にその場に居る者達に
こう言った。
「悟空の事お願いしますよ。それと、こうなってしまったのはあの子のせいではありませんから」
と眠る悟底の方を見て
「だからあの子を責めてはなりませんよ。悟底には罪はありませんから」
と言った。
一蔵を

もっとみる