ひとりベーグルサンド
ひとりがすき。
というのも私がマイペースすぎるせいかもしれない。
時計を見ず好きなことを好きにして、しないといけないから解放される感覚がすきだ。
テンポが合わない人といると頭が痛くなってくる。
ものすごくせっかちだったり、こうであるべき!という意識が強い人と一緒にいると息が詰まる。声の大きすぎる人や早口で話し続ける人も苦手だ。
誰にも気を遣わず気ままに行動できることが心地良い。
今日のランチ。
焼かれたベーグルがもちもちでうれしい。
中の野菜にはシーザードレッシングがかかっていておいしかった。
ベーグルにかぶりついていると推しの劇を観に行ってきたという隣の人の声が聴こえた。楽しそうで良い。
好きなものがある人がすき。
何かに夢中になっている人は他人の粗探しをすることが少ない気がするのと機嫌がいい確率が高い気がするからだ。
好きがある人は粗探しをするほど他人に興味がなく自分が何をすれば機嫌がよくなるかを知っている。
逆に隣からずっと誰かの悪口が聴こえてくる場合だとげんなりする。勝手に聴いてしまったただの隣の席の人間にげんなりされても…と思われるかもしれないが、その人が吐いたストレスを吸ってしまった気分になる。
そんなときはそっとイヤホンをつけて耳に蓋をする。
たまにみんなが他人の悪口が好きだと思っている人がいる。
前職の同期がまさにそれだった。
同じ職場の嫌いな人の嫌な部分を忘れないように携帯にメモし、私と会ったときにご丁寧に発表してくれていた。休日や退勤後までその人のことを考え、話をし、観察して忘れないようにメモまでするなんてもはや逆に好きなのではないか。
転職してからは疎遠になったが、それほど嫌いな人がいてずっと仕事の愚痴を言っているのに転職しないのは多分悪口を言いながら過ごすのが好きなのだと思う。
帰宅して本を読む。
窪美澄さんの夜に星を放つ。
まだ読んでいる途中。短編集だった。
作中で「植物にも感情があると読んだことがある」という表現があり衝撃だった。おそらくこの作品の中では全然重要なポイントではない部分だけど。
もう枯れてしまったが10月半ばに買った切り花が1月半ばまで咲いていた。今までお花を買ったことがなかったので、お花ってこんなに長く生きてくれるのか!と感動していた。
私には植物の声はきこえないので真偽はわからないが、もし毎日水を変える際に長生きしてねと話しかけている声が聴こえていて長く生きてくれたのならありがとうねと思った。
最初にいい思い出ができたからこそまたお花を買って飾ろうと思えた。
私の楽しみを増やしてくれたことにすごく感謝している。
本には5つの作品が収録されている。
今はまだ3作目。続きを楽しみにのんびり読んでいこう。
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